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2015年5月7日(木)

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  • 数十年にわたり核兵器反対を唱えてきた米精神医学の第一人者ロバート・ジェイ・リフトンは近年、気候変動による世界的危機に注目しています。2014年リフトンはニューヨーク・タイムズ紙への寄稿記事で、現在の気候正義運動を80年代の核兵器凍結運動と比較しました。「人々は核戦争を起こすことが酷い間違い、もしくは悪であると思うようになったわけだが、現代の人々は、自分たちが住む地を破壊し、子どもや孫の世代にその損害という遺産を残すことが酷い間違い、もしくは悪であると気づきつつある」とリフトンは述べました。米国で最も有名な精神医学者の一人であるリフトンが、核兵器と気候変動の脅威の共通点と、それにより引き起こされる数々の問題を人々が認識しつつあることについて語ります。

  • ナチスの戦争犯罪に手を貸した医師に関する研究で有名な精神医学者のロバート・ジェイ・リフトンが、ジョージ・W・ブッシュ政権下で政府の承認のもと行われた拷問において、米国心理学会(APA)が果した役割について語ります。新たな報告書は、世界最大の心理学者団体である米国心理学会が秘密裏に政府高官らと連携し、同学会の倫理規定を、CIAの拷問プログラムの作戦における必要性を満たすよう調整したと主張しています。「米国心理学会が行ったことは、スキャンダルの舞台裏で起ったスキャンダルなのです」とリフトンは言います。「(これは)米国が国として向き合うべきことです」

  • 著名な精神科医ロバート・ジェイ・リフトンはこれまで50年にわたり、米国による広島への原子爆弾投下や、ナチの犯罪を手助けした医師たち、そして核戦争に至るまで、戦争の心理的側面について精力的に執筆してきました。1967年にはリフトンは、著書『ヒロシマを生き抜く─精神史的考察』で全米図書賞(National Book Award)を受賞。1970年には、ベトナム戦争についての米上院委員会で証言し、帰国した退役軍人の社会復帰に向け人間性を取り戻すための手助けが必要だと警告しました。1986年、リフトンは多大な影響を及ぼした著書The Nazi Doctors: Medical Killing and the Psychology of Genocide(『ナチスの医師たち:医療的殺害とジェノサイドの心理』)を出版しました。インタビューの締めくくりとしてリフトンは、彼が「悪の社会化」と呼ぶホロコーストからベトナム戦争、そして死刑について語ります。

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