デイリーニュース

  • 製薬会社からの抗議を尻目に フロリダ州は未試験の混合剤で死刑を執行

    1987年に男性2人を殺害した53歳の男性死刑囚に対し、フロリダ州は薬物注射による死刑を執行しました。24日夜に執行された処刑では、今まで米国の死刑執行で使用されたことのない強力な薬品が使用されました。麻酔薬エトミデートは、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のジャンセンという事業部で開発されたもので、死刑執行に使用できる実証がないと批判されていました。これへの回答として、ジョンソン・エンド・ジョンソンは、「薬物注射による死刑に弊社の薬品を使用することは認めていない」としています。米国での死刑執行に自社の医薬品が使用されることに反対を表明している製薬会社の中にジョンソン・エンド・ジョンソンも名を連ねています。欧州の製薬会社が死刑執行に使用される薬品の販売を拒否し始めたため、米国の州政府の多くは未試験の混合剤や一般的でない方法で入手した薬に頼っていました。今回使用されて物議をかもした混合薬は、これまで少なくとも1人の囚人に使用されて溺死と同等の肉体的苦痛を伴う死をもたらしました。死刑反対運動を行っている国際貧困救援組織「リプリーブ」(Reprieve)の責任者マヤ・フォアに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/8/25(Fri)
    記事番号: 
    3
  • トランプに抗議して辞職した科学特使:気候変動が「ハービー」のようなハリケーンをさらに激しくさせている

    テキサス州では24日、何万人もの住民が沿岸地域から避難を開始しました。ハリケーン「ハービー」が「カテゴリー3」に勢力を強め25日夜遅くに上陸すると予想されるからです。メキシコ湾岸では、降雨量が1000ミリに達する地域もあると予想され、生命にかかわる危険があります。沿岸部の複数の郡が避難命令を出し、テキサス州知事グレッグ・アボットは、州兵700人を召集しました。ハリケーンの中心はコーパスクリスティ市付近に上陸すると予想され、ジョ―・マコーム市長は自主避難を呼びかけています。国務省の科学特使を辞職したばかりのダニエル・カーメンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/8/25(Fri)
    記事番号: 
    2
  • トランプ宛の辞表に「弾劾を」と書いた米国務省科学特使

    8月初めにバージニア州シャーロッツビルで死傷者を出した白人至上主義者による暴行事件にトランプ大統領が迅速に批判するのを拒否したことに抗議して、国務省の科学特使ダニエル・カーメンが辞職しました。カーメンは辞表の中でトランプ大統領に言及し、「あなたがホワイトハウスにいることが国内でも国外でも米国の利益を損ない、地球上の生命を脅かしています」と記しました。辞表の各段落の最初の文字を拾うと、Impeach (弾劾する)という言葉が浮かび上がります。カリフォルニア大学バークレー校のエネルギー学教授ダニエル・カーメンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/8/25(Fri)
    記事番号: 
    1
  • パキスタン人ジャーナリスト:トランプはなぜ外交ではなく 失敗に終わった軍事行使政策を推進するのか?

    8月21日、トランプ大統領はアフガニスタンの米軍の戦争の規模拡大を発表し、加えて隣国のパキスタンに対しても警告を発しました。トランプ大統領は、インドとの戦略的パートナーシップを進展させると述べ、モディ政府にアフガニスタンでの支援を求めました。この動きで米国はパキスタン政府に対し、同国がアフガニスタンのタリバンおよびその一派であるハッカーニ・ネットワークとの関係を絶たない場合、印パ二国間の確執で米国はインドの支持に回ることを示唆している可能性があると評論家は言います。パキスタンの全国紙「ザ・デイリー・タイムス」紙の記者で、コーネル大学とイサカ・カレッジで教鞭をとるレザ・ルミに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/8/24(Thu)
    記事番号: 
    3
  • タリク・ラマダン:ムスリムがスペインのテロを非難したのと同じく 米国人はシリアやイラクでの殺人に反対すべきだ

    スペインでは先週、バルセロナの最も有名な大通りランブラス通りで、人でにぎわう歩道にワゴン車が飛びこみ15人が犠牲となりました。現在も警察がこの襲撃事件の捜査を続けています。8月21日、ワゴン車の運転手だったとされるモロッコ出身、22歳の男、ユネス・アブ=ヤクブを警察が射殺。同容疑者は、連続爆弾テロを計画していた12人からなる小組織の一員だったと当局はみています。同組織のメンバー8人は既に死亡し、メンバーだとみなされる4人が拘束されています。先週の事件に、バルセロナ地域の多くの人々はショックを受けています。20日、モロッコ出身者を多数含む、数千人のムスリムがバルセロナで暴力反対のデモを行い、「イスラム教は平和の宗教」そして「(テロ行為に)イスラムの名を語るな」と繰り返し訴えました。オックスフォード大学現代イスラム学のタリク・ラマダン教授に話を聞きます。タイム誌が選ぶ「21世紀最も重要な革新者」の一人です。2004年、タリク・ラマダンはインディアナ州ノートルダム大学での教職への招へいを受諾し、タイム誌の「世界の先端を行く思想家100人」に選ばれました。しかし米国で教職開始を予定していた9日前に、ブッシュ政権が、政府は「テロリズムを支持ないし信奉」する非市民の入国を拒否できるとする米愛国者法(PATRIOT Act)の条項を行使、ビザが取り消されました。

    dailynews date: 
    2017/8/24(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 脱出不能のラッカ:米国の空爆強化で 市民が「死の迷宮」に閉じ込められているとアムネスティ

    シリアのジャーナリスト集団「ラッカでは静かに虐殺が繰り広げられている(Raqqa Is Being Slaughtered Silently)」の報道によれば、過去数日間に、自称「イスラム国(IS)」からラッカ奪回を目指し進行中の戦闘で、米主導の空爆および砲撃により一般市民数十人が犠牲となりました。アムネスティ・インターナショナルが先日発表したばかりの調査報告書は、6月に開始されたISの拠点である同市への攻撃でいかにして市民数百人の死傷者が出たかを詳述しています。攻撃を生き延び目撃した人々はアムネスティ・インターナショナルに対し、IS兵士、米主導の有志連合軍による空爆に加え、ロシアの支援を受けるシリア政府軍による空爆という、「八方塞がり」だったと証言しています。アムネスティは現在、戦闘に参加する関係者全員に対し、市民の保護を優先し、安全な避難経路を確保するよう求めています。アムネスティ・インターナショナルの危機対策上級アドバイザー、ドナテラ・ロベラに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/8/24(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 討論 アフガニスタン戦争を長引かせるトランプ大統領 米国は即時撤兵すべきか

    21日のゴールデンタイムの演説でトランプ大統領は、アフガニスタンでの軍事行動の強化を言明しました。16年近く前に開始されたアフガニスタン戦争は、米国史上最長の戦争ですが、それがさらに延長されるのです。8 月初めニューヨーク・タイムズ紙は、トランプは16年に及ぶ戦争をさらに続ける理由を見つけたようだと報じました。1兆ドル近い価値があるかもしれないとされるアフガニスタンの未開発の鉱床がその理由です。ニューヨーク・タイムズ紙の報道直後、デモクラシー・ナウ!は、米国の軍事・経済戦争の終結を求めるキャンペーン「創造的非暴力の声(Voices for Creative Nonviolence)」の共同代表であるキャシー・ケリーと話しました。また、「グローバル ウイットネス(Global Witness) 」のアフガニスタン政策担当上級政策顧問のジョディ・ビットーリにも話を聞きました。ビットーリは米軍で20年の勤続経験があり、アフガニスタンほか数カ国に赴任し、2 つのブロンズスターはじめ、数々の勲章を授与されました。

    dailynews date: 
    2017/8/23(Wed)
    記事番号: 
    4
  • トランプ大統領は任期を全うしないと予言 大統領のものまねを演じるアレック・ボールドウィンが語る

    今週はじめ、デモクラシー・ナウ!は、受賞歴のある俳優アレック・ボールドウィンと話しました。ボールドウィンはテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」でのドナルド・トランプのものまねで人気を博し、何百万人もの視聴者を得ていますが、トランプ大統領自身もその一人です。ボールドウィンはこの番組の秋からの新シーズンでもトランプのものまねを続けるため、現在、準備中です。21日、ニューヨーク州イースト・ハンプトンのギルド・ホールでボールドウィンに話を聞きました。

    dailynews date: 
    2017/8/23(Wed)
    記事番号: 
    3
  • アリゾナの移民活動家:人種差別主義者の保安官アルパイオではなく 移民に赦免を

    22日のフェニックスでの演説に先立ち、トランプ大統領がアリゾナの保安官ジョー・アルパイオを赦免するのではないかとの観測が広まっていました。アルパイオは、部下に非正規滞在容疑で人々を拘留するのを停止させるよう裁判所が命じたにも拘わらず、命令に従うことを拒否したため法廷侮辱罪で有罪判決を受けました。トランプは22日の演説では、アルパイオを赦免しませんでしたが、赦免が近いと仄めかしました。移民の権利を擁護する市民運動団体「プエンテ・アリゾナ」組織化責任者フランシスカ・ポーチャスが詳細を話します。

    dailynews date: 
    2017/8/23(Wed)
    記事番号: 
    2
  • トランプ大統領 アリゾナでの演説で国境の壁建設をめぐり政府の閉鎖もありと威嚇 シャーロッツビルに関する発言は撤回せず 数千人が抗議 

    トランプ大統領は遊説先のフェニックスで22日夜、シャーロッツビルでの死者を出した白人至上主義者の集会についての自らの発言を繰り返し擁護しました。演説会場の周りに集まって抗議していた人々を、警察は催涙ガスや胡椒弾で攻撃しました。トランプは演説でメディアを激しく攻撃したうえ、議会がメキシコ国境の壁の建設に同意しないなら、政府の閉鎖も辞さないと威嚇しました。

    dailynews date: 
    2017/8/23(Wed)
    記事番号: 
    1

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