イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が、イランとの外交関係の改善に向けたオバマ政権の取り組みに疑念をかきたてるようなキャンペーンを続けています。新著Goliath: Life and Loathing in Greater Israel(『ゴリアテ:大イスラエルでの生活と憎悪』)を出したマックス・ブルーメンソールと話しましょう。ブルーメンソールはネタニヤフ政権下のイスラエル国内および占領地での日常に目を向けます。「私がいちばん驚いたのは、人種差別や暴力が常態化しているので、もはや取るに足らないものになってしまっているということでした。あまりに当たり前でいろいろな意味でゆるされてもいるのです」とブルーメンソールはイスラエルでの4年間の報道経験を話します。「一番の驚きは、そのことがアメリカでは一般にはまったく伝えられていないことです……だから私はジャーナリストとして、これに取り組みました。実態を知らないアメリカ人のためにイスラエル社会の細密画を描いたのです」
今週、家族の中の子どもとして米国に在留資格を持たずに住んでいる若者たち30人以上が、テキサス州ラレドでメキシコ国境から米国に再入国しようとして、彼らの親3人とともに当局に拘束されました。在留無資格移民が抗議行動の一環として正式な入国審査検問所から米国に再入国しようとしたのはこの3カ月で2回目です。9月30日には卒業式の式帽と正服を纏った活動家たちが「Undocumented and unafraid(無資格だけど怖くない)」とシュプレヒコールをあげながら米墨国境をまたぐ橋を行進しました。釈放された2人に話を聞きます。ハビエル・コルテスとその父ハビエル・カルデロンです。2人はメキシコのミチョアカン出身でコルテスは3歳のときに一家が米国にやってきてからずっとここに住んでいます。彼らは病気の家族を見舞うため、再入国は難しいと知りながらも米国を出ました。
米国史史上最長の戦争となったアフガニスタン戦争は10月2週目に12周年を迎えようとしています。チャック・ヘーゲル国防長官は、米政府は米軍のアフガニスタン駐在を無期限延期する合意の締結を模索中だと語りました。米国は5万7000名のアフガニスタン駐留軍の大部分を2014年終わりには引き上げる計画ですが、米国防総省は約1万名あまりの小規模な軍を14年以降も引き続き残したい意向です。アフガニスタンの活動家で、A Woman Among Warlords: The Extraordinary Story of an Afghan Who Dared to Raise Her Voice(『武力勢力抗争の中で-勇気を持って声を上げたアフガン女性の物語』)の著者で元国民議会議員のマラライ・ジョヤに話を聞きます。ジョヤは何度も暗殺されそうになり、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたこともあります。「米国の正義を愛する人々の支援と協力を、私たちは必要としています」とジョヤは言います。「残念ながら現状では、帝国主義と原理主義が手に手を取り合っているのです。」
連邦政府の一部閉鎖が行われてから3日目を迎えました。80万人以上の連邦職員が自宅待機となり、数多くの政府プログラムが一時停止を余儀なくされています。例えば政府機関閉鎖で、約1万9000人にのぼる子どもが、低所得者層を対象とした就学援助プログラム「ヘッドスタート」(Head Start)のサービスを受けられなくなります。WICという呼び名で一般に知られている、「女性、幼児、子どものための補助的栄養支援プログラム」(Special Supplemental Nutrition Program for Women, Infants and Children)の受給者の多くも支援を受けることができません。交渉が進まない中、Colorlines.comのイマラ・ジョーンズが、閉鎖で一番 影響を受けるのは誰なのかを語ります。