デイリーニュース

  • ロイヤルウェディングが黒人文化を祝福するも英国政府は黒人移民たちを何年にもわたって標的にしてきた

    ロイヤルウェディングが黒人文化を祝福するものとして称賛された一方で、英国政府は黒人移民たちを標的にした敵対的な移民政策をめぐって引き続き批判の目にさらされています。4月には、英国で数十年暮らしてきた数千人のカリブ系移民たちへの差別と、彼らの英国への移住が第二次世界大戦後の合法的なものだったにもかかわらず国外退去の対象とされていることをめぐるスキャンダルが大きくなり、アンバー・ラッド内相が辞任しました。「ウィンドラッシュ世代」(Windrush generation)として知られる、こうした移民たちの多くは、旧英国領ら英国に移住したのち市民権をとることなくきました。2012年に成立した厳しい反移民法を受けて、こうした移民たちの多くは現在、立ち退きと失業、国外退去の可能性に直面しています。英国政府は60人以上が不当に国外退去になった可能性があると認めています。エスクワイヤ誌の編集者ガブリエル・ブルーニーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/5/22(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 英国王室がロイヤルウェディングでブランド再生 しかし批評家は白人の新自由主義君主制はなくなるべきと言及

    ハリー王子とメーガン・マークルは5月19日、ウィンザー城で結婚しました。多くの人々が、この結婚式を黒人の文化と歴史を祝福したとして称賛しました。マークルは異人種の間の子で、離婚歴があり、フェミニストであることを自負しています。結婚式では、アフリカ系米国人で初めて米国聖公会のトップとなった、マイケル・ブルース・カリー総裁主教による、奴隷、貧困、永続的な愛の力についての説教が行われました。英国王室の存在は、「富とエリート主義、少数の中での特権、英国のほんの一握りに集中したすべての資産を賛美するものです。そういう意味で、英国王室は、私たちすべてが生きている現在の経済秩序を非常によく象徴しているのです」と、ケンブリッジ大学の英語学部の大学講師であるプリヤ・ゴパールは言います。

    dailynews date: 
    2018/5/22(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ポンペオ、史上最強の制裁でイラン威嚇 米国の戦争への歩みを加速

    マイク・ポンペオ米国務長官は5月21日、就任後初の政策発表で、「史上最強の制裁」と述べイランを威嚇しました。ポンペオは、すべての核施設への「無条件の査察受け入れ」とイランによるイエメンへの介入停止を含む、イランとの新たな核条約のための12の「基本的な要請」を示しました。この発表は、トランプ政権による米国のイラン核合意の離脱から2週間も経たないうちに行われました。「ポンペオとボルトンは、国際社会の選択をはるかに容易なものにしました」と、「全米イラン系米国人協議会」(National Iranian American Council)の創設者で代表のトリタ・パルシは言います。「トランプ政権に協力して、制裁に協調、核合意から離れて戦争に向けての歩みを加速させるか、あるいはそれらに抵抗するかのどちらかということです」。

    dailynews date: 
    2018/5/22(Tue)
    記事番号: 
    1
  • サンタフェ高校銃乱射事件 「ノーという答えに耐えられない少年や男性にフォーカスを当てるべき」 ジェンダーと政治のジャーナリスト

    10人が死亡した18日のテキサス州サンタフェでの学校銃乱射の詳細が明らかになるにつれ、よくあるパターンが見えてきました。クラスメートの女性に拒否された白人男性が銃撃するというパターンです。警察発表によると、17歳のディミトリオス・パグルチスは美術の授業に侵入し、発砲しました。犠牲者の一人シャナ・フィッシャー(16)の母親サンディ・ロドリゲスはロサンゼルス・タイムズ紙に対し、「娘はこの少年に4カ月も悩まされていました。しつこく言い寄る彼に何度もノーと言っていました」。ロドリゲスによると、フィッシャーは最近になって、パグルチスに対し毅然とした態度を教室で取ったといいます。「1週間後、彼は気に入らない同級生全員に発泡したのです」。この事件は女性の拒否が動機となった学校銃乱射事件として、ここ数カ月だけで2件目となるとみられます。3月にはメリーランド州グレートミルズ高校で、16歳のジェイリン・ウィリーが元交際相手の17歳のワイアット・ローリンスによって頭を撃たれ、脳死状態になりました。ウィリーはその後、家族の同意のもとで生命維持装置が外され、死亡しました。ジェンダーと政治の交差分野を扱うジャーナリストのソラヤ・チェマリーに話を聞きます。「女性メディアセンター」(Women’s Media Center)のスピーチプロジェクトのディレクターを務めています。

    dailynews date: 
    2018/5/21(Mon)
    記事番号: 
    3
  • マララの次はサビカ テキサス州銃乱射に倒れたパキスタン人少女の死を機に銃暴力の見直しを

    死者10人を出したサンタフェ高校の銃乱射事件の犠牲者の一人に、パキスタンからの交換留学生サビカ・シェイフがいます。国務省の交換プログラムに参加し、6月には帰国する予定でした。CNNレポーターのサイード・アフメドは、2012年にスクールバスに乗り込んできたタリバンの銃撃者に頭を撃たれたマララ・ユスフザイと比較し、こう書いています。「二人ともパキスタンの少女だ。パキスタンのアフガニスタン国境付近のスワットで通学途中に武装勢力に撃たれたマララ。彼女は生き延びた。もう一人はテキサス州サンタフェの学校で在校生に撃たれたサビカ。彼女は死んだ。多くの人がこのように彼女の死を悲しんでいますが、マララとの比較で終わってしまうのです」。アフメドはブロガーのアスファンジャル・ビッタニのツイートを紹介しました。「マララとは違って、サビカは来週には忘れられているだろう」。調査報道サイト『インターセプト』のレポーターで、国家安全保障や外交政策、人権に焦点を当てた取材活動を続けるムルタザ・フセインに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/5/21(Mon)
    記事番号: 
    2
  • テキサス州サンタフェ高校で銃乱射事件 州議員は事件後も「銃にまったく無関心」

    米国の学校銃乱射事件に新たな事件が加わりました。テキサス州サンタフェ高校で18日午前(現地時間)、在校生のディミトリオス・パグルチス(17)が校舎内で発砲、生徒8人と教師2人の計10人が死亡しました。事件に使用された銃は、パグルチスの父親が所有していた散弾銃と38口径リボルバーでした。パグルチスは犯行前、事件当日に着た「Born to Kill」(殺すために生まれた)と書かれたTシャツの写真をFacebookに投稿していました。この事件についてコメントしたテキサス州当局者のなかには、人工中絶や暴力ビデオゲームのせいだとして、祈りを呼びかけた役人もいました。全米ライフル協会(NRA)新会長に選出されたオリバー・ノースは、学校での銃乱射事件の原因として薬剤リタリンを非難しています。「テキサス・オブザーバー」(The Texas Observer)のコルテン・パーカーと「テキサス・ガン・センス」(Texas Gun Sense)のエド・スクラッグスに最新情報を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/5/21(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ダニエル・エルスバーグ:イランや北朝鮮戦争との破滅的な戦争を回避するために内部告発が必要

    内部告発者ダニエル・エルスバーグは、1971年に米国のベトナム戦争関与についての情報を漏えいさせたことで有名ですが、その他にも国防総省と大統領府の顧問として核戦争戦略の草案も作成していたことが、著書The Doomsday Machine: Confessions of a Nuclear War Planner『最終兵器:核戦争立案者の告白』)の中で詳細に記されています。サンタクルーズにいる彼に、核戦争、南北朝鮮問題、イランについて話を聞きます。トランプ大統領がイランとの核合意から撤退することは「イランを壊滅させたい頭がおかしい人々を除いては、誰にも何の利益にもならない」と、イスラエル首相ベンジャミン・ネタニヤフとサウジアラビアを引き合いに出しながら、話しました。

    dailynews date: 
    2018/5/18(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 内部告発者ダニエル・エルスバーグ:ベトナム反戦の市民的不服従がペンタゴンペーパーズ漏えいにつながった

    1971年、米国政府のハイレベル安全保障分析官を務めていたダニエル・エルスバーグは、米国政府のベトナム戦争への関わりを記した最高機密文書ペンタゴン・ペーパーズをニューヨーク・タイムズ紙や他の出版社に漏えいし、ベトナム戦争の終結に重要な役割を果たしました。米国で最も有名な市民的不服従の行動が先日50周年を迎えたことについて、エルスバーグに話を聞きます。1968年5月17日、カトリック教会の神父と活動家たちの一団がベトナム戦争への抗議行動としてメリーランド州ケイトンズビルにある徴兵委員会の事務所に侵入し、378枚の徴兵用書類を盗み出し、駐車場で焼き捨てました。彼らは「ケイトンズビル事件の9人」と呼ばれるようになりました。非暴力の直接行動が社会運動の中で果たしうる役割をエルスバーグが話します。エルスバーグによると、ベトナム戦争を終結させるには「沢山の人々が普通でない行動をすることが頼りだった」と話します。

    dailynews date: 
    2018/5/18(Fri)
    記事番号: 
    2
  • トランプ政権の環境保護庁が隠蔽したいテフロンの中の化学物質による河川や消防士の汚染

    環境保護庁(EPA)が、新たな大スキャンダルに直面しています。米国の水道水が広範囲にわたって化学物質に汚染されていることを詳述した憂慮すべき連邦政府の調査報告を、ホワイトハウスと共謀して握りつぶそうとしたためです。トランプ政権の高官は、この調査の公表は「広報活動の悪夢」を招くだろうと警告しました。この調査で明らかになったのは、テフロン(デュポン社が開発製造するフッ素樹脂)や消火剤の泡の中に一般的に存在する化学物質が、環境保護庁が以前は安全とみなしていた水準であっても人体に有害だということです。ニューヨーク・タイムズ紙が「デュポン社の天敵」と呼ぶ弁護士ロバート・ビロットに話を聞きます。ビロット弁護士はかつて、テフロン加工の工程で使われていた有毒化学薬品で飲料水が汚染されたため被害を受けた人々の代理人をつとめ、デュポン社から賠償を勝ち取ることに成功しました。彼は2017年のライト・ライブリフッド賞の受賞者です。

    dailynews date: 
    2018/5/18(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 大統領補佐官ボルトンが政権交代を示唆したことで 予定されていた米北朝鮮和平交渉が危機にさらされる

    トランプ大統領の国家安全保障補佐官ジョン・ボルトンが5月13日、北朝鮮への非核化には「リビア・モデル」を使うべきだと発言したことで、北朝鮮は6月12日に予定されていた米北朝鮮首脳会談をキャンセルすると脅しています。2003年、リビアは米国からの制裁措置緩和と引き換えに核開発プログラムを放棄、解体の確認に国際検査官を受け入れました。8年後、米国および数か国がリビアを攻撃、カダフィ政権は崩壊しムアンマル・カダフィは殺害されました。カリフォルニア大学サンタクルーズ校の准教授で「朝鮮半島政策インスティテュート」(Korea Policy Institute)理事のクリスティーン・ホンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/5/17(Thu)
    記事番号: 
    3

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