デイリーニュース

  • 「#StopTrump」抗議者、トランプ候補の集会阻止で高速道路を封鎖

    共和党大統領候補の指名獲得がほぼ確実視されているドナルド・トランプ候補は7日、大統領選のキャンペーンで初めてワシントン州を訪れました。トランプ候補はまずスポケーン、次にリンデンを訪れ、数千人の支持者に向けて演説しました。演説では、製造業の職が失われていることに批判の矛先を向け、11月の本選ではワシントン州を必ず取ると宣言しました。トランプ候補はさらに、シリア難民が脅威となっているとの警告も発しました。一方、会場の外では「#StopTrump」の活動家ら数十人が、集会場所となったカナダ国境近くの農村コミュニティのあるリンデンの高速道路を封鎖しました。参加者らは、塩ビパイプで作られた「ロックボックス」(lock box)と鎖を使い、2本の車線をまたいだ人間の鎖を作りました。3人の活動家が逮捕されました。活動家らはこの行動について、「恐れと憎しみに根差した選挙戦」に抗議するものと語りました。この抗議活動で30分以上交通が妨げられ、多くのトランプ支持者らが足止めされることになりました。デモクラシー・ナウ!は現場で抗議活動を取材しました。

    dailynews date: 
    2016/5/9(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 連邦判事が画期的な司法判断  CIA拷問被害者はようやく法廷で対決できるのか?

    CIAの拷問プログラムを開発し導入した心理学者2人に対する画期的な訴訟を連邦判事が受理しました。心理学者ジェームズ・ミッチェルとブルース・ジェッセンは、CIAが使う拷問テクニックを開発した報酬として8000万ドル以上を受け取っていました。この拷問を受けたスレイマン・アブドッラー・サリームとモハメッド・ベン・ソードが、アフガニスタンにあるCIAの極秘施設で凍死させられたグル・ラーマンの遺族と共に訴訟を起こしました。3人とも、ミッチェルとジェッセンが開発・導入に携わった、殴打、棺桶サイズの箱への閉じ込め、金属棒吊るしなどの拷問テクニックの対象者でした。拷問被害者に代わって訴訟を起こしたアメリカ自由人権協会のドロール・ラディン弁護士と、ミッチェルとジェッセンの2人の心理学者をワシントン州スポカーン市にあるSERE学校の頃から知っている元情報部員スティーブン・クラインマン大佐に話を聞きます。SERE(生存、回避、抵抗、脱出)は、敵に捕らわれた際に兵士に耐え抜くことを教える機密プログラムです。CIAの秘密刑務所に拘禁された人々に使うため、ミッチェルとジェッセンはSEREの教練で教えられた戦略を解析して模倣しました。

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    2016/5/6(Fri)
    記事番号: 
    2
  • #BernieOrBust: もしクリントンが民主党候補者になったらサンダース支持者は彼女に投票すべきか?

    民主党の指名をめざしバーニー・サンダースとヒラリー・クリントンが予備選を闘い続けていますが、サンダース候補は一般代議員獲得数で300人以上の差をつけられています。予備選や党員集会の結果に左右されない特別代議員(superdelegates)の数を加算すると、クリントン候補は党の指名候補を勝ち取るために必要な数まであと200人に迫っています。サンダース候補は民主党候補者指名争いを継続していますが、政治革命を望む有権者たちは、ライバル候補のヒラリー・クリントンが指名候補者になった場合、彼女を支持すべきかどうかという問いに直面しています。社会主義者のシアトル市議で、社会主義オルタナティブ党のクシャマ・サワントは、自分はサンダース支持者だがクリントン候補は支持しないと言います。2010年から2013年までシアトル市長を務め、You, Me, Us, Now(あなた、私、私たち、今)と呼ばれる社会変革についてのポッドキャストを配信していているマイク・マッギンは、バーニー・サンダースの支持者ですが、ヒラリー・クリントンが民主党候補指名になった場合、彼女を支持するとしています。二人のディベートをお聴きください。

    dailynews date: 
    2016/5/6(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 『天職』 米国の陰のヒーロー、労働者の声を集めたストーリー・コーの急進的な新書

    本日の特集は、全米口述歴史プロジェクト「ストーリー・コー(StoryCorps)」創設者デイブ・アイセイへのインタビューです。新著Callings: The Purpose and Passion of Work(『天職: 働く目的と仕事への情熱』)について話を聞きます。過去12年間、ストーリー・コーは人々が自分自身について語る声を録音し続け、最大級の規模のコレクションを作り上げました。ストーリー・コーの録音ブース第1号は、2003年にニューヨーク市のグランド・セントラル駅に設置されました。以来、2500万人がストーリー・コーのブースを訪れ、家族や友人との対話を録音しました。今回の新著には、教師、ソーシャルワーカー、公定弁護人、配送従業員、工場主任など米国の労働者の中心をなす層の多岐にわたる人々の人生の物語が収められています。夢を見、癒し、思考し、先駆者となる人々の話が語られます。これは「ある意味、急進的な本です」とアイセイは言います。「億万長者も、百万長者もいなければ、有名人やプロ・スポーツ選手も出てこない。私にとっては、本書に出てくる人々の物語こそが、仕事についての本当に価値ある話なのです」 。

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    2016/5/5(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 元死刑囚モリース・ビッカム98歳で死去 KKKメンバーの警官殺害で37年の禁固刑

    本日は、賞に輝く全米口述歴史プロジェクト「ストーリー・コー」(StoryCorps)の創設者デイブ・アイセイのインタビューをお届けします。アイセイは1989年のラジオ・ドキュメンタリーTossing Away the Keys(『鍵を投げ捨てて』)で、先日98歳で亡くなった元死刑囚モリース・ビッカムの人生を辿りました。アフリカ系米国人のビッカムは、1958年、ルイジアナ州マンデビルで警官2人を射殺したとして死刑を言い渡されました。彼は警官がクー・クラックス・クラン(KKK)メンバーであり、ビッカムを殺す目的で現れ、自宅のフロントポーチで彼を撃ったと主張しました。また同地域の他の住民多数も、射殺された警官はクー・クラックス・クランと協力していたと証言しましたが、当時これは南部の小さな街では珍しいことではありませんでした。モリース・ビッカムは37年間、アンゴラ州刑務所で1日23時間を独房で過ごしました。ビッカムは死刑執行延期を7度勝ち取ったものの、歴代のルイジアナ州知事は繰り返し恩赦を拒否。最終的には大きな圧力に逆らえず、ビッカムは1996年に釈放されたのでした。

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    2016/5/5(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 革命的なスト指導者でコラムニスト:フアン・ゴンザレス 29 年間仕事したニューヨーク・デイリーニュース紙を退職

    フアン・ゴンザレスは長年にわたりニューヨーク・デイリーニュース紙の連載コラムを通して、大規模な汚職事件や、9/11 同時多発テロで発生した有害な粉塵による健康被害の隠滅操作をはじめとする数々の隠蔽を曝露してきました。トム・ロビンスは、デイリーニュース紙でのゴンザレスの同僚で、ニューヨークの刑務所内の暴力に関する報道で今年のピューリツァー賞最終候補者に選ばれました。そのロビンスが、ゴンザレスの非凡な業績について回想します。ゴンザレスは、新聞労働者のストライキを成功に導いたオルガナイザーであり、「続々とスクープを放った」ジャーナリストだったのです。ロビンスは現在、ニューヨーク市立大学ジャーナリズム大学院の調査報道ジャーナリスト・イン・レジデンスで、「フアン・ゴンザレス:ニュース編集室の鉄の男( "Juan González: Iron Man of the News Room")」と題する記事が発行されたばかりです。

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    2016/5/4(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「もうひとつのニューヨークの声」:ニューヨーク・ジャーナリズムの殿堂でのフアン・ゴンザレスのスピーチ

    先週、「デモクラシー・ナウ!」の共同司会者フアン・ゴンザレスは、29 年間勤務してきたニューヨーク・デイリーニュース紙に最後のコラムを執筆しました。昨年 11 月にゴンザレスは、プロジャーナリスト組織「デッドラインクラブ(締め切りクラブ)」の「ニューヨーク・ジャーナリズムの殿堂」入りを果たした初のラティーノ報道記者になりました。その時のスピーチを紹介します。ゴンザレスは自身のキャリアを振り返り、こう語ります。「私のささやかな貢献は、もうひとつのニューヨークの声になることだと思いました。落ちこぼれにされた界隈について書くのではなく、そこから書くのです。読者を楽しませるだけでなく、変化をもたらすためです。事件が起きてからでなく、事件が起きる前に。報道がまだ違いを生むことができる時に」。

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    2016/5/4(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「ニューヨークが生んだ最高に口達者なペテン師」:ドナルド・トランプの共和党大統領選指名が確実に 問われぬ組織犯罪とのつながり

    インディアナ州予備選で惨敗したテッド・クルーズ上院議員が選挙戦から撤退したことで、ドナルド・トランプの共和党大統領選指名が事実上、確定しました。今日は、ニューヨーク市立大学ジャーナリズム大学院の調査報道ジャーナリスト・イン・レジデンス、トム・ロビンスをゲストに迎えています。ロビンスは、トランプと米国の組織犯罪の大物との長年にわたる密接な関係を報道してきました。ロビンスが 1985〜2011 年の間に、デイリーニュース(The Daily News)紙とビレッジボイス(The Village Voice)紙の政治、労働、組織犯罪担当記者として暴露に貢献した組織犯罪有力者数人とトランプとの関係を検討します。刑事司法ジャーナリズム組織「マーシャルプロジェクト(The Marshall Project)」のウェブサイトに掲載されたロビンスの最新記事は「トランプとマフィア("Trump and the Mob")」です。ロビンスは、トランプの選挙運動に関するメディア報道も批判します。

    dailynews date: 
    2016/5/4(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ジェレミー・スケイヒル:クリントンは伝説的なタカ派、しかしサンダースが政権交代劇で果たした役割も見過ごせない

    ジェレイミー・スケイヒルとグレン・グリーンウォルドが、ともに無人機の使用を支持した民主党の大統領候補ヒラリー・クリントンと彼女の対抗馬であるバーニー・サンダースの発言に解説を加えます。スケイヒルは、クリントンはしばしば、よりタカ派の「巡航ミサイル自由主義」と呼ばれますが、サンダースもまた1990年代の政権交代を支持したと言います。「バーニー・サンダースは、サダム・フセイン体制は覆さなければならないということを米国法に成文化することによってイラク侵攻を可能にしたネオコン法案に署名し」、「その後、世界史上で最も残酷な経済制裁体制を支援し、それよって数十万人のイラク人が死亡したのです」。

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    2016/5/3(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 「これは機密漏えい漏えいとの戦いではなく、内部告発者に対する戦争だ」:スノーデンがスケイヒルの新刊で序文を執筆

    国家安全保障局(NSA)の内部告白者エドワード・スノーデンは、ジェレミー・スケイヒルとザ・インターセプトのスタッフによる新刊The Assassination Complex: Inside the Government’s Secret Drone Warfare Program(『暗殺複合体:政府の極秘無人機戦争計画の裏側』)に序文を寄せました。この本は、内部告発者から提供された政府の漏洩文書を基にしています。スノーデンは次のように書いています。「オバマ政権の殺人計画についてのこうした暴露は、抑制のない、権力の濫用を非常に懸念するという米国民の性質の一部分を明らかにしています。そして、非戦闘地域で何の司法手続きもなしに個人を処刑できる権限を自分が持っていると考えること以上に、尊大で明確な権力の濫用の兆候はありえません」。スケイヒルから話を聞きます。彼は、オバマ政権はスノーデンを内部告発者として標的にする一方で、自分達に有利な他の情報漏洩は許していると話します。

    dailynews date: 
    2016/5/3(Tue)
    記事番号: 
    3

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