« 前  

2014年12月17日(水)

  次 »
  • パキスタン北西部のペシャーワル市では、タリバンの学校襲撃によって殺害された145人の遺体を埋葬しています。このうち132人は児童です。タリバンによる攻撃では過去最大の犠牲者数となりました。パキスタン陸軍によると16日の事件は、軍と一般市民の男女子弟が通う陸軍公立学校を、7名のタリバンが襲撃したものです。ナワツ・シャリフ総理大臣は三日間の服喪を宣言し、パキスタンの全政党をペシャワールに召集し攻撃への対処を話し合います。報道によると、陸軍はこの一帯で過激派の攻撃を開始しました。タリバン側は、北ワジリスタンで行われているパキスタン政府のタリバン討伐作戦に対する報復として、軍人の子弟を標的にしたと述べました。パキスタン出身の英国の政治評論家タリク・アリとアルジャジーラ英語放送のウェブ版パキスタン通信員アサド・ハシムに話を聞きます。

  • 警官によるマイケル・ブラウン殺害への抗議が全国で続く中、ブラウンを射殺したファーガソンの警察官ダレン・ウィルソンを起訴できなかった大陪審に新たな疑惑が浮上しています。疑惑の焦点は、大陪審の記録中で「証言者40」とだけ記されている女性です。彼女は大審院の証言で、ブラウンはウィルソンに向かって「フットボール選手」のように突進したと述べました。今週始めTheSmokingGun.comというウェッブサイトが、「証言者40」をサンドラ・マッケルロイと同定しました。このサイトによると、彼女は「犯罪歴を持つミズーリ州の躁鬱症の女性で、人種差別的な発言の過去を持ち、以前にもセントルイスの注目を集めた刑事事件で巧妙に証言を提供しましたが、最終的には「完全な作り話」として警察に却下されました。マッケルロイは今回も、自宅から30マイルも離れた場所で起きた銃撃について偽りの目撃証言をした可能性が高くなっています。アル・シャープトン牧師は16日、「証言者 40」に関する報道はブラウンの遺族に新たな希望をもたらすと述べました。ニューヨーク・デイリー・ニュース紙の取材に対し、大陪審は「公正な手続きを欠いていた」ことを示すものだと答えています。TheSmokingGun.comの編集者ウィリアム・バストンに、この問題を伺います。彼は「証言者4」の身元をあばいた記事の主な書き手です。

  • ここ数十年でもっとも重大な報道の自由をめぐる事件に関し、米国政府はニューヨーク・タイムス紙の記者ジェームス・ライゼンに対し限定的な証言を求める方針を固めました。ライズンは16日、機密情報漏洩の容疑で起訴された元CIA職員の裁判に向け来月前半に予定されている予審尋問会に参加するよう出頭命令を受けました。しかしライズンは、CIAが失敗したイランの核開発妨害工作を明らかにした機密情報の漏洩容疑で起訴されているジェフリー・スターリングの裁判では証言しないと誓っています。証言を拒めば、ライズンは投獄されるかもしれません。検察当局はライズンにスターリングが情報源ではないかは質問しないと言っていますが、それ以外の何を聞かれるのかは明らかではありません。EmptyWheel.netの調査報道ブロガーで、ExposeFacts.orgの寄稿者であるマーシー・ウィーラーに話を聞きます。

Syndicate content