4月第4週で、アルメニア人虐殺事件から100年となります。1915年4月24日、オスマン帝国の青年トルコ党が、トルコの支配下で暮らしていた非武装のキリスト教徒少数派民族アルメニア人の組織的かつ計画的な大量虐殺を始めました。約150万人のアルメニア人が直接的な殺害のほか、餓死、拷問、「死の行進」の強要などで死亡しました。それに加え100万人が難を逃れて恒久的に亡命しました。今日でもトルコ政府はこの虐殺を否定し続けており、オバマ大統領は大統領就任以来、この出来事に対し「虐殺」という表現を避けています。番組では、コルゲート大学人文科学教授でThe Burning Tigris: The Armenian Genocide and America’s Response(『燃えているチグリス川:アルメニアの大量虐殺とアメリカの対応』)の著者であるピーター・バラキアン、父親が1915年アルメニア人虐殺の生存者のアナヒド・カチアン、そしてコロラド州アルメニア人協会(Armenians of Colorado)の活動家サイモン・マガキアンに話を聞きます。また、アルメニア人ラジオ・パーソナリティーで作家のデイビッド・バーサミアンの母親が、幼少時に起きたアルメニア人虐殺の体験を語った録音も放送します。