デイリーニュース

  • 「アメリカ最後の戦争捕虜」ボウ・バーグダールの裏話をアフガン帰還兵の記者が語る

    捕虜交換をめぐる論争が高まる中、ボウ・バーグダール陸軍軍曹のアフガニスタンでの日々に関する新情報が出てきています。5日、オバマ政権当局者は捕虜交換に関する詳細がリークされていたらバーグダールの生命は危険にさらされたかも知れないと述べました。一部のメディアはバーグダールが彼を捕まえているタリバンに共鳴するようになったと憶測していますが、新たな報道でバーグダールは少なくとも2回、2011年秋と2012年のどこかで脱走したことが明らかになりました。一方、ニューヨーク・タイムズ紙は軍の機密報告書を暴露しました。それによるとバーグダールが2009年6月に陸軍の前哨基地から自分の意思で持ち場を離れたのは間違いなさそうです。ただし、この記事は、彼が脱走する気だったと結論づけるにはいたっていません。またこの記事は、バーグダールがそれ以前にも、陸軍勤務中に少なくとも2回、任命された地域からさまよい出た記録があり、そのうち一回はアフガニスタン赴任中に起きたことを明らかにしました。アフガン戦争の帰還兵で数年にわたりバーグダールの事件を追ってきたジャーナリストのマシュー・ファーウェルに話を聞きます。ファーウェルは、故マイケル・へイスティングスが2012年にローリング・ストーン誌に載せた記事”America's Last Prisoner of War”(アメリカ最後の戦争捕虜)の取材を手伝いました。

    dailynews date: 
    2014/6/6(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米環境保護庁 石炭公害削減に乗り出すも 反対派は本格的排出ガス削減には不十分と主張

    6月第1週に発表された新たな環境保護規制は、米政府による地球温暖化の原因となる排出ガス抑制努力としてはこれまでで最も広範囲にわたるものとされています。米環境保護庁 (EPA)は、2030年までに、石炭火力発電所での温室効果ガス排出を2005年レベルから30パーセント削減することを目標に掲げています。しかし多くの環境保護活動家は、米国に温室効果ガス削減へ向けたもっと踏み込んだ行動を求めています。英ガーディアン紙の報道によればEPAの同計画下ではウエストバージニア州、ケンタッキー州、オハイオ州などの石炭消費量の最も多い州では、排出量の現在レベルの維持ないし、増加も許されているとしています。一方、欧州連合は、地球の気温の摂氏2度以上の上昇を食い止めるために、米国は「更に努力すべき」だと主張します。政策研究所(Institute for Policy Studies)の「気候政策プログラム」(Climate Policy Program)部長ジャネット・レッドマンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/6/5(Thu)
    記事番号: 
    4
  • シアトルの社会主義者市議会議員クシャマ・サワント 最低賃金15ドル引き上げの歴史的投票を歓迎

    シアトルでは今週、全米の大都市としては最高額で、連邦最低賃金の2倍以上となる最低賃金15ドルの歴史的法案を通過させました。今回の引き上げは、段階的に施行されます。在シアトルの企業はその規模により、実行まで3~7年の期間が与えられます。この計画には企業にとっての抜け道がいくつかあり、社会主義者としては1世紀ぶりに同市の市議会議員に選出されたクシャマ・サワントは、最後の瞬間までその点について争いました。サワントは2013年の市議会議員選で、最低賃金15ドルへの引き上げを公約に掲げました。サワントにシアトルより話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/6/5(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 退役軍人:政治家たちは解放された戦争捕虜バーグダールを 「政治的競争に勝つためのチェスの駒」として利用している

    オバマ政権は、米兵ボウ・バーグダールに対しタリバン幹部5人を解放するとした捕虜交換をめぐる議会の反発を押さえ込もうとしています。6月4日、諜報機幹部と軍関係者は、米上院全体に対し非公開のブリーフィングを行い、健康状態が悪化したバーグダールの最近のビデオを見せました。政府はこのビデオからバーグダールに命の危険のおそれがあると判断したため、彼の身柄解放への動きを早めたとしています。この取引に反対している側は、政府が議会に適切な通知を行わなかったとし、また、米軍兵士の拘束を助長することで米国市民の命を危険に晒した可能性があると主張しています。こうした批判は、バーグダールがアフガニスタン戦争に反対すようになり、そのために基地を離れた可能性があるという報道が右派メディアを通し広まったことで、爆発に増えました。「戦争に反対するイラク戦争退役軍人」(Iraq Veterans Against the War)の一員で、2003~09年までアフガニスタンで従軍したブロック・マッキントッシュに話を聞きます。マッキントッシュは良心的兵役拒否者地位を申請し、2014年5月に除隊となりました。

    dailynews date: 
    2014/6/5(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 捕虜交換されたバーグダール軍曹の故郷アイダホ州の町 反発が広がり「歓迎会」を中止に

    米陸軍軍曹ボウ・バーグダールとタリバン幹部5名の捕虜交換をめぐる反発が広がりをみせています。バーグダールの故郷アイダホ州ヘイリーでは、安全に問題があるとして、町で予定していたバーグダール解放の祝賀会を中止しました。ここ数日間のあいだ、ヘイリー市役所および、同市の地元組織には、バーグダール支援に対する怒りの電話とメールが大量に届いています。バーグダールは2009年に、アフガニスタンの米軍前哨基地を離れてまもなくタリバンの捕虜となりました。バーグダールの仲間の兵士のなかには、彼を脱走兵と呼ぶ者もいます。彼らはまた、バーグダール捜索中に、少なくとも6名の兵士が命を落としたと主張しますが、米国防総省はこれを否定しています。バーグダールを巡る論争と、アイダホの地元に及ぼす影響について、ブレイン郡政委員ラリー・ショーンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/6/5(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ジョージ・ティラー医師の殺害から5年 脅迫に負けずウィチタでの中絶を続ける一人の医師

    オクラホマ州で、一箇所を除き州内全ての妊娠中絶医院を閉鎖する法律が制定し、ルイジアナがこの先例に従う姿勢を見せるなか、5月最終週にその殺害から5年を迎えたジョージ・ティラー医師が遺したものを振り返りましょう。ティラーは、妊娠第3期の中絶を提供する一握りの医者の1人でした。彼は絶え間ない脅迫、クリニックへの火炎瓶による攻撃、そして両腕に銃創を残した暗殺の試みをものともしませんでした。2009年5月31日、過激中絶反対派のスコット・ロジャーは、カンザス州ウィチタにあるティラーの教会に入り彼を射殺しました。本日は2013年に再開されたティラーのクリニックで毎週中絶手術を行いにシカゴからウィチタまで通うシェリル・チェスティーン医師と話しティラーを偲びます。チェスティーンは、カンザス州で中絶を受けることに対する障壁について議論し、彼女や同僚が直面する脅威およびいやがらせなどについて話します。「私は朝起きると、私を必要とする患者がいることを感じます。」とチェスティーンは言います。「私がこの仕事から遠ざけられることを自分で受け入れてしまったら、私はテロリズムの勝利を受け入れることになるのです。」

    dailynews date: 
    2014/6/4(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 解放された戦争捕虜 ボウ・バーグダールは脱走兵か?彼が持ち場を離れたのだとすれば、彼も良心に従った複数の兵士の一人といえる

    戦争捕虜としての拘束から解放されたボウ・バーグダール軍曹は、現在、任務放棄の可能性について陸軍による捜査の対象となるおそれがありますが、歴史家および元ABCニュース主任中東特派員チャールズ・グラスに彼について話を聞きます。グラスの著書The Deserters: A Hidden History of the Second World War(『脱走兵:第二次世界大戦の隠れた歴史。』)は、3人の兵士の物語を通じて、戦争の緊張が兵士たちをいかに限界まで追い詰めるかを浮き彫りにしています。彼ら3人を含め、第二次世界大戦中に約50,000人のアメリカの兵士がヨーロッパ戦線で脱走しました。「我々は、バーグダールがどのような状況を通り抜けてきたか理解しなければいけません。」とグラスは言います。「最前線で戦う若者が、アフガニスタンにおける彼の祖国の使命を信じ、果たしてそれが伝えられたこととは全く違っていたことを発見し、また自分自信がその圧制のメカニズムの一部となり、人々を殺し、村々に入っては、敵の戦闘員を除くことが、家族を殺すことだと分かりました。我々が彼がどんな経験をしたか理解し、彼と彼の家族に同情を示すことを私は望みます。」

    dailynews date: 
    2014/6/4(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「他に道はなかった」: 脱走兵らの弁護人 ボウ・バーグダールの名誉除隊を求める

    タリバンは、グアンタナモ基地に拘束されていた5人のタリバン幹部との交換を見込んだ取引で陸軍軍曹ボウ・バーグダールを米国特殊作戦部隊に引き渡す様子を写したビデオを公表しました。知られている限り最後の米国人戦争捕虜の自由を勝ち取ったわけですが、バーグダールがアフガニスタンでの戦争に対する反感を強く持つようになり、ついに自主的に基地を離れたと報道されているの受けて、共和党員らはこの取引を非難しています。陸軍当局がバーグダールが違法行為に従事したかを調査するとしている一方で、彼と同じ部隊に従軍していた兵士達はメディアに対し、彼は脱走兵だと言っています。「バーグダールはアメリカの帝国主義の構造を直接目撃し、それに対してとても深いところから、本能的に反応した人間として発言しているのです。」と、米軍の脱走兵と良心的兵役拒否者を専門にする弁護士ジェームス・ブラナムは述べます。「彼はそうせざるを得なかったのです。」ブラナムは彼の依頼人を含め、殆どの脱走容疑で有罪を受けた兵士達は6ヶ月から24ヶ月の判決を受けると付け加えます。「バーグダールは実質上捕虜として現代での脱走兵として誰よりも長い懲役を既に努めました。したがって彼を処罰する理由はありません。」

    dailynews date: 
    2014/6/4(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 最高裁が上告を棄却:オバマ政権はニューヨークタイムズ紙の記者ジェームズ・ライズンを投獄するのか?

    過去数十年の中で最も重要な報道の自由についての裁判の一つで、米最高裁は、秘密の情報源を明かすことを拒否したことで実刑判決に直面しているニューヨークタイムズ紙の記者の上告を棄却しました。ジェームズ・ライズンは、最高裁に、元CIA分析官ジェフリー・スターリングの刑事裁判で証言することを彼に強いる判決の取り消しを求めていました。検察側は、スターリングがイランの核開発計画を妨害する上でのCIAの役割について、ライズンに情報を与えていたと確信しています。ライズンは証言するくらいなら刑務所に行くと明言し、最高裁の介入を期待していました。しかし最高裁は6月2日、実質的に米政府側に付き、介入を拒否しました。オバマ政権は、ライズンへの証言命令を実行し、米国の最も著名な国家安全保障記者の一人を刑務所に送るという危険を冒すかどうかを今決めなければなりません。「プレスの自由財団」(Freedom of the Press Foundation)の代表であるトレバー・ティムと、ガーディアン紙のコラムニストであるマシュー・クーパーの二人のゲストから話を聞きます。クーパーは、ワシントン支局の長年の記者で、ヴァレリー・プレイムがCIAの工作員だったことが暴露されたことにつながったブッシュ政権時代の漏えい裁判のときに、法廷侮辱罪で拘束されました。
    原文:

    dailynews date: 
    2014/6/3(Tue)
    記事番号: 
    4
  • グアンタナモの元主任軍事検察官がアメリカ人戦争捕虜とタリバン囚人の交換を擁護

    カタールによって仲介された交渉で、米国はボウ・バーグダールの自由を勝ち取ることと引き換えに、グアンタナモ米軍基地から5人のタリバン指導者らを解放することに合意しました。バーグダールは現在、ドイツの米国陸軍病院で治療を受けており、米国に後日帰国する予定です。タリバンの指導者らは強制的にカタールに1年間留まることになっています。この交渉は物議を呼んでいます。バーグダールの元同僚兵の中には、彼は脱走したことで軍法会議にかけられるべきだと言う人もいます。一方、共和党員らは、グアンタナモの囚人移送の事前警告を議会に適切に与えていないこと、米兵を捕虜にすることの利点を示して世界中の米兵を危険にさらしているとオバマ大統領を非難しています。退役空軍大佐で、2007年にグアンタナモ米軍基地の主任軍事検察官の地位を辞任したモリス・デイビスから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/6/3(Tue)
    記事番号: 
    3

Pages