デイリーニュース

  • チョムスキー:広島から福島、ベトナムからファルージャまで、国家権力は自らの害悪を無視している

    世界的に著名な政治的反体制派で、言語学者、作家で、マサチューセッツ工科大学(MIT)の教授であるノーム・チョムスキーが3月第1週、福島の危機の3周年を前に日本を訪れました。現在85歳のチョムスキーは、メルトダウン(炉心溶融)後に福島から避難した複数の家族を含む、福島の生存者らと会いました。「言うまでもないことですが、核爆発の引き起こす衝撃の戦慄を体験した唯一の国日本でこの事態が起きているということに、特に恐ろしさを感じます」とチョムスキーは言います。「そして特に恐ろしいのは、それが子供たちに起こっているということせす。しかし残念なことに、いつの時代にもこのようなことは起きているのです。」

    dailynews date: 
    2014/3/11(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 日本の元首相が語る:福島のメルトダウンがチェルノブイリよりいかにひどいかと彼が原子力に反対するようになった理由

    3年前の2011年3月11日、大規模な地震によって日本の東北沿岸を襲う破壊的な津波が引き起こされ、その結果、福島第一原子力発電所の3基のメルトダウン(炉心溶融)という前代未聞の核危機がもたらされました。日本は、福島事故の長期的な影響に不安を抱えたまま、災害の記念日を迎えています。事故当時、日本の首相を務めていた菅直人から話を聞きます。主要国家の現職元首が立場を完全に変えることは稀ですが、菅はそれをしました。菅は、東京の住人を避難させるという事態を考えたとき、在任中でありながらも原子力反対に転じるという結論に至った経緯を話してくれます。「原子力発電所で起きる、あらゆる事故や災害を完全に防ぐことは不可能です」と、菅は言います。「ですから、それが起きることを防ぐための1つの方法は、つまり5000万人もの大量の人間を避難させる危険を避けるため、そして日本国民の生活、日本の経済さえも守るために、私は立場を変えました。このための唯一の方法が、原子力発電所を完全になくすことでした」。

    dailynews date: 
    2014/3/11(Tue)
    記事番号: 
    1
  • エルサルバドル大統領選が開票 事前優勢の左派元反体制派が僅差でリード

    エルサルバドル大統領選で一次開票の結果が僅差となり、2候補が勝利宣言をしました。選挙は与党のサルバドル・サンチェスセレン氏と右派のノルマン・キハノ氏の戦いになりました。反体制の元司令官であるサンチェスセレン氏は、マウリシオ・フネス大統領の後継者として出馬しました。ファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)の大統領が2人連続するのは、数十年間の右派政権後初めてのことです。サンチェスセレンは事前調査で優勢でしたが、最新の開票結果ではリードが1%未満になっています。エルサルバドルからエルサルバドル人民連帯委員会(CISPES)のラウラ・エンブリーローリーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/3/10(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 戦争労働者:騙される弱い外国人労働者 在アフガニスタン米軍基地の搾取の実態

    アルジャジーラ・アメリカの新たな調査は在アフガニスタン米軍基地で労働するために連れてこられる何万人もの外国人労働者の人身売買システムに調べています。America’s War Workers(『アメリカの戦争労働者』)は、これらの外国人労働者が最終的にはたいていだまされ、借金を作らされ、高給の仕事を提供するとうその約束をして何千ドルも要求する現地のあっせん業者らの犠牲になっていることを検証しています。彼らは軍との契約で利益を得ている労働者あっせん業者にとって格好の餌食です。5か月にわたり、数か国で調査を行ったアルジャジーラ・アメリカの特派員アンジャリ・カマトとプロデューサーのサム・ブラックに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/3/10(Mon)
    記事番号: 
    2
  • クリミアで住民投票へ ウクライナの長年の亀裂とNATOのロシア国境までの東方拡大を背景に

    ロシアが占拠しているクリミア自治共和国で離脱の是非を問う住民投票が16日に予定されている中、ウクライナでは国内統一支持とロシア支持の対立するそれぞれのデモに何万人もの人が参加しました。先月のウクライナのヴィクトル・ヤヌコビッチ前大統領の追放を受け、クリミアの住民は16日、ウクライナから分離してロシアに加わることの是非を問う住民投票を行います。ウクライナ新政府への支持を示すため、米政府はオバマ大統領が新しく就任したアルセニ・ヤツェニュク首相と今週ホワイトハウスで会談すること発表しました。2009年から南カフカスで取材を行っているフリージャーナリストのニコラス・クレイトンにクリミアから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/3/10(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ベネズエラの抗議者たちは民衆の不満の代表か、それとも分裂したエリートの悪あがきか?

    ベネズエラで2月に発生した抗議行動はいまも進行中で、少なくとも20人が死亡しました。両陣営が大集会を開き、反政府派はニコラス・マドゥーロ大統領の権威主義と経済政策の失敗を非難しています。一方、政権支持派はウゴ・チャベス前大統領から引き継いだ社会福祉政策の継続を支持しています。マドゥーロ大統領は外国勢力が介入しようとしていると批判しています。ベネズエラでは誰がなぜ抗議行動を行っているのか、というテーマで2人のゲストをお迎えして討論を行います。マルガリータ・ロペス・マヤは、ベネズエラの歴史家でベネズエラ中央大学の開発研究センターの政治学者です。ロベルト・ロバトは、ニュー・アメリカン・メディアのライターで、最近、カラカスからレポートを行い、帰国したばかりです。

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    2014/3/7(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 座談会:クリミア分離の動きが強まる中 東西陣営の対立がウクライナの政治的分裂を速める?

    ウクライナ危機が冷戦後で最悪の東西対立に発展しかねない情勢の中、 ロシアのウラジミール・プーチン大統領は米国と欧州連合による警告をはねつけています。親ロシアのクリミア議会はウクライナから分離してロシアに編入するか否かを問う住民投票の実施を議決しました。しかし、クリミアでわずか1週間前に樹立された親ロシア政権による国民投票の実施は、合法性が問われています。番組では、3人のゲストを迎えて座談会を行います。アントン・シェコトソフはウクライナ市民でロンドン・ユニバーシティ・カレッジの研究員で極右運動の専門家です。ジョナサン・スティールは元ガーディアン紙のモスクワ駐在員でEternal Russia: Yeltsin, Gorbachev, and the Mirage of Democracy (『永遠のロシア:エリツィン、ゴルバチョフ、そして民主主義の幻影』)の著者です。キース・ゲッセンは、n+1誌の編集者でニューヨーカー誌に2010年のウクライナ選挙に関する記事を書きました。

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    2014/3/7(Fri)
    記事番号: 
    1
  • アンジェラ・デイヴィス 刑務所廃止、 麻薬戦争、 社会運動がオバマの動きを待つのをやめるべき理由を語る

    作家、活動家、学者として世界的に有名なアンジェラ・デイヴィスは、過去40年以上、米国で最も影響力のある活動家で知識人でありつづけてきました。70年代の黒人解放運動の象徴だったデイヴィスは、ジェンダー、人種、階級、刑務所問題などに取り組み、数世代に渡り批判的思想と社会運動に影響を及ぼしています。彼女は刑務所廃止の先導的提唱者ですが、それは40年以上前に、FBIの最重要指名手配者トップ10の逃亡者であった自身の経験に根ざしています。カリフォルニア大学サンタクルーズ校名誉教授で、最近Free Angela and All Political Prisoners(『アンジェラと全ての政治犯解放を』)というドキュメンタリー映画の主題ともなったデイヴィスに、刑務所廃止、大量投獄、いわゆる「麻薬戦争」、国際婦人デー、そしてオバマの2期目は、1期目よりも大きな社会運動の波が起こるべきだとする理由について語ってもらいます。インタビューのパート2はこちら(http://www.democracynow.org/blog/2014/3/6/part_2_angela_davis_on_solitary

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    2014/3/6(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 米上院、人種差別意識を利用? 民主党議員ら、ムミア・アブ=ジャマル弁護に関わった司法省要職候補への共和党の承認反対に同調

    オバマ大統領が指名した米司法省公民権部門部長候補、デボ・アデグブレの承認投票で、数人の米上院の民主党議員が共和党側につくという驚きの結果となりました。承認を巡る議論は、アデグブレが、フィラデルフィアの警察官殺しで有罪となり収監されているブラックパンサー・メンバー、ムミア・アブ=ジャマルの弁護でどのような役割を担ったかというほぼ1点に絞られました。アブ=ジャマルは長いこと無実を主張しています。アデグブレは、裁判当時の判事による陪審への指示がアブ=ジャマルの権利を侵害したとの主張を通すことに成功した、全米黒人地位向上協会(NAACP)法的弁護基金(Legal Defense Fund)の弁護士チームの一員でした。アデグブレの支持者は、彼への攻撃はウィリー・ホートン・キャンペーン(1988年大統領選で共和党が行った人種偏見を煽ることを利用した政治キャンペーン)の再来だ言います。この論争について2人のゲストに話しを聞きます。

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    2014/3/6(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「死刑はヘイト・クライムだ」: ボブ・オートビー自分の息子を殺した犯人の命を請う

    コロラド在住のボブ・オートビーは、2002年に刑務官であった自分の息子エリックを殺害した囚人の死刑求刑に反対を訴えています。最初の裁判では、オートビーは犯人であるエドワード・モントーの死刑判決に賛成していました。しかし、2007年にコロラド最高裁判所が、その判決が陪審員ではなく裁判官によって出されたことを問題としてその判決を却下しました。ここ10年の間でオートビーは考えを変え、本日始まる新しい殺人裁判で、被害者の声明として陪審員に死刑を下さないよう要請する意志を示しています。ところがこの訴訟の裁判官は彼にそうすることを禁じたのです。なぜ死刑判決に反対か、死刑廃止を訴えるかオートビーが説明します。「傷が癒えるように自ら望まないといけません。憎しみの感情を手放さないといけません」と、オートビーは言います。「私にとって死刑とは人を憎む犯罪、人道に対する犯罪です」。デモクラシー・ナウ!のプロデューサーであり刑事司法特派員ルネ・フェルツにも話を聞きます。フェルツによると、コロラド州では裁判においてオートビーのような被害者が声明を出す権利を守る憲法改正が、1992年に80%の有権者の支持で成立しているということです。

    dailynews date: 
    2014/3/5(Wed)
    記事番号: 
    2

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