「ファシズムは米国で起こりえるのか?」共和党大統領候補が最有力視されるドナルド・トランプがホワイトハウスへますます近づいている昨今、この問が繰り返し問われるようになって来ました。俳優のジョージ・クルーニー、コメディアンのルイ・C.K.、そしてアンネ・フランクの義理の姉妹にあたるエヴァ・シュロスを含む様々な人が、トランプはファシストではないかと指摘しています。3月はじめ、メキシコのエンリケ・ペーニャ・ニエト大統領は、アドルフ・ヒトラーやベニート・ムッソリーニというファシストの独裁者を引き合いにしてトランプを批判しました。トランプはツイッターで、ムッソリーニの言葉の引用をリツイートしてもいます。ドナルド・トランプは本当にファシストなのでしょうか? ファシズム学の父であるコロンビア大学の社会科学名誉教授で、『ファシズムの解剖学』を含む複数の著書があるロバート・パクストンにこの疑問をぶつけてみました。