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2014年12月5日(金)

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  • プエルトリコ出身で初めて米国の国会議員となった先駆的な政治家エルマン・バディーヨが85歳で亡くなりました。バディーヨは何十年もの間、ニューヨーク市の実力のある政治家として活躍しました。公民権専門の弁護士として働き始めたバディーヨはその後、幾つかのニューヨーク市の重要な役職を経て米下院議員を4期務めました。その間ラティーノや貧しい人々の権利の擁護者として働きました。デモクラシーナウ!の共同司会フアン・ゴンザレスは今週のニューヨーク・デイリーニュース紙のコラムで「ニューヨーク社会でエルマン・バディーヨほど大きな役割を果たした人物は稀だ」とバディーヨの貢献を讃えました。

  • 警官がエリック・ガーナーに絞め技をかけているところを携帯電話で撮影したビデオは国民の大多数が観ていますが、ガーナーが最後に「息が出来ない」と言った後の様子を撮った第2のビデオのことは余り知られていません。2つ目のビデオでは、ガーナーが無反応になって歩道に横たわっているのに、警官も救急隊員も彼を助ける行動を全く取っていません。傍観者が「どうして誰も心肺蘇生をやらないんだ?」と尋ねている声が聞こえます。やがて彼らはガードナーの体を担架に乗せました。ニューヨーク・デイリーニュース紙のコラムニスト、ハリー・シーゲルが、この2つ目のビデオのことを最新記事に書きました。その記事は「エリック・ガーナーの孤独な死:人を一切れの肉のように警察や救急隊員が扱えば、信頼は崩れ去る」と題されています。

  • アル・シャープトン牧師は、警察の残虐性に対して連邦政府が措置をとることを要求するため、今月6日ワシントンでデモ行進を呼びかけています。 ビル・デブラシオNY市長はNY市警察官を再訓練する命令を出しました。本日は、全米で問題になっている警察の行動と人種差別について議論します。3人のゲストをお招きしています。グラハム・ウェザースプーンはNY市警を引退した元刑事、マイケル・デンゼル・スミスはネイション誌の寄稿者、ハリー・シーゲルはニューヨーク・デイリーニュース紙のコラムニストです。

  • オハイオ州クリーブランドの教会で行われたタミール・ライスの告別式には100人以上が詰めかけました。ライスは12歳で6年生のアフリカ系アメリカ人の少年で、銃を持った少年を見たという警察への通報で出動した警官によって射殺されたのです。その銃とはおもちゃのペレット銃でした。通報者も、まがい物らしいと何度も繰り返していました。ビデオでは警官のティモシー・リーマンがパトカーを出るやいなや、3メートル程の距離から銃撃した様子が映されています。エリック・ホルダー米司法長官は4日、司法省はクリーブランド警察に「不合理で不要な武力行使」のパターンが見られると発表しました。今日はオハイオ州議会の民主党議員ニナ・ターナーに話を聞きます。彼女の選挙区はクリーブランドを含みます。

    また、NY市警を引退した元刑事グラハム・ウェザースプーン、ネイション誌の寄稿者、マイケル・デンゼル・スミス、ニューヨーク・デイリーニュース紙のコラムニスト、ハリー・シーゲルにも議論に加わってもらいます。

  • エリック・ガーナーを殺害した警官を不起訴にする大陪審の決定への抗議運動は2日目に入り、 何千人もがニューヨークの街を埋め尽くしました。ガーナーはアフリカ系アメリカ人で6人の子供の父親でしたが、警官が禁止されている絞め技をかけた後に死亡しました。抗議者たちは、ガーナーが訴え続けた「息が出来ない」(I can't breathe)を繰り返しながら、マンハッタン、ブルックリン橋、ウェストサイド・ハイウェイ、ホランド・トンネルで交通を遮断しました。タイムスクエアの近辺で多数が逮捕され、警察の発表では逮捕者は200人以上に上っています。ワシントンD.C.では数百人がワシントン記念塔の近辺で「ダイイン」を行いました。ボストンでは、マサチューセッツ有料高速、州間高速道路93および地下鉄の一部を抗議者が閉鎖しました。シカゴでは抗議者たちが「両手は挙げた、撃つな!」(Hands up, don't shoot)と叫びながらミシガン湖沿いのレイクサイド・ドライブを封鎖しました。サンフランシスコでは抗議者がマーケット・ストリートを閉鎖し、オークランドでも数百人がデモ行進をしました。

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