デイリーニュース

  • 死刑は報復であり癒しではない:オクラホマシティビル爆破事件の犠牲者の父、ボストンマラソン事件のジョハル・ツァルナエフの判決を語る

    ボストンマラソン爆破事件のジョハル・ツァルナエフ被告は、死者3人、負傷者数百人を出した2013年の事件で果たした役割に対し、死刑判決を言い渡されました。ツァルナエフは、法廷に出席した生存者および遺族に初めて謝罪し、「命を奪ったことを、私のせいで苦しませたことを、被害を起こしたことを申し訳なく思います」と言いました。最近ボストン・グローブ紙が実施した世論調査でツァルナエフの死刑判決を支持するマサチューセッツ住民は20%以下でしたが、爆破事件の生存者の一部も死刑反対を表明しています。1995年のオクラホマシティ連邦ビル爆破事件で娘のジュリーを亡くした後、死刑反対運動の代表的な活動家となったバド・ウェルチに話を聞きます。ウェルチは「人権を支持する殺人犠牲者遺族の会」(Murder Victims’ Families for Human Rights)を創設、理事長を務めます。

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    2015/6/25(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「私は非暴力を唱えない」:歌手で活動家のニーナ・シモンの妥協なき声を伝える新作映画

    「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)運動が全米で高まり、サウス・カロライナ州チャールストンのエマニュエル・アフリカン・メソジスト・エピスコパル教会で礼拝中に殺害された9人の死を全米が悼んでいるこの時期、公民権運動の最も重要な声であった人物の生涯を振り返りましょう。「ソウル音楽の女性祭司」として名高い歌手のニーナ・シモンです。新作ドキュメンタリー映画 What Happened, Miss Simone? (『何が起こったの、ミス・シモン?』)が、2003年に亡くなったシモンの音楽と政治に光を当てます。公民権運動の賛歌となった Mississippi Goddam(『ミシシッピ・ゴッドダム』)は、シモンがミシシッピ州でのメドガー・エバーズの暗殺と、4人の黒人の子供が殺害されたアラバマ州バーミンガムでの16丁目バプティスト教会の爆破を受けて作った曲です。このドキュメンタリー映画の監督リズ・ガーバスと、40年間にわたりシモンのギタリストでミュージック・ディレクターだったアル・シャックマンに話を聞きます。

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    2015/6/24(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 米国商工会議所の祝日? TPPから恩恵を受けるのは誰か?

    米上院は24日、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)を含む新たな貿易交渉の「ファスト・トラック」権限(貿易促進権限またはTPA)をオバマ大統領に与える法案を採決する見通しです。世界経済の4割近くを占める12カ国が参加するTPPは、秘密裏に交渉が行われていますが、23日、上院は本日24日の最終採決を設定するため法案の「審議を終了」することへの採決を行い、賛成60票、反対37票で可決しました。オバマ大統領は、TPPの成立を大統領としての最終任期の最優先事項と定めて共和党指導層と足並みをそろえ、自身の従来の支持基盤である労働組合、環境保護派、消費者団体などからの強い反対を押し切る形となりました。最終的に民主党議員13人が共和党側につき、オバマ大統領のファストトラック権限を支持しました。本日は「パブリック・シチズン」代表のロバート・ワイスマンとケイトー研究所の貿易政策アナリストのビル・ワトソンの論議をお届けします。

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    2015/6/24(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 米の国内テロリズム:チャールストンの虐殺から1964年のミシシッピ州の公民権運動活動家殺害まで

    2015年6月21日は、別の由緒ある黒人教会にまつわる別の憎むべき行為から51周年でした。1964年6月21日、3人の若い公民権運動活動家がミシシッピ州ネショバ郡フィラデルフィアで殺害されました。アンドリュー・グッドマン、ジェームズ・チェイニー、マイケル・シュワーナーは、「フリーダム・スクール」(Freedom School)として使われることになっていたためにクー・クラックス・クラン(KKK)によって爆破されたアフリカ系米国人教会を訪問した後、行方不明になりました。アンドリュー・グッドマンの兄弟であるデビッド・グッドマンから話を聞きます。アンドリューの死から51周年の2015年6月21日、彼はミシシッピ州のクラリオン・レジャー紙にU.S. Has Turned Pages, Not Closed Book on Racism(『米国は人種偏見に関する本を締めくくるのではなく、さらなるページをめくった』というタイトルの記事を執筆しました。

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    2015/6/23(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「これは単に公の場で“ニガー”と言うのが失敬だという問題ではない」:オバマが率直に語った人種差別

    オバマ大統領は、コメディアンのマーク・マロンとのポッドキャストで、米国における人種偏見について率直に語りました。チャールストンの虐殺事件の2日後に録音されたこのインタビューの中でオバマは次のように言いました。「人種偏見、我々は明らかにこの問題を解決していない。これは単に公の場で“ニガー”と言うのが失敬だという問題ではない。そのことでは、未だに人種偏見が存在しているかどうかを測ることはできない。人種偏見は目に見える差別の問題だけではない。社会は2、300年間の出来事を一晩ですべて消し去ったりはしない」。全米黒人地位向上協会(NAACP)のサウスカロライナ支部代表のウィリアム・バーバー師からこのコメントに対する彼の反応を聞きます。

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    2015/6/23(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「犯人は逮捕されたが、殺人者はまだ捕まっていない」:高まる南部連合の戦旗の撤去を求める声

    由緒あるエマニュエル・アフリカン・メソジスト監督教会で6月17日に起きた9人のアフリカ系米国人礼拝者の大量射殺を受けて、サウスカロライナ州では州議会議事堂から南部連合の戦旗を撤去することを求める声が高まっています。この戦旗は数十年にわたって論争の原因になっていましたが、射殺犯とされているディラン・ルーフがこの戦旗と共に写っている写真がオンライン上に公開されたことを受け、撤去を求める政治家が多くなっています。そのなかにはサウスカロライナ州のニッキ・ヘイリー知事も含まれています。戦旗の撤去を支持する2人の共和党のサウスカロライナ州代議士から話を聞きます。そのうちの1人、ダグ・ブラノンはこの戦旗を撤去する法案を提出するつもりだと言います。歴史家のドン・ドイルと全米黒人地位向上協会(NAACP)のサウスカロライナ支部代表のウィリアム・バーバー師からも話を聞きます。バーバーは、「チャールストンの9人」(the Charleston Nine)に敬意を払うことは、南部連合の戦旗を撤去することと、メディケイドと投票権の拡大など政策を変更することの両方を意味すると言います。「犯人は逮捕されましたが、殺人者はまだ捕まっていません」と、バーバーは言います。「人種偏見的な政治的修辞や人種偏見的な政策を持っていると、それはテロリズム的な暴力を生む場所、生みだす土壌になる可能性があるのです」。

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    2015/6/23(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 緑の党ジル・スタイン デモクラシーナウ!で大統領選出馬を発表

    デモクラシーナウ! の独占放送で、ジル・スタイン医師が正式に緑の党(Green party)の大統領候補として2016年の選挙に出馬を表明します。「私は大衆に 支えられた選挙運動を行っています。企業からの資金を受けない唯一の全国政 党から出 馬します。」とスタインは言います。医者であり活動家のスタインは 2012年に初めて出馬しました。番組で、彼女の政策の要点を述べます。民主党の指名争いが加熱する中での出馬表明です。民主党の指名争いでヒラリー・クリントンの主要なライバ ルとして浮上してきたのが、バーモント州選出のバーニー・サンダース上院議員です。社会民主主義者を名乗るサンダース議員は、 ここ数週間の世論調査で支持が急増しています。「ヒラリーは、ウォルマートの候補者です。 彼女はウォルマートの取 締役会のメンバーです。 雇用、貿易、保険制度、金融、外交政策のどれをとっても 、我々 に共通点を見つけるのは困難です」とスタインは述べます。。

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    2015/6/22(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 「典型的なテロ事件」 ルーフをテロリストと呼ばないFBIは 白人による暴力を無視するのか?

    公 民権活動家ケビン・アレクサンダー・グレイと南部貧民救済法施行機関代表のリチャード・コーエンが、チャールストンの教会襲撃事件が国内テロであったかどうかを議論 します。ケビン・アレクサンダー・グレイは、「ディラン・ルーフは人間無人機です。オバマ政権は毎週火曜日の朝の会議で、無人機を外国に飛ばして殺すテロリストを決めています。我々には名前もわからないし、わかっ ても発音できないような人々ですよ。だから私は、 『テロ』という言葉を むやみに拡大することに違和感がないとは言い切れない」と言います。しかし、リチャード・コーエンは、この銃撃を「典型的 なテロ事件」と呼びます。「国家とは無関係の犯人が、政治的な動機に基づいて、直接の被害者よ りももっと多くの人々を威嚇する意図で実行した暴力です」と、 コーエンは言います。「場合によっては、このようにテロリズムを語ることは重要だ と思います。無人機を飛ばして、法的な手続きもなしに人を殺すためではなく、自分たちが直面していることの重要性を理解するためです」。

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    2015/6/22(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「白人至上主義の旗」 サウスカロライナ州議事堂にいまもはためく南軍旗

    白 人至上主義者のディラン・ルーフ容疑者が17日に起こした黒人教会での9人のアフリカ系アメリカ人殺害事件は、サウスカロライナの州議事堂の敷地に今もはためく南軍旗への抗議運動に再 び火を付けました。オンライン上に掲載された写真では、ルーフがこの旗を持って、ナンバープ レートに「南部連合国」と書かれた車の前 でポーズをとっています。「人々の税金が南部連合国支援に使われるべきではありません」と、サウスカロライナ州の公民権活動家でありコミュニ ティ・オルガ ナイザーのケビン・アレグザンダー・グレイは言います。グレイは自由人権協会の元州代表で、Killing Trayvons: An Anthology of American Violence (『殺されるトレイボンたち:米国の暴力アンソロジー』)の著者です。 「州議事堂のドームに翻 る旗は、思想の強制です。白人至上主義のイデオロギーへの支持を強制しているのです」と グレイは言います。

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    2015/6/22(Mon)
    記事番号: 
    2
  • チャールストンの教会大量殺人犯ディラン・ルーフの白人至上主義にヘイトグループとの関わりが浮上

    サウスカロライナ州 チャールストンの歴史的建造物エマニュエル・アフリカン・メソジスト監督教会で は、先 週17日に地下室で行われていた聖書勉強会をディラン・ルーフが襲撃して以来初めての礼拝が、21日に行われました。何百 人もの人々が席を埋め、教会の鐘が鳴り響きました。推定2万人の人々が ラベネル橋の上で平和の橋を作り、犠牲者達への連帯を表明しました。20日に見 つかった「最後のローデシア人」(The Last Rhodesian)というウェッブサイトには、南部連合〔南北戦争で敗北した南部諸州の同盟〕の史跡で撮られたルーフの写真と、彼が書いたと思 われる約2500 字の決起の理由を説明した犯行声明文が掲載されています。「ルーフは高校落第生かもしれませんが、白人至上主義の 中では優等生でした」と南部貧民救済法施行機関代表のリチャード・コーエンは言 います。彼は22日のニューヨーク・タイムズ紙に“White Supremacists Without Borders”(「国境なき白人至上主義者」)という題の論説を共同執筆しました。

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    2015/6/22(Mon)
    記事番号: 
    1

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