デイリーニュース

  • 温室効果ガスを制限する手段か 「汚染する権利」か? 排出量取引制度をめぐる論争

    抗議者たちが13日にカリフォルニア州の「グローバル気候行動サミット」(GCAS)を紛糾させた一因は、ジェリー・ブラウン知事が排出量取引制度(キャップ・アンド・トレード)を支持していることです。排出量取引制度とは、政府が排出レベルの上限を定め、それに基づき企業が排出権を売買するのを認めるという、市場主導型の戦略です。カリフォルニア州にはアメリカ合衆国内で最も大規模な排出量取引制度プログラムがあります。ブラウン知事は昨年、共和党のアーノルド・シュワルツェネッガー元知事の時代に始まった排出量取引制度の州法の延長する書面に署名しました。ブラウン知事は排出量取引制度を、州の温室効果ガス排出量を制限すると手段として評価していますが、問題に対する環境団体の意見は割れています。国家資源防衛審議会(Natural Resources Defense Council)の気候・クリーンエネルギープログラムの責任者ピーター・ミラーと、先住民気候アクション(Indigenous Climate Action)の創設者・事務局長でアサバスカ・チペワ・ファーストネーションの一員エリエル・デランジェをお招きして議論を行いました。

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    2018/9/14(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「気候資本主義が我々のコミュニティを破壊している」抗議者がブラウン知事の気候サミットを妨害

    カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事が開催する「グローバル気候行動サミット(Global Climate Action Summit)が13日に始まりましたが、先住民活動家や気候正義活動家たちは正門を封鎖して抗議しました。この抗議活動のさなか、会場内にはブラウン知事と、気候アクション国連特使のマイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長がいました。抗議者たちはサミット本会議でブルームバーグの演説を中断させました。デモクラシー・ナウ!は抗議活動の行われる街頭とサミット会場で取材しました

    dailynews date: 
    2018/9/14(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ビル・マッキベンからジェリー・ブラウン知事へ:排出制限だけでは不十分 石油採掘は中止すべきだ

    今週は世界各地の知事、市長、政策者たちが「グローバル・クライメート・アクション・サミット」に集まっています。この会議はカリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事が組織したもので、本日13日から始まります。開会の数日前ブラウン知事は、州内の電力を全て無炭素エネルギー源によって賄うことを義務付ける新法に署名しました。彼は多くの人々から環境保護運動の英雄と見なされていますが、多くの環境正義活動家からは広い範囲の批判も寄せられており、13日の会議初日に会場前で抗議が計画されています。環境保護団体350.orgの共同創設者ビル・マッキベンに話を聞きます。ネイション誌にマッキベンが寄稿した最新記事は”Jerry Brown’s Climate Legacy Is Still Being Decided”(「ジェリー・ブラウン知事の気候変動対策政策の評価はこれからだ」)というタイトルです。

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    2018/9/13(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 大手石炭会社が灰を貯蔵する素掘りの池を ハリケーンが直撃する見込み

    米国東海岸ではハリケーン・フローレンスの上陸に備えていますが、今回のハリケーンで壊滅的な廃棄物の流出が起こることが懸念されています。ハリケーンの進路には24箇所の有毒な石炭灰の貯蔵池があり、極端な大雨で溢れ出す危険性があります。「水源管理人連合」(Waterkeeper Alliance)のスタッフ弁護士ウィル・ヘンドリックと、南部環境法律センター(Southern Environmental Law Center)の上級弁護士フランク・ホルマン、そして環境保護団体350.orgの共同創設者ビル・マッキベンに話を聞きます。

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    2018/9/13(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ノースカロライナのラグーンには普段から数十億リットルの家畜排泄物が蓄積 ハリケーンでそれが水路に飛び散る可能性

    ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、バージニア州、そしてジョージア州では数百万人がハリケーン・フローレンスの上陸に備えています。気象学者は、米国東海岸の広範囲の地域で人命に関わるような高潮や歴史的洪水が起る可能性があると警告しています。仮に勢いが弱まったとしても、このハリケーンで数千匹の家畜が犠牲となり、汚水処理施設や豚の排泄物用ラグーン(潟)、そして養鶏場から汚水が流出する大惨事を引き起こす可能性があります。ノースカロライナ州の多くの養豚工場は通常、家畜の排せつ物を近隣の野原に散布するか、ラグーンに貯蔵する形で処理しており、このハリケーンで有毒な家畜の排泄物が近隣の水路に流れ出る可能性があります。ノースカロライナ州環境正義ネットワーク(North Carolina Environmental Justice Network)組織共同代表ニーマ・ムハマドと、「水源管理人連合」 (Waterkeeper Alliance)のスタッフ弁護士ウィル・ヘンドリックに話を聞きます。

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    2018/9/13(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ダコタ・アクセスでの死 石油・天然ガス・ブームにより 規制緩和の中 生み出される危険なパイプライン建設の仕事 

    サンフランシスコでは9月12日、カリフォルニア州知事ジェリー・ブラウンが主催する「グローバル・クライメット・アクション・サミット(Global Climate Action Summit)」に対抗して、「気候資本主義に反対して起ち上がろう会議(Rise Against Climate Capitalism conference)が開かれます。この会議では、気候変動と労働問題の活動家たちとの共通の諸目標に焦点があてられます。これが、衝撃的な新報告、「ダコタ・アクセスでの死:オイルや天然ガスのパイプライン建設という死の危険がはらむビジネスの調査」(Death on the Dakota Access: An Investigation Into the Deadly Business of Building Oil and Gas Pipelines)のテーマです。長年にわたり石油やエネルギー問題を報道して来たジャーナリスト、アントニア・ユハスからパシフィック・スタンダード誌に掲載されたこの新記事について詳しく聞きます。ダコタ・アクセス・パイプライン建設作業で二人の男性労働者が死亡しています。石油と天然ガスのブームのおかげで、我が国の中でも死の危険がとりわけ高い仕事が作りが作りだされています。

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    2018/9/12(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 服役者消防士として時給53セントで働いたアミカ・モタ 出所後は消防士として働くことを認められず

    カリフォルニアの服役者消防士の話を続けます。気候変動の影響で猛威をふるう火災と戦う女性に目をむけましょう。服役者消防士だったアミカ・モタと話します。消防士の任務に就いていた時の時給1ドルにも満たず、僅か53セントでした。現在は、サンフランシスコの「ヤング・ウイメンズ・フリーダム・センター(Young Women’s Freedom Center)」で服役者たちの社会復帰プログラムの責任者をつとめています。

    dailynews date: 
    2018/9/12(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 新種の奴隷制か? カリフォルニアの山火事に時給1ドルで立ち向かう服役者たち

    カリフォルニアで気候変動にあおられて猛威をふるう山火事。山火事多発の季節は、年々、悪化の一途をたどっています。その内幕に迫り、増え続ける火災の最前線に立ちながら光があてられることのない男女の服役者消防士を取り上げます。同州で火災とたたかっている1万3千人の消防士のうち2500人以上が服役者です。通常の有給消防士は年平均7万4千ドルの給与と諸手当を得ますが、服役者は消火活動をしても時給1ドルを得るだけです。いくつかの推計によると、カルフォルニア州は山火事という同州最大の環境問題との戦いに服役者を使用することで年1億ドルもの節約をしています。デモクラシー・ナウ!は9日、サンフランシスコから約1時間の場所にあるデルタ・コンサベーション・キャンプの取材を行ないました。同キャンプには100人以上の男性受刑者が収容されています。ナパ郡のスネル火災での24時間シフトの作業から戻ってきたばかりの服役者消防士たちから話をききました。

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    2018/9/12(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 全米オープンでの性差別:セリーナ・ウィリアムズへの処遇で黒人女性が直面するあからさまなダブルスタンダードが露呈

    9月8日の全米オープン女子決勝戦での出来事の影響について検証しましょう。この試合では、テニス界のスター、セリーナ・ウィリアムズがカルロス・ラモス主審が性差別的だと非難し、その後、20歳の大坂なおみに敗北を喫しました。女子テニス協会は9月10日、ウィリアムズを支持すると表明し、同協会の最高経営責任者(CEO)のスティーブ・サイモンはラモス主審はウィリアムズが女性ということで彼女に対して違う許容基準を示したと示唆しています。ラモス主審は決勝戦中、ウィリアムズのコーチから彼女に出されたジェスチャーが試合中に禁止されている「コーチング」にあたるとしてウィリアムズに規則違反の判定を出しました。ラモスはその後、ウィリアムズが怒りでラケットを破壊したことで1ポイントのペナルティーを科し、ポイントを奪われたことについてウィリアムズが主審を「うそつき」「泥棒」と呼ぶと、今度は丸ごと1ゲームのペナルティーを科しました。ペンシルベニア州立大学の歴史と女性、ジェンダー、セクシャリティー研究の准教授で、スポーツのポッドキャスト「焼き尽くせ」(Burn It All Down)の共同司会者であるアミラ・ローズ・デイビスに話を聞きます。

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    2018/9/11(Tue)
    記事番号: 
    4
  • イスラエルの戦争犯罪を国際刑事裁判所に起訴しようとしたことでトランプ政権がパレスチナ解放機構に報復

    トランプ大統領の国家安全保障問題担当補佐官ジョン・ボルトンは9月10日、パレスチナがイスラエル軍の戦争犯罪を国際刑事裁判所に持ち込もうとしていることへの報復として、パレスチナ解放機構(PLO)のワシントン事務所を閉鎖すると発表しました。PLOのサエブ・アリカット事務局長は、この動きを「脅迫と恐喝の政策を続け和平交渉と2国家共存解決の妨害をする、という米国政府の決意表明だ」と表現しました。アメリカ自由人権協会の人権プログラムの代表であるジャミル・ダクウォーに話を聞きます。

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    2018/9/11(Tue)
    記事番号: 
    3

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