デイリーニュース

  • 告発の穴:環境法違反でもほとんど刑事責任を問われない企業汚染者

    7月14日に発行された「ザ・クライム・レポート」(The Crime Report)による新たな調査は、大気浄化法や水質浄化法といった環境法に違反することで企業が犯罪捜査に直面することはほとんどないことを実証しています。環境保護庁(EPA)によって記録された環境違反の調査によると、刑事告発につながったのは、たった0.5%です。ザ・クライム・レポートのグラハム・ケイツから彼の調査について話を聞きます。彼から、例えばアルファ・ナチュラル・リソーシズという会社が、2007年から2013年の間に6000件以上の違反を重ねながら、民事制裁金を払うだけですんだ過程について話を聞きます。ケイツは、環境を汚染している企業の告発がはかどらないのは、政府が限られた資金しか当てていないからだと言います。EPAは、全米でたった200人しか職員がおらず、司法省の環境犯罪部門はたった38人しか検察官がいません。

    dailynews date: 
    2014/7/15(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 緑の恐怖:毛皮養殖所からミンクを逃したことで動物愛護運動家らがテロリズム罪に直面

    米政府は、イリノイ州農村部の毛皮養殖所からミンクとキツネを逃すのを助けたとして、2人の動物愛護運動家らを連邦テロリズム罪で起訴したことを明らかにしました。新たに明らかにされた起訴状の中で、検察側は、タイラー・ラングとケビン・オリフが毛皮養殖所の檻の中から約2000匹のミンクを逃がし、ミンクが出られるように施設の周りのフェンスの一部を外したとして訴えています。この2人の活動家らはさらに、同養殖所の壁に「解放は愛だ」とスプレーで描いたことでも訴えられています。ラングとオリフは、物議を呼んでいる「動物事業者テロリズム法(AETA)」(Animal Enterprise Terrorism Act )の下で起訴され、各訴因は最大5年間の禁錮刑と25万ドルの罰金を含んでいます。「グリーン・イズ・ザ・ニュー・レッド・ドットコム」(GreenIstheNewRed.com)で、動物の権利と環境問題について取材している、記者のウィル・ポーターから話を聞きます。「動物擁護団体や、こうした動物窃盗犯罪疑惑について人々がどう感じているかは全く問題ではないのです」と、AETAについてポーターは言います。彼はAETAは、抗議行動と市民的不服従を犯罪化する一方で、あまりにも大まかすぎると主張しています。

    dailynews date: 
    2014/7/15(Tue)
    記事番号: 
    3
  • パレスチナ統一政府合意後、イスラエルは新たな「平和攻勢」を避けるために暴力を誘発したのか?

    イスラエルと占領地区の紛争の過熱は、1ヶ月以上前に起こったヨルダン川西岸地区での3人の10代のイスラエル人少年たちの誘拐から始まったと広く考えられています。しかし本日の2人のゲスト、作家のノーマン・フィンケルステインとパレスチナ人の政治評論家モイーン・ラバーニは、この見方は、数十年にわたる占領のより大きな文脈を無視しているとし、最近の出来事は、占領下のパレスチナの土地におけるイスラエル政府の拡張論者の目標を強調するものだと言います。「パレスチナ人たちが[ファタハとハマスの]統一政府発足のように、紛争の和解をしようとしているように見えるときはいつも、その時点でイスラエルは暴力反応を誘発するのにできることを全てします。今回の場合はハマスからの反応を引き出しし、統一政府を壊し、そうしてイスラエルには口実ができるわけです」と、フィンケルステインは言います。ラバーニとフィンケルステインは、近刊予定のHow to Solve the Israel-Palestine Conflict(『イスラエル・パレスチナ紛争の解決法』)の共著者です。

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    2014/7/15(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ガザで192人が死亡したあとで、イスラエル占領下での長期的な停戦は可能か?

    ガザ地区で200人近くのパレスチナ人が死亡した武力衝突が次にどうなるかは、エジプト停戦提案をうけて流動的な状態です。エジプト政府は、衝突の一時的な停止と、ガザの国境検問所の再開、その後の長期停戦に関するカイロでの協議を提案しました。イスラエルの安全保障閣僚会議はこの提案を承認しましたが、ハマスはまだ公式には応えていません。ハマスの軍部はこの協定は「降伏」だとして拒否し、停戦はハマスが求めている主要な要求のどれにも応えないと述べています。この要求の中には、ガザの包囲攻撃の解除、イスラエルの襲撃で最近拘束された囚人の釈放、占領地区へのイスラエルの攻撃の終結、パレスチナ統一政府の尊重が含まれています。しかし、最終決定権を持つのはハマスの政治部門です。イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相は7月15日、ハマスが停戦を拒否し、ロケット弾攻撃を続けるなら、ガザへの攻撃を拡大すると明言しました。今回の停戦提案にいたる1週間の間に、世界で最も人口密度が高い地域の1つに対するイスラエルによる空爆で少なくとも192人のパレスチナ人が死亡しています。国連は、36人の子供を含むガザの死亡者の80%以上は一般市民だと推定しています。同時期にガザから1000発以上のロケット弾がイスラエルに発射されましたが、都市部に到達したのはほんの一部にすぎません。

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    2014/7/15(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「自分の体が自分のものではなくなる」:釈放された「ウォール街を占拠せよ」活動家セシリー・マクミラン ひどい環境下の刑務所内の女性について語る

    7月2日、「ウォール街を占拠せよ」活動家のセシリー・マクミランは、ライカーズ刑務所で2か月近く服役した後、ニューヨーク州のクィーンズ区へ車で連行され、メトロカードだけの状態で路上に放り出されました。マクミランは警察官に暴行したとして有罪判決を受け、「ウォール街を占拠せよ」運動中に逮捕された何千人ものデモ参加者の中でも最も重い刑を言い渡されました。占拠運動が始まってから半年後、デモ隊がズコッティ公園を再び占拠しようとした2012年3月、彼女は拘束されました。マクミランは背後から何者かによって胸をつかまれたので、本能的に払いのけ、攻撃をしたところ、その相手が警察官のグラントリー・ボベルだったと語っています。マクミランに第2級暴行罪の有罪評決を下した12人の陪審員のうち、9人が、彼女は刑務所で服役するべきではないとして裁判官に情状酌量を求めました。マクミランは59日間服役し、現在は刑務所内で出会った医療を十分に受けられていない多くの女性たちの支持者です。「自分の体が自分のものではなくなる」とマクミランは、刑務所生活について語ります。

    dailynews date: 
    2014/7/14(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 負傷した一般市民を治療するノルウェー人内科医「爆撃を止め、ガザに対するイスラエルの免責を終わらせよ」

    ノルウェー人医師のマッズ・ギルバートが、いまだに続くイスラエルの攻撃によって犠牲となった子どもを始めとする多くの人を治療しているガザ地区から参加します。ギルバート医師は、病院は電気や水道、きちんとした医療器具がないと話していますが、「医師として訴えたいことは、包帯や注射器、医療団を送らないでほしい。イスラエルに爆撃をやめさせ、ガザの包囲を解除させることが今みんなができる最も大事な医療援助です」と話しています。先日、ギルバートは、2014年のガザ地区医療部門の現状について国連に報告書を提出しました。「ガザ地区全市民にひどいことをするイスラエルを免責する米政府の良識はどこへ行ったのでしょう?」とギルバートは問いかけています。

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    2014/7/14(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「我々は人間だ」:イスラエルによる一般市民爆撃停止をガザ地区の医師が嘆願

    80%以上の死者が一般市民とされ、ガザ地区で市民がイスラエルによる攻撃の矢面に立っています。ガザ地区から「中東子供連合」(MECA)ガザ・プロジェクトのディレクターでガザ地区パレスティナ赤新月社の医療議長のモナ・エルファラ医師に負傷者の治療に関する最新情報を話してもらいます。エルファラは、イスラエル軍が使用禁止の武器を使用している可能性を示す重度のやけどや原因不明の傷について語り、パレスチナの子どもたちが苦しんでいるトラウマについて話しています。「私たちは数字じゃない、人間だ」とエルファラは語ります。

    dailynews date: 
    2014/7/14(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「イスラエルは一般市民を標的にしている、死傷者がそれを物語っている」:攻撃包囲されたガザ 求められる国際的保護

    170人以上の市民らが死亡した先週から続いている執拗なイスラエルの爆撃の中、何千人もの ガザ地区住民が家を追われています。国連によると、死者の80%が一般市民で、そのうち20%が子どもで、36人以上が死亡しています。1200人のパレスチナ人が負傷、そのうち3分の2が女性や子どもです。940棟の家屋は重大な被害を受けるかもしくは倒壊し、40万人が電力のない状態となり、1万7000人が避難生活を送っています。ハマスはイスラエルにロケット弾約700発を発射、死亡者は出なかったものの、10代のイスラエル人が重度のけがを負いました。パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス大統領の法律顧問を務め、イスラエルとの交渉でパレスチナ側の法律顧問を務めたパレスチナの弁護士、ダイアナ・ブットゥに話をききます。「イスラエルは、誰をターゲットにし、何をターゲットにしているのかを説明するとき、何を攻撃しようとしているのかについていかなる証拠も出していません。そして結局、イスラエル側が一般市民を標的にしてないと主張しているのと同じくらい、彼らはそれを行っており、死傷者をみれば明白だ」とブットゥは語ります。

    dailynews date: 
    2014/7/14(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ガザ攻撃をめぐる討論: パレスチナ人の死者は100人に達す 暴力を煽るのは誰? 取るべき手段は?

    イスラエルによる空爆は4日目を迎え、ガザ地区では犠牲者が増加しています。ガザの医療当局者によると、7月10日の攻撃で少なくとも22名が亡くなり、パレスチナ人の死者は101人に達しました。その約半数は女性と子供だと報告されています。イスラエル側では死者は報告されていません。イスラエル軍は、ガザ全域で1000カ所を爆撃し、数百トンの爆弾を投下したと述べています。これは、2012年末の8日間にわたる攻撃をしのぐ量です。イスラエルの空爆強化に対し、ガザからはイスラエルに向けたロケット弾が連続的に発射されています。パレスチナ人の人権弁護士ヌーラ・エラカットと、イスラエルの駐米大使上級顧問ジョシュア・ハントマンとの討論をお送りします。「イスラエルは現在、攻撃を受けています」と、ハントマンは述べます。「2005年以来、8000発以上のロケット弾やミサイル、迫撃砲が、我々の市民に対して無差別に発射されています」とハントマンは主張します。一方エラカットは、イスラエルのガザ爆撃は、「虐殺の域に達している」と語ります。「イスラエルは精密な武器を持っており、住宅を標的にしています。この行き過ぎた攻撃を行っているのは、中東唯一の民主主義国とされ、米国から年間31億ドルの援助を受けているユニークな同盟国です」

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    2014/7/11(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 反移民抗議は「米国精神の面汚し」 子供たちを難民として処遇せよ

    暴力が絶えない中央アメリカ諸国から何千人もの人々が米国に避難所を求めてやって来ます。これを受けて7月第2週、テキサス州のリーグ市は、在留資格をもたない子供たちが領域内に足を踏み入れることを禁止する決議を成立させました。この動きは、7月4日の独立記念日の直前にカリフォルニア州マリエータ市で起きた反感の噴出と共通するものがあります。過密になったテキサスの移民収容施設から移動させるため、数十人の子供を乗せてマリエータ市にある連邦の移民収容施設に向かっていた3台のバスを、同市の警察が妨害しました。バスの周りを抗議の群衆が取り囲み、反移民のスローガンを叫びました。「子供たちをどう扱うかが、その社会の指標になります。あの日の出来事は、米国の精神の最低水準を記録しました」と、団体「ボーダー・エンジェルズ」代表のエンリケ・モロネスは語ります。これと時を同じくして、ホンジュラスの子供たちがストリートギャングの標的になるケースが増加しているという報道が相次いでいます。国境警備隊の統計は、中米諸都市での殺人発生率の上昇と、米国への大勢の子供たちの流入には相関関係があることを示しています。「我々がすべきことは、この子供たちに対して、世界の他の国々が難民に与えているのと同じ待遇を与えることです。

    dailynews date: 
    2014/7/11(Fri)
    記事番号: 
    2

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