デイリーニュース

  • シリア、反体制デモに戦車と軍艦で攻撃「政府は国民に対する戦争を始めた」

    シリア当局は、国際社会からの圧力が高まっているにもかかわらず、反体制デモ参加者への弾圧を強化しています。15日朝、シリアの戦車と小型砲艦が地中海の主要港湾都市ラタキアに対して砲撃を行い、一人が死亡し、13日に政府軍が同士へ進攻してからの死者数は少なくとも28人になりました。これに先立ち、12日には数万人規模のアサド政権への抗議デモが行われました。13日には治安部隊に殺害されたとされる活動家4人の葬儀が首都ダマスカスの郊外、ドゥ―マで行われ、多くの参列者が集まりました。シリアの第一線の人権弁護士で、拘束施設からことし釈放されたハイサム・マレーと、彼の息子で人権活動家のイヤス・マレーに話を聞きました。

    dailynews date: 
    2011/8/15(Mon)
    記事番号: 
    2
  • バックマンがアイオワ州模擬投票で勝利、共和党予備選でのティーパーティーの役割を示唆

    前週末は、ミネソタ州選出のミシェル・バックマン下院議員がアイオア州の模擬投票に勝利し、テキサス州知事のリック・ペリーが大統領選出馬を正式に表明するなど、2012年米大統領選の共和党候補指名争いがヒートアップしました。アイオア州投票でバックマンは、投票総数17,000票近くのうち、4,800以上の票を獲得しました。さらにテキサス州選出のロン・ポールが1位に近い得票数で2位につけました。前ミネソタ州知事のティム・ポーレンティーは2位に大きく差を付けられて3位となり、14日に大統領選から身を引くことを発表しました。アイオワ州の模擬投票の取材に週末を費やしたオンラインマガジンのReligion Dispatchesの編集主任、サラ・ポスナーに話を聞きました。「バックマンは他の候補をはるかに上回っている。彼女は、オーラル・ロバーツ(大学)で学んだレトリックとイデオロギーを使って、財政上の保守主義と小さな政府の必要性というメッセージを、彼女の宗教的なメッセージに織り交ぜるという表現を使うでしょう」

    dailynews date: 
    2011/8/15(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 共和党予備選に参戦のテキサス州知事リック・ペリー 急進福音派との親密な関係が明らかに

    テキサス州の共和党知事リック・ペリーが2012年大統領選への参戦を発表すると見られています。保守派ブロガーのエリック・エリクソンのRedState.comが主催する13日のサウスカロライナ州の会合で発表する予定です。早い時点からペリーの大統領選出馬を支持している人たちは彼を「テキサスの経済の奇跡」と呼ばれる経済復興の立役者だと吹聴してきました。もっとも、このペリーの経済的功績に関しては疑問も多く呈されています。一方、ペリーとキリスト教福音派運動急進派との親密な関係についての疑惑も浮上しています。ペリーは6日にテキサス州ヒューストンで開かれた「答え:危機にある国家のための祈りへの呼びかけ」(The Response: A Call to Prayer for a Nation in Crisis)と題した、いろいろと反対も多かった7時間に及ぶキリスト教祈祷会の開催を手伝い、そこでスピーチも行いました。この祈祷会は3万人を集め全国紙のニュースにもなりましたが、ペリーが開催に協力したキリスト教福音派に関してはわずかな関心しか払われませんでした。そんな中、テキサス・オブザーバー紙が「リック・ペリーの神の軍隊」と題する衝撃の記事を掲載しました。

    dailynews date: 
    2011/8/12(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 超党派の下院「スーパー委員会」 赤字削減に「非常権限」で着手へ

    米国の財政危機を切り抜ける道を探る使命を帯びた民主・共和両党議員から成る「スーパー委員会」が設立されましたが、私たちは何を期待できるのでしょう? 11日、下院議長の民主党のナンシー・ペロシは、両党から同数選ばれる12人のスーパー委員会の最後の3人を任命しました。彼らは、向こう10年間で1.5兆ドルの赤字削減案を11月3日までに勧告しなければなりません。「アメリカの未来研究所」(Institute for America’s Future)の創設者兼代表で、姉妹組織「アメリカの未来キャンペーン(Campaign for America’s Future)」の共同理事ロバート・ボロサージに話を聞きます。ボロサージはこの委員会の権限は議会の中でも前例のない「じつに尋常ならざるものだ」と言います。

    dailynews date: 
    2011/8/12(Fri)
    記事番号: 
    2
  • エイズ患者の米人男性 豪州人の夫の国外退去取り消しをオバマ政権に訴える

    結婚を男女間に限るとする結婚防衛法(DOMA)の施行で、サンフランシスコで暮らすゲイの国際カップルが7年間の結婚生活を引き裂かれようとしています。米国人のブラッドフォード・ウェルズとオーストラリア人のアンソニー・ジョン・マックは共に暮らし始めて19年で、マサチューセッツ州で同性婚が合法化したときに結婚した最初の同性カップルの1つでもあります。アンソニーはHIVに感染しエイズを発症した彼の伴侶の主たる介護者でもありますが、彼は今月、国外退去処分になりそうです。オバマ政権は、異性間カップルには普通に与えられる結婚による移民許可をアンソニーには認めなかったからです。この決定は1996年に成立したいわゆる結婚防衛法(DOMA)に基づいています。この連邦法は、婚姻によって生ずる連邦法上の恩恵を同性婚には認めないとするものです。オバマ政権は最近、もはや結婚防衛法を訴訟で弁護することはないと表明しましたが、法的効力は続いています。サンフランシスコからブラッドフォード・ウェルズとアンソニー・ジョン・マックに登場してもらいましょう。また、「移民の平等」(Immigration Equality)の事務局長レイチェル・ティベンにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/8/12(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ウィキリークスの外交公電 2004年のハイチクーデター後  アリスティドの帰還を米国が阻止した顛末を暴露

    ハイチに関する新たな報道により、米国が国際的キャンペーンを主導して、南アフリカに亡命中だったハイチの元大統領ジャン=ベルトラン・アリスティドの故国への帰還を阻止した様子を明らかになりました。この報道は、ウィキリークスが公開したハイチに関する約2千件の米国の外交公電をもとにしてネイション誌とハイチの週刊誌「ハイチ・リベルテ」が、まとめた一連のレポートの一部です。公電は、米国と国連高官たちが、政治的な動機に基づきアリスティドの告発のお膳立てをし、彼が「ハイチ国民との絆を強め、ハイチに戻る」ことを回避しようとした顛末を明らかにしています。 米国とその同盟諸国は数千万ドルのカネを注いで、アリスティドを麻薬密輸業者、人権侵害者、異教ブードゥーの実践者にみせかけて中傷しようとしましたが、試みは無駄に終わりました 公電により最近もうひとつ明らかになったのは、公選されていないハイチの事実上の政府関係者が、2004年から2005年を通して外国人高官と協働し、少なくとも400人の民間武装組織の構成員を同国の警察に統合させた詳細です。ウィキリークスが公開した公電によって、ワシントンと国連がいかに密接にハイチの新しい警察勢力の構築を監督し、民間武装組織を警察へ統合するのを承認した状況が明らかになりました。

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    2011/8/11(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 電気通信巨大企業の従業員 給与と手当に対する「全面攻撃」に対してスト敢行

    電気通信最大手のベライゾン社では、4万5千人あまりの従業員によるストライキが5日目に入りました。ストライキは、従業員の健康保険と年金助成を削減し、また従業員をより簡単に解雇できるようにしようとした会社側と従業員を代表する2つの組合との間の交渉が物別れに終わったことに起因しています。ストライキに参加しているのは、ベライゾンの固定電話、DSL、光ケーブル、ケーブル TV、インターネットを扱っている地上配線部門の従業員です。ベライゾン・ワイヤレスの従業員は、組合化されていません。ベライゾン側は、より多くの人々が携帯電話だけを持つようになり、固定電話事業は10年以上にわたり衰退の一途をたどっており、手当の削減を余儀なくされたと語っています。しかし、組合役員は、ベライゾンの言い分を鵜呑みにしません。米国第2の電話会社ベライゾンの今年前半6ヶ月間の純益は、69億ドルにのぼっています。ベライゾンの従業員を代表する組合のひとつ、米国通信労働組合の代表、ロバート・マスターと、スト中のベライゾンの従業員で組合活動家のパメラ・ガルパーンに話を聞きます。「ベライゾンは、全面攻撃を仕掛けています。巨額の利益をあげているという事実があるにも関わらず、会社は現在の米国の経済状況を逆手にとって、従業員の給与、手当、 雇用の安定を縮小しようとしています」とガルパーンは、語ります。

    dailynews date: 
    2011/8/11(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 米海軍退役軍人、イラクでの拷問でドナルド・ラムズフェルドを告訴 裁判所は訴訟の進行を容認

    連邦控訴裁判所は8日、イラクでの抑留者に対する過酷な尋問技術を開発、認可、使用したとして、ドナルド・ラムズフェルド元国防とその他名前わかっていない個人に対して起こされていた訴訟の棄却願いを却下しました。この訴訟は2人の米国市民によって起こされたものです。ドナルド・ヴァンスとネイサン・アーテルは、2006年に米国政府の民間請負会社シールド・グループ・セキュリティで勤務していた際、米国政府の武器が、金銭とアルコールと引き替えにイラクの反乱軍に売却されるのを目撃しました。 二人はFBI の情報提供者として雇用主であるシールド・グループに関する捜査に協力した後、同社からイラクの「グリーン・ゾーン」にはいるのに必要な身分証明書を剥奪され、同国のもっとも安全な場所から事実上、追放されました。その後まもなく、ヴァンスとアーテルは、米軍部隊により逮捕・勾留され、キャンプ・クロッパーの米国が運営する刑務所に移送されました。両人はそこで、睡眠遮断、長時間の尋問、極度に寒い獄房 に入れられる、長期間にわたり飲食物を与えられないなどの処遇を受けました。二人とも最終的には何の犯罪で起訴されることもなく、釈放されました。米海軍退役軍人のドナルド・ヴァンスに彼の身に起きた事件の詳細を語ってもらうとともに、ヒューマンライツ・ウォッチのテロ&反テロ・プログラムの上級顧問のアンドレア・プラソウにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/8/11(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ウィスコンシン州リコール選挙は労働側の勝利: 巨額の選挙資金が投じた疑問 米国は「民主主義、それとも金主主義?」

    ウィスコンシン州のマディソンから、ネイション誌のワシントン担当記者ジョン・ニコルズに同州でのリコール投票の分析をしてもらいます。この選挙の結果共和党は17対16でかろうじて上院与党を維持しましたが、ニコルズは、民主党が2議席を獲得したことにより、共和党の穏健派議員ビル・シュルツと合わせてウィスコンシン州上院では新たに「親・労働派が多数派」になったと指摘します。「民主党が勝利しなかったとはいえ、進歩的政治勢力は確実に前進しました」。一方、ウィスコンシン州のこのリコール選挙には、州外から3000万ドルが投じられました。2012年の国政選挙をにらんで、ニコルズは「ウィスコンシン州からの最大のメッセージ」は「米国はまったく前例のない程の巨額資金が政治に投入されるのを目の当たりにしているということです。我々は、『この国の政治は民主主義なのか、それとも金主主義なのか』ということを自問しなくてはなりません。」と言います。

    dailynews date: 
    2011/8/10(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ウィスコンシン州で歴史的な共和党上院議員のリコール投票 反組合法への関心で高投票率を獲得

    ウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事が今春に署名して成立した組合潰し法を支持したとして、同州では共和党州上院議員に対する一連の歴史的なリコール選挙が行われましたが、同上院はそれでも共和党が多数を握ることになりました。民主党が上院で過半数を獲得するためには6人の共和党議員に対するリコール選挙で少なくとも3つ勝利しなくてはなりませんでしたが、実際は4議席で共和党の現職が勝ちました。独立系ビデオプロデューサーのサム・メイフィールドがリコール対象となった上院議員である州南部のアルバータ・ダーリングとルーサー・オルセンの選挙区投票所で有権者たちに話を聞いています。そのリポートをデモクラシー・ナウ!に送ってくれました。

    dailynews date: 
    2011/8/10(Wed)
    記事番号: 
    2

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