化学兵器禁止機関(OPCW)が2013年のノーベル平和賞の受賞者になりました。シリアや他の国々──米国も含みます──での化学兵器除去の国際的取り組みを検証します。シリアは1993年の化学兵器禁止条約に署名することを公約しましたが、エジプト、北朝鮮、アンゴラ、南スーダンの4カ国はまだです。イスラエルとビルマ(ミャンマー)は署名はしましたが批准はしていません。エジプトとシリアはともに、化学兵器工廠を維持してきたのはイスラエルの秘密核兵器計画に対抗するためと言っています。一方で条約署名国である米国とロシアは保有化学兵器の廃棄期限である2012年をクリアできませんでした。両国の保有量を合計すると世界全体の化学兵器貯蔵量の約95%に相当します。2013年のライト・ライブリフッド賞受賞者である国際緑十字のポール・ウォーカーと、サンフランシスコ大学の政治学・国際学教授で中東研究プログラム議長のスティーブン・ズネスに話を聞きます。