« 前  

2015年7月14日(火)

  次 »
  • イランは米国および主要5カ 国との核協議で合意に達し、10年以上の核交渉を締めくくりました。この合意のもと、イランの核計画が長期間にわたって制限される代わりに、イランに対する経済制裁が解除されることになりま す。今回の合意は、イランが民生用核計画を維持することは認めていますが、イラン政府による今後一切の核兵器開発を阻止することを目指しています。オバマ 大統領は7月14日の朝、イランのテレビでも放送された米国民向けの声明の中で、イランによる核兵器へのすべての道は閉ざされたと述べました。オバマは今回の合意を妨害する議会法案すべてに拒否権を発動することを宣言しました。今回の核合意では、合意内容に違反があった場合は、65日以内にイランに対する制裁を再発動できるようになっています。国連による対イラン武器禁輸は5年間、ミサイル技術購入禁止は8年間維持されます。Going to Tehran: Why America Must Accept the Islamic Republic of Iran(『テヘランへ向かう:米国がイラン・イスラム共和国を受け入れなくてはならない理由』)の著者で、ペンシルベニア州立大学の国際情勢学教授であるフリント・レヴェレットに話を聞きます。彼は、CIA上級アナリスト、国務省中東専門家、米国家安全保障会議(NSC)中東情勢の上級幹部など米政府職員を10年以上務めました。

  • ギリシャのアレクシス・チプラス首相は、新たな国際的救済と引き換えに厳しい緊縮政策を受け入れたことで、彼自身が所属する急進左派連合(シリザ)の党員たちからの抗議に直面しています。救済策の交渉を進めるためには、ギリシャ議会は7月15日までに年金削減とその他の改革を受け入れなければなりません。その10日前の7月5日にはギリシャの国民投票で同じような改革が否決されたばかりです。ギリシャのパノス・カメノス国防相は7月13日、ドイツがクーデターを仕組もうとしていると非難しました。アテネ大学の政治学教授で急進左派連合(シリザ)の創立メンバーであるミカリス・スプルダラキスから話を聞きます。

  • ウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事は正式に大統領選出馬を発表をした15人目の共和党候補者となりました。ウォーカーは7月13日、選挙運動の開始に当たり、 ウィスコンシン州の公務員組合を骨抜きにすることに成功たこと、その後の彼に対する辞任要求を打破したことを大々的に宣伝しました。彼はまた、減税や連邦政府の規模縮小、投票制限などの業績を自画自賛しました。国内政策では、スコット・ウォーカー知事はオバマケアの撤回、キーストー ンXLパ イプラインの建設、生活保護受給者を薬物検査の対象にすること、連邦規制の縮小を公約しました。国際政策では、彼はイランとの核交渉の拒否、イスラエルと の「揺ぎない結束」の再構築、イスラムによるテロに更なる重点を置くこと、気候変動にはそんなに関心を払わず、ロシアと中国とより積極的に関与することを公約しま した。ネイション誌のジョン・ニコラスにウィスコンシン州から話を聞きます。「米国の1つの州で緊縮政策を課そうとする人物がいるとしたら、それは多くの意味で、スコット・ウォーカーでしょう」と、ニコラスは言います。

  • ネイション誌の政治記者ジョン・ニコラスに、大統領選の候補者であるバーモント州のバーニー・サンダース上院議員について話を聞きます。ニコラスは、サンダースが1万人以上という記録的な聴衆を集めたウィスコンシン州マジソンでの最近のイベントでサンダースを紹介しました。「2016年 の大統領で重要なことは、少なくとも民主党側、そして共和党側でさえも、所得の不平等、賃金格差、賃金低迷に取り組むことを要求する動きに強く影響されて いるということです」と、ニコラスは言います。「何か大きなことが起こっています。それでこんなに多くの人々が集まっているのだと思います」。

  • 米政府が新たに推進する超党派の刑務所改革についての特集で本日の番組を締めくくります今回は特に非暴力の犯罪に対する刑罰の減刑を取り上げます。オバマ大統領は7月9日、仮釈放無し終身刑を言い渡された14人を含む46人の囚人に恩赦を与えました。この減刑の対象者の多くはクラック・コカイン関係の犯罪者で、その中には84歳のアフリカ系米国人やアメリカンフットボールチーム、デンバー・ブロンコスのワイド・レシーバー、デマリアス・トーマスの母親も含まれています。オバマ大統領はこれまでに89件の減刑をおこない、そのなかには2015年の初めの22人、2014年の8人の麻薬犯罪者の釈放が含まれています。オバマは7月14日に行われる全米黒人地位向上協会(NAACP)の年次総会での演説で、刑事司法制度のさらなる公平性を呼びかけると見られています。オバマは7月16日に、連邦刑務所を訪問する初の大統領として、オクラホマ州のエルレノ施設を視察する予定です。「クレメンシー・プロジェクト2014」(Clemency Project 2014)の代表シンシア・ローズベリーと、クラックを売ったことで終身刑を言い渡されながら2014年に恩赦を受けて釈放されたレイノルズ・ウインタースミスに話を聞きます。

Syndicate content