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2014年8月20日(水)

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  • 米国ミズーリ州ファーガソンでは、非武装の18歳の少年マイケル・ブラウンを警察が射殺したことへの抗議が10日目の夜を迎えました。抗議者たちは、非武装の少年の頭部2カ所を含む計6カ所を撃った警官ダレン・ウィルソンの逮捕を求めています。ニューヨーク・タイムズ紙によると、エリック・ホルダー司法長官と司法省の上層部は、ファーガソン警察の業務全体を、広意義な公民権捜査の対象とするかどうかを検討しているということです。一方ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalist)は、ファーガソン警察に対しジャーナリスト達への嫌がらと拘留を止めるよう求めています。少なくとも11人のジャーナリストが、射殺後の抗議活動の様子を報道していて拘留されました。『インターセプト』のライアン・デブローに話を聞きます。18日の夜、抗議運動の様子を報道していたデブローは、ゴム弾で撃たれた後逮捕され、一晩投獄されました。

  • ミズーリ州ファーガソンから引き続き生中継です。次はカリフォルニア州バークレーのザ・ウェイ・クリスチャン・センターの司祭マイケル・マクブライドに話を聞きます。マクブライドは、「組織化によりコミュニティを改善する人々」(People Improving Community through Organizing - PICO)に属する「地域社会を癒すキャンペーンのライフライン」(Lifelines for Healing Communities Campaign)の指導者です。PICOは国内でも最大の信義をベースにした地域社会組織ネットワークです。マクブライドは平和維持者としてファーガソンに入り、青少年達と協力して市民不服従を支援してきました。抗議者達は米国の「公民権運動と抵抗の歴史から受け継がれた行動を実践」していると言います。 「彼らがなぜこんなに憤慨しているのか、と不思議に思う人もいるでしょう。私たちには子供たちがいます。自分達の税金で雇われた人々によって子供が殺されたら、憤慨しない親がいるでしょうか?」とマクブライドは言います。

  • ファーガソンでの抗議で正義を求める声の中でも、最も重要な一人が州議会議員のマリア・シャペル=ナダールです。彼女は街頭に出て抗議し催涙ガスを受け、ツイッター上ではマイケル・ブラウンが警官に殺害され、抗議が勃発した後、ジェイ・ニクソン州知事が適切な対処をとっていないことを厳しく批判しました。「自分もいつマイケル・ブラウンになるかわからないと感じている民衆と、ニクソン州知事が話をしていないという事実は、まるで彼らに平手打ちをくらわせているようなものです」とシャペル=ナダールはいいます。「彼は、政治的に都合が良い時だけ、マイノリティーのコミュニティにやってくるのです」

  • 18日セントルイスで、90歳の誕生日から数日後のホロコーストの生存者、ヘイディ・エプスタインが逮捕されました。彼女はミズリー州知事ジェイ・ニクソンの事務所前の抗議デモに参加していました。エプスタインはドイツで生れ、1939年「子供輸送」(Kindertransport)という救助活動により英国へ逃れましたが、彼女の両親はアウシュビッツで亡くなりました。彼女は、セントルイスで「平和のためのユダヤ人の声」(Jewish Voice for Peace)の支局「パレスチナ連帯委員会」(Palestine Solidarity Committee)の共同創立者です。2011年のガザ支援船団「フリーダム・フロッティラ」の一員であり、米国船「オーダシティ・オブ・ホープ」の乗客でした。彼女はヨルダン川西岸地区へも、何度も連帯旅をしています。エプスタインはファーガソンでの抗議に対する警察の対応を非難しています。「警察の暴力は、イスラエル占拠下のパレスチナで目撃したものと同じです」とエプスタインは言います。「差別されることや抑圧されることがとのようなものか私はよくわかります。だからこんな問題が起こると、じっとしていることが出来ないのです」

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