国連総会でのトランプ大統領の自らの業績への自画自賛が、世界のリーダーたちから失笑を買いました。トランプは北朝鮮を称賛し、ドイツを攻撃しました。イランに対する「混乱と死と破壊の種をまいている」という糾弾は、イランのハッサン・ロウハニ大統領から強い反発を受けました。「驚くべきは、この総会議場にいる経験豊かな外交専門家たちがトランプに失笑を浴びせたということではなく、彼が米国内でより大きな嘲笑を受けていないということです。ケーブルテレビのニュース番組はトランプをまじめに報道しています。彼はいつでもどこでも嘲笑を受けるべきです」と、歴史家でありEngaging the Muslim World.(『ムスリムの世界に取り組んで』)の著者であるフアン・コールは語ります。
ハリケーン「マリア」と「イルマ」によってプエルトリコで数千人が死亡し、米国史上最長の停電が引き起こされてから1年が経ちました。The Battle for Paradise: Puerto Rico Takes On the Disaster Capitalists(『楽園を求める闘い:災害を利用する資本家に立ち向かうプエルトリコ』)の著者で、インターセプト誌にThere’s Nothing Natural About Puerto Rico’s Disaster(「プエルトリコの災害で自然なものは何もない」)というタイトルの最新記事を書いたナオミ・クラインに話を聞きます。トランプ大統領は9月26日、ハーバード大学の研究が死者数は最大で4600人と試算しているにも関わらず、2つの嵐によって数千人が死んだのは事実ではないとツイッターで誤った主張をして多方面からの批判を受けました。一方、トランプ大統領は9月24日、トランプ政権の「マリア」への対応について厳しく批判しているサンフアンのカルメン・ユリン・クルス市長が在職している限り、プエルトリコの州への格上げは「絶対にさせない」と表明しました。
ブレット・カバノーの最高裁判事指名をめぐり、クリスティン・ブラジー・フォード博士が27日に証言するというニュースを聞いた多くの人々が、1991年のアニタ・ヒルの公聴会での過ちを繰り返してはならないと上院議員に呼びかけています。アニタ・ヒルは1991年、当時の最高裁判事候補クラレンス・トーマスから職場で受けたセクハラについて、全員が白人男性の上院司法委員会で質問を受けました。証言から数週間後には、1600人近くの黒人フェミニストが「自らを守るアフリカ系アメリカ人女性」(African American Women in Defense of Ourselves)を組織、署名入りのマニフェストがニューヨーク・タイムズ紙に意見広告として掲載されました。マニフェスト立案者の一人、バーバラ・ランスビーに話を聞きます。ランスビーは歴史家で作家、活動家でもあり、イリノイ大学シカゴ校でアフリカ系アメリカ人研究、ジェンダー・女性学、歴史を教える教授です。