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2015年5月26日(火)

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  • アフリカ系米国人コミュニティでの警察の行動が全米で取りざたされていますが、連邦政府当局との主要な合意と物議を呼んだ判決を受け、本日の話題の的は、オハイオ州クリーブランドに集中しています。司法省は、クリーブランド市警では「理不尽で不必要な」武力の行使が常態化していると指摘していましたが、その件で同市と合意に達しました。2014年の調査で は、数百件の事件で「無秩序で危険な」暴力の過剰行使が発見されました。今回の合意は、同調査の開始につながった事件で無罪判決が出た数日後に実現しました。武器を持たずに車の中にいたアフリカ系米国人2人を射殺した事件で故殺罪で起訴されていた警察官のマイケル・ブリーロは5月23日、無罪となりました。ブリーロは2012年 11月に、他の警官12人と共にカーチェイスの末にティモシー・ラッセルとマリッサ・ウィリアムズに向けて137発を発砲しました。カーチェイスは、ラッセルの車がバックファイア(エンジンのシリンダー内部の火炎が吸気管に逆流する現象)を起こし、警官たちがその音を銃声と間違えたのが原因でした。ブリーロは1人で49発を発砲し、そのうちの少なくとも15発は、彼がラッセルの車のボンネットに登りフロントガラス越しに至近距離で発砲したものでした。ジョン・オドンネル裁判官は5月23日の判決で、他の12人の警官も発砲したため、ブリーロの射撃が致命傷になったとは証明できないと述べました。オドンネルはまた、ブリーロは自らの身の安全を懸念する理由があったと述べました。2人のゲストから話を聞きます。コミュニティ・オーガナイザーのウォルトリナ・ミドルトン師は、ラッセルとウィリアムズの家族の知人です。アリス・ラグランドは、オハイオでの警察の暴力の問題をめぐって組織された「オハイオ学生協会」(Ohio Student Association)の活動家です。

  • 結婚の平等に歴史的な勝利が刻まれました。アイルランドは世界で初めて国民投票で同性婚を容認した国になりました。アイルランド国民は5月22日の国民投票で、62%対38%で、結婚の平等に圧倒的に「賛成」と投票しました。伝統的に保守的なカトリック国アイルランドでは、これを「社会革命」と呼ぶ人々もいます。アイルランドの憲法は、2人の個人は「性別の差別なく」結婚できると改正されることになります。投票率はアイルランド史上最高レベルを記録し、人権活動家や労働組合、有名人、雇用主たちが率いた着実な市民運動に支えられました。今回の国民投票からわずか20年前には同性愛が差別され、現在も人口の70%がカトリック教徒であることから、同国の大転換がうかがわれます。「レインボー・プロジェクト」(The Rainbow Project)の政策提言担当者であるガビン・ボイドに、北アイルランドのベルファストから話を聞きます。

  • カトリック大司教のオスカル・ロメロは35年前の1980年、エルサルバドルの首都サンサルバドルでミサを行っている最中に、米国支援の暗殺部隊のメンバーたちによって殺害されました。30万人以上の人々が5月23日、彼をカトリック教会の「福者」とする列福式のためにサンサルバドルに集まりました。この列福は「聖人」への前段階とみられています。ロメロの列福には、右派の聖職者と政治家らが長年、異議を唱えていました。式典では、8人の助祭がロメロの血のついたシャツをガラスのケースに入れて祭壇まで運びました。ロメロ大司教は1980年3月24日、病院の礼拝所でミサを行っているときに胸に凶弾を受けました。暗殺を指示したのは、米国の支援を受けた「死の部隊」の指導者であるロベルト・ダビュイソンだったといわれています。ダウビュイソンは、米国が運営する「スクール・オブ・ジ・アメリカズ」 (School of the Americas)の卒業生で、右派の国民共和同盟(ARENA)を創設した人物です。作家で、カリフォルニア大学バークレー校のラティーノ政策研究センターの客員学者でもあるロベルト・ラバトに、サンサルバドルから話を聞きます。

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