世界保健機関(WHO)は、確認されている1万人のエボラウイルス感染者のうち、5,000人近くが死亡したと述べています。しかし、エボラ流行が最も深刻なギニア、リベリア、シエラレオネの3か国では、実際の死者数ははるかに多い可能性があります。エボラウィルスは今、ギニアとリベリアに隣接するコートジボワールにまで及ぼうとしています。WHOは、コートジボワールとマリへ専門家を派遣し、ウイルス発生の可能性に備え始めています。一方で米国では、病院職員によるとニューヨークで初のエボラ出血熱患者となったクレッグ・スペンサー医師は現在ベルビュー病院で治療を受けており、容体は深刻だが安定しているとのことです。スペンサーは、国境なき医師団と共にギニアでエボラ出血熱患者の治療にあたった後、最近帰国していました。24日、ニューヨーク州政府とニュージャージー州政府は、エボラ出血熱が猛威を振るっている西アフリカ諸国から帰国した医療従事者らを無条件に隔離することを発表しました。エボラ出血熱危機について、経済専門家の第一人者であり、流行するエボラ出血熱に立ち向かうためギニア政府と連携しているコロンビア大学地球研究所所長のジェフェリー・サックスと、ジョンズ・ホプキンズ大学の生命倫理と公衆衛生学の教授ナンシー・カスの2人のゲストに話をききます。