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2015年7月9日(木)

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  • 援助団体は、サウジアラビア主導の攻撃が激化するイエメンが飢饉の瀬戸際にあると警告しています。3月26日に米国の支援を受けたサウジアラビアがフーシ(シーア派反政府組織)への攻撃を開始して以降、民間人1500人を含む3000人以上が死亡しました。国連によれば、同国の大半がサウジアラビアの海上封鎖により食料と燃料の供給を絶たれており、イエメンの人口2500万人のうち80パーセントが、現在ある種の人道的援助を必要としており、また100万人以上が避難しているといいます。報道によれば、7月6日は戦闘がはじまって以来、最大の死者を出し、北部アムラン州の市場で30人が死亡、南部の街アル・フォユシュの家畜市場で60人が死亡したのを含め、176人以上が死亡しました。イエメンについて2人のゲストに話を聞きます。イエメンの「サヌア戦略研究センター」の共同創設者ファリア・アル=ムスリミは現在、ベイルートのカーネギー中東センターの客員研究者です。そしてニューヨークのスタジオには、賞にも輝く海外特派員マシュー・エイキンスをお迎えしました。エイキンスはネイション・インスティテュートのフェローです。また、先月はイエメンで取材行い、ローリングストーン誌に寄稿しました。

  • 記録的な数の中絶反対派による規制に対し、歴史的な巻き返しとして、中絶擁護派の米議員らが、中絶への保険の適用を拡大する法案を提出しました。「中絶における公平な医療保険適用法案」(Equal Access to Abortion Coverage in Health Insurance Act/EACH Woman Act)では、母親の命が危険に晒されている場合や、レイプや近親相姦などの場合を除き、中絶医療への連邦政府の補助金を禁止する、40年近く前に制定されたハイド修正条項が廃止になります。同条項は、有色人種が多数を占める最貧困層の多くの女性たちによる中絶への補助金支給を阻んでいます。同法案提出者のカリフォルニア州選出の民主党バーバラ・リー下院議員に話を聞きます。「これまでわれわれは常に守りの姿勢で、女性の選択の権利や女性のプライバシーの権利、米憲法による女性の中絶の権利保障を認めたロー対ウェイド判決をひたすら守ってきました。でも、そろそろ攻めの姿勢に入る時期です」とリー議員は言います「これは大きな最初の一歩です」

  • 米国は在ハバナ大使館の再開準備を進めていますが、キューバ大使の筆頭候補と噂されるバーバラ・リー下院議員に話を聞きます。リー議員は、70年代以来キューバを20回以上訪れ、「キューバへの旅行の自由法案」(Freedom to Travel to Cuba Act)および「キューバとの自由通商法案」(Free Trade with Cuba Act)を共同提出しました。

  • サウスカロライナ州下院議会で南部連合旗を州議会議事堂から撤去する法案が通過しましたが、カリフォルニア州選出の民主党バーバラ・リー連邦下院議員に南部連合のシンボル撤去に向けたワシントンでの動きについて話を聞きます。南部連合旗を掲げる白人の容疑者が、チャールストンで教会の聖書勉強会に出席するアフリカ系アメリカ人9人を射殺した事件からほぼ3週間となる9日午前、サウスカロライナでの採決は行われました。

  • BPは、2010年の石油掘削基地ディープウォーターホライズン爆発の結果起こった史上最悪の海洋原油流出事故で、米政府のすべての申立てに対し187億ドルの和解金を支払うことで合意に達しました。連邦判事が承認すれば、これは環境関連の和解金としても、一組織が支払う和解金としても米史上最高額となります。この合意は、連邦政府、アラバマ州、フロリダ州、ルイジアナ州、ミシシッピ州、テキサス州および湾岸沿いの400以上の民間組織が対象となります。この支払いには水質浄化法(Clean Water Act)違反の民事制裁金55億ドルおよび、メキシコ湾への環境被害に対する罰金71億ドルが含まれます。しかしBPの支払い額が十分なのか疑問を呈す団体もあります。サンフランシスコよりアントニア・ユハス記者に話を聞きます。ローリングストーン誌に寄稿したユハス記者の記事はBP 'Got Off Cheaply' With $18.7 Billion Settlement(「187億ドル和解金支払いでBPは『安く逃れた』」)という題です。

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