デモクラシー・ナウ!の独占放送です。汚染された市の水道水を飲み水として、そしてシャワー水として使うしかなかった、ミシガン州フリントのジェネシー群刑務所の数百人の受刑者のうち数人の話を聞きます。2015年10月、フリントの新市長カレン・ウェーバーは、市水道水に高濃度の鉛が含まれることに対し非常事態を宣言、同刑務所は一時的にボトル入りの水を配布しました。しかし水質テストで飲料に適してるとの結果が出たと州の執行官が発表したため、同刑務所は5日後には市の水道水に再び切り替えました。最終的に1月29日、同刑務所は再度ボトル入りの水への切り替えを行いました。2か月の刑期を終え今週出所した元受刑者ジョディ・クレイマーに話を聞きます。ジェネシー群刑務所でクレイマーはキッチン管理人を務め、受刑者への食事および、最近にはボトル入り飲料水の配布を担当しました。29日に水の配布がはじまると、約350mlのボトル2本を1日2回、毎日合計約1400mlを配るよう指示されました。これは米医学研究所が奨励する、成人男性の水飲用量半分以下の量です。クレイマーによれば、同刑務所には妊娠中の女性受刑者も複数おり、29日の切り替えまでは妊婦も同じように水道水を飲んでいました。鉛中毒で妊婦は流産の危険性があるうえに、胎児の脳、腎臓、神経系に恒久的損傷をのこす恐れがあります。