ユタ州パークシティのサンダンス映画祭で、キリバス共和国の元大統領アノテ・トンに、この小さな太平洋の島を地球温暖化による海面上昇から守るための彼の必死の取り組みについて話を聞きます。彼の取り組みは、新ドキュメンタリー映画Anote’s Ark(『アノテの箱舟』)の中で語られています。キリバスは33の環礁で構成される国で、ハワイから南へ1,000マイル(約1,600km)以上、オーストラリアの北東約4,000マイル(約6,400km)に位置し、10万人の人々が暮らしています。すでに1つの村で、全体が浸水、護岸が壊れて海水が淡水池に入り込んだため住人たちは避難することを余儀なくされました。海面の上昇がさらに多くの人々の家を奪い、インフラを洗い流し、脆弱なサンゴ礁を傷つけ、離島への食糧供給が妨げられるという状況がおき、トンは彼の国は30年から60年の間に住めなくなるだろうと予測しています。