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2015年5月20日(水)

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  • アフリカ系アメリカ人で現役の兵士でもあったジェームス・ブラウン軍曹は、2012年、飲酒運転で2日間拘留の判決を受け、自らテキサス州エル・パソの郡拘置所に出頭し拘留中に死亡しました。新たに公開されたビデオが彼の死の瞬間を明らかにしました。当局は、死因は既存の疾患によるものだと主張していましたが、刑務所内で撮影された衝撃的なビデオが公表されたことで、事件の真相をめぐる新たな疑惑が浮上しています。ビデオの中でブラウンは「息ができない」と繰り返し、抵抗する様子もないのに、大勢の警備員が押し寄せ身体を上から押さえつけています。ビデオの最後では、ブラウンは裸にされ、瞬きも反応もせず、呼吸が浅くなっています。弁護団によると、救急車の出動要請はありませんでした。ブラウンは最終的に病院に運ばれ、そこで死亡が確認されました。遺族は、彼の死をめぐり不正行為があったのではないかと疑念をいだき続けてきましたが、当局からはほとんど情報を得られませんでした。現在、遺族はブラウン軍曹の憲法上の権利が侵されたとしてエルパソ郡に対し訴訟を起こしています。ブラウンの母親ディネッタ・スコットに聞きます。

  • 「黒人の命だって大切だ」(Black Lives Matter)運動が全米で盛り上がり、マイケル・ブラウン、エリック・ガーナー、タミール・ライスの名前は、広く知られるようになりました。彼らはいずれも、地元警察の手で死亡し、大規模な抗議行動に火をつけました。しかしこの間、警察により殺害された女性たちには、あまり注意が払われてきませんでした。20日、ニューヨークで女性被害者たちを追悼する会「Say Her Name」(彼女の名を広めよう」が開かれます。UCLAとコロンビア大学の教授で「アフリカ系アメリカ人政策フォーラム」(African American Policy Forum)の創設者であり、新報告書 Police Brutality Against Black Women (『黒人女性に対する警察の暴力』)の共著者でもあるキンバリー・クレンショーに話を聞きます。

  • 2014年8月14日、ファーガソンでのマイケル・ブラウン射殺事件からほんの数日後、ミシェル・クッソーはフェニックスの警察官パーシー・デュプラ巡査部長の手で近距離から射撃され死亡しました。デュプラは、50歳のクッソーを精神療養施設に連れていくため現場に呼ばれていました。デュプラはクッソーにハンマーで脅されたと主張しています。クッソーの支援者たちは、遺族と共に、クッソー殺害の翌週、抗議のデモを行い、棺をフェニックス市庁舎から連邦検事局まで運び、外部調査を要求しました。フェニックス警察は、精神疾患者が関わる通報に対応すべく危機介入チームを編成する計画だと発表しています。ミシェル・クッソーの母親、フランセス・ギャレットに話を聞きます。

  • レキア・ボイドがシカゴ市警の非番の刑事巡査ダンテ・サービンに射殺された時、彼女はまだ22歳でした。サービンは彼の自宅周辺にたむろしていた集団に向けて数発の銃弾を発砲、そこに立っていたボイドは後頭部を撃たれ死亡しました。サービンは過失致死罪で起訴されましたが、シカゴ市警の警察官が射殺で起訴されたのは実に15年ぶりのことでした。しかし、2015年4月、裁判は劇的な展開を見せ、デニス・ポーター判事は司法手続上の詳細を理由に無罪判決を下しました。判事は、検察官たちがサービンを(過失致死罪ではなく)殺人罪で起訴するべきだったことが理由であると示唆したのです。「街頭で個人、あるいは集団に向けて意図的に銃を発砲することは、きわめて危険であり、無謀の範疇を超えている。それは意図的であり、そのような犯罪は、一級殺人罪とすべきだ」と、判事は述べました。レキア・ボイドの弟、マルティネス・サットンに話を聞きます。

  • 人の手がほとんど入っていない辺境の北極圏で、 2015年夏に採掘を計画している大手石油会社シェルに対し、シアトルで大規模な反対運動が展開されています。18日には、シェルが北極圏に送りだすためにドックに入れていた、長さ400フィート(約122メートル)、幅355フィート(約108メートル)のポーラー・パイオニア採掘リグが停泊しているシアトル港の入り口を数百人が封鎖しました。16日土曜には、約500人の自然保護活動家と先住民指導者たちが、カヤックや小型ボートに乗り、「シアトルでパドル(漕ぐ)」(Paddle in Seattle)」と呼ばれる抗議行動を繰り広げました。シェル石油が準備したリグは、シアトル市長の「(停泊)許可は貨物船に与えられたものであり、石油リグには適用しない」という発言を無視して、14日に到着しました。シアトル市議会はシェルに対し違反通告を発行しており、1日に付き、最高500ドルの罰金を科すことができます。こうした動きは、オバマ政権が先週、シェルの採掘計画を条件付きで承認すると発表してから起こったことです。シアトル市議会議員のマイク・オブライエンに話を聞きます。オブライエンは16日のカヤックでの数百人の抗議行動に加わりました。

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