松明を持った数百人の白人至上主義者たちがバージニア州シャーロッツビルで破壊的な行進と集会を行ってから約1年が経ちましたが、国土安全保障長官のキルステン・ニールセンは、トランプによる暴力的な白人至上主義者たちの擁護を繰り返して、次のように述べました。「この対話について私が重要だと思うのは、一方が正しくて一方が悪いということではない。暴力を擁護するような者は誰であれ押さえ込むようにしなくてはならない。」シャーロッツビルで集会を開いた団体ユナイト・ザ・ライト(Unite the Right)の組織メンバーは、死者を出した2017年のイベントを記念して、ワシントンDC行きも含めた集会を再び開くと発表しました。シカゴ大学の歴史学の准教授であるキャスリーン・ブリューに米国における白人至上主義の暴力について、さらに詳しく話を聞きます。彼女の新刊のタイトルは、Bring the War Home: The White Power Movement and Paramilitary America(『 国内へ持ち込まれる戦争 :アメリカの白人至上主義運動と准軍事集団』)です。
全米ライフル協会(NRA)と直接の関係がある、マリア・ブティナというロシア人の銃所持権利活動家が7月第3週、ロシア政府の未登録スタッフとして活動していたとして司法省に起訴されました。彼女はロシアに戻る準備をしているところをワシントンDCで逮捕されました。ブティナはNRAと他の複数の右派団体に潜入しようとした罪に問われています。ブティナはロシア人銀行家アレクサンドル・トルシンの部下でした。トルシンは、NRAの長年の支持者で、現在はロシア中央銀行の副総裁を務めています。マクラッチー紙は1月、NRAがトランプを支援するための資金をトルシンが供給していたのではないか、連邦捜査局(FBI)が捜査中であると伝えました。NRAはトランプ当選のために3000万ドル以上を使いました。これは、2012年に出馬したミット・ロムニーに使った額の2倍以上です。マクラッチー紙のワシントン特派員であるグレッグ・ゴードンに、さらに詳しく話を聞きます。彼がピーター・ストーンと共同執筆した1月の記事のタイトルは、"FBI investigating whether Russian money went to NRA to help Trump"(「トランプを支援するためにロシアからの資金がNRAに渡ったかをFBIが捜査中」)です。
イスラエルとガザ地区の境界で20日、衝突が再び激化し、4人のパレスチナ人と1人のイスラエル兵が殺されました。停戦はその後、かろうじて回復しています。イスラエルは、数十回にわたる空爆はハマスのロケット弾と迫撃砲を標的にしたものだと述べています。イスラエル兵の死亡は、ガザのパレスチナ人が3月にイスラエル境界で週末恒例となった非暴力的抗議行動を開始して以降、初めてです。イスラエル軍は3月以降の抗議行動に対し少なくとも140人を射殺、数千人のパレスチナ人を負傷させています。20日の攻撃に先立つ19日、イスラエル議会は、イスラエルをユダヤ人国家と定義しユダヤ人だけに自己決定権を与える法律を採択して非難を浴びていました。同法は、ヘブライ語をイスラエルの唯一の公用語とし、ユダヤ人専用入植地を占領地域に建設することを国家的価値(national value)として奨励しています。「パレスチナの権利のための米国運動」(US Campaign for Palestinian Rights)代表のユーセフ・ムナイヤーと、「平和のためのユダヤ人の声」(Jewish Voice for Peace)代表のレベッカ・ビルコマーソンに話を聞きます。
米国での核兵器に対する抵抗を取り上げます。今年4月4日、マーティン・ルーサー・キングの暗殺50周年の日、核兵器廃絶を求めるプラウシェアズ運動に取り組むカトリック教徒の活動家7人が、世界最大の原子力潜水艦基地の1つであるジョージア州のキングス・ベイ海軍潜水艦基地に侵入しました。7人は、ハンマーと犯罪現場を囲うテープ、自分たちの血液を入れた哺乳瓶、平和に対する罪で米国政府を告発する訴状などで「武装」していました。核ミサイルを搭載した潜水艦の少なくとも6隻が母港とする同基地で、象徴的な核武装解除をすることを目的とした行動でした。熱核弾頭を搭載したトライデント弾道ミサイルは潜水艦1隻につき20基が積まれています。活動家らは、預言者イザヤの「剣を打ち直して鋤(すき)とする」(beat swords into plowshares)との教えに従ったと主張しました。この行動は、ペンシルベニア州キング・オブ・プルシアで1980年に始まり、世界中で展開されている核兵器反対運動「プラウシェアズ運動」の100回目の行動となりました。最初の行動は1980年、故ダニエル・ベリガン神父と弟の故フィリップ・ベリガンが率いました。フィリップの妻のエリザベス・マカリスターは、4月4日の行動で逮捕された7人の一人です。