デイリーニュース

  • マイケル・ラトナー追悼 アッティカ刑務所暴動からグアンタナモ収容所まで 正義のために戦う弁護士の草分け

    人権弁護士の先駆者マイケル・ラトナーが72歳で亡くなりました。40年以上に渡り、世界各国の人権侵害被害者を弁護し、調査を行い、代弁したラアトナーは、長年「憲法上の権利センター」(Center for Constitutional Rights)代表も務めました。2002年、同センターは、グアンタナモ基地での囚人の無期限勾留に関連して、ジョージ・W・ブッシュ政権を相手取る最初の訴訟を起こしました。米最高裁は最終的に2008年、同センターの訴えを認め、グアンタナモの囚人から人身保護令状請求権を奪う法律を廃止する判決を出しました。ラトナーは90年代、ハイチ難民収容所としてグアンタナモを使用した初代ブッシュ政権と争って以来、同基地問題に関わってきました。本日は、まず2007年パフィン/ネイション創造的市民賞を受賞した際のラトナーのスピーチを紹介します。

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    2016/5/12(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 拷問 殺害 自殺への追い込み:内部告発者が暴露するフロリダ刑務所における精神障害者への虐待

    ニューヨーカー誌の最新号に衝撃的な曝露記事が掲載されました。記事は、フロリダ州デード刑務所の刑務官たちが精神障害のある囚人を殴打し、やけどしそうに熱いシャワーを浴びせ、食事を与えないなどの扱いをしていることを暴露しています。ジャーナリストのエヤル・プレスによると、刑務官たちは、精神保健担当者も含めた刑務所職員が報復を恐れて声をあげないことが多いのをいいことに、処罰などなきがごとしの行為を行っています。米国の刑務所は主要な精神障害者用施設になっているというのです。フロリダ州ではこの傾向が特に顕著で、この州が一人当たりに費やす精神保健費用は、アイダホ州に次ぐ低さです。エヤル・プレスと彼の情報源の一人で精神療法士のジョージ・マリンクロットから話を聞きます。マリンクロットは 2011 年にデード刑務所の移行期治療ユニットで起きた自分の患者への虐待を報告したことで解雇されました。

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    2016/5/11(Wed)
    記事番号: 
    3
  • トランプ 白人至上主義のリーダーをカリフォルニアの代議員に選出 データベースのミスのせいに

    ドナルド・トランプ陣営は、カリフォルニアの代議員に有力な白人至上主義のリーダーを選出したことで批判を浴びています。ウィリアム・ジョンソンは、「白人のみの分離国家」の創生を唱え非白人市民のほぼ全員の米国外への追放をあけっぴろげに支援する「米国自由党」(American Freedom Party)の党首です。9 日にカリフォルニア州務長官が公表した代議員リストにジョンソンの名前が載っていました。マザージョーンズ誌(Mother Jones)が10日にこれを曝露すると、ジョンソンを選出したトランプ陣営は「データベースのミス」のせいにしました。しかし、マザージョーンズ誌が公開した通信記録をみれば、トランプ陣営が9日にもジョンソンと連絡を取っていたことがわかります。マザージョンズのジョシュ・ハーキンソンから話を聞きます。

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    2016/5/11(Wed)
    記事番号: 
    2
  • オバマ 歴史的な広島訪問へ その陰でひっそりと進む米国の新型核兵器への更新

    オバマ大統領は、今月末、広島を訪問します。米国の現職大統領による訪問は初めてです。ホワイトハウスの発表によると、オバマは第二次世界大戦最終時に行われた米国の原爆投下の謝罪は行いません。1945 年 8 月 6 日の核攻撃は、膨大で広範囲に及ぶ破壊を引き起こしました。衝撃波、放射能、および熱線により 14 万人あまりが亡くなりました。 3 日後、米国は2発目の原爆を長崎に投下し、7 万 4 千人が殺害されました。オバマ大統領は、安倍晋三首相と共に、世界初の被爆地を訪れる予定です。オバマの広報担当顧問ベン・ロードの話では、オバマの広島訪問は「核兵器なき世界の平和と安全保障を目指す長年にわたる米国の、さらに大統領個人のコミットメントを再確認するもの」だと言うことです。オバマの訪問と期を一にして、「核への責任を求める同盟」(Alliance for Nuclear Accountability)の報告書が発表され、 米国がひっそりと核兵器を新型に更新中で、小型でより精度の高い核爆弾の開発のため、今後 30 年間と 総額1 兆ドルをかけた大規模な取り組みを行っていることが明らかにされました。「ピースアクション」(Peace Action)代表のケビン・マーティンに話を聞きます。

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    2016/5/11(Wed)
    記事番号: 
    1
  • グレン・グリーンウォルドが語るブラジル:ルセフ弾劾の目的は新自由主義者たちへの後押しと汚職の保護

    ブラジル議会では、下院の暫定議長が一時、ジルマ・ルセフ大統領に対する弾劾手続きを無効にしようという動きを見せたものの、上院で弾劾に向けた手続きが進展しています。ルセフ追放の急先鋒は、前下院議長エドゥアルド・クーニャでしたが、その後、彼自身が汚職で職務停止処分を受けました。下院議長代行となったウォルディル・マラニャンは5月9日、弾劾に賛成した下院の採決に手続き上の不備をあったとして無効にしようと試みました。しかし、議長代行は夜の間に方向転換したようで、なんの説明もなしに自らの決定の撤回を発表しました。上院は5月11日に、ルセフを裁判にかけるかどうかについて採決すると見られています。過半数が大統領に反対する票を投じれば、停職は確実とみられています。ピュリツァー賞受賞ジャーナリストで、ブラジル在住のグレン・グリーンウォルドに話を聞きます。「今回の弾劾裁判は、汚職への処罰だといううたい文句で売り込まれてきましたが、世界的に、そしてここブラジルでも、人々は、その本当の狙いは、新自由主義者たちやゴールドマンサックス、外国のヘッジファンドの力を強めるだけでなく、汚職を保護することだということに気付き始めています」と、グリーンウォルドは言います。

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    2016/5/10(Tue)
    記事番号: 
    4
  • ネーダー:米国の政治制度とメディアの仕組みが第三党の候補者たちを妨害し黙らせている

    世論調査によるとドナルド・トランプとヒラリー・クリントンは、過去数十年で最も人気がない二大政党の大統領候補になりそうです。有権者の中には第三党の候補者たちへの投票を考えるる人も出るのでしょうか? 元大統領候補のラルフ・ネーダーに、米国の政治制度が第三党の候補者たちをいかに討論会とメディア報道からはじき出す仕組みになっているか、話を聞きます。

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    2016/5/10(Tue)
    記事番号: 
    3
  • TVネットワークは公共の電波にトランプを「ただ乗り」させ 選挙戦で金儲けしている

    消費者運動活動家で第三党から大統領に立候補した経歴をもつラルフ・ネーダーに、共和党の大統領候補指名にあと一歩のドナルド・トランプの発言と、企業メディアによるトランプ報道について話を聞きます。ネーダーは、TVネットワークは公共の電波を使って大統領選で「金儲け」し、トランプのような候補者たちを電波に「ただ乗り」させていると言います。「候補者にインタビューしてもさして鋭い質問はしません。同じ質問を繰り返し、トランプやその他の候補者たちを表舞台に立たせます」と、ネーダーは言います。「また、メディアは選挙戦の過程や候補者たちを批判し大統領選の中身を濃くすることができる指導的な市民を排除しています」。

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    2016/5/10(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ラルフ・ネーダー:サンダースは民主党選挙戦にとどまるべき サンダースの劣勢は反民主主義的な制度に阻まれているだけ

    ウエストバージニアで民主党の予備選の投票が始まり、29の代議員票をめぐってバーモント州上院議員バーニー・サンダースとヒラリー・クリントンの争いが繰り広げられています。8年前の2008年、クリントンはバラク・オバマに40%の差をつけて大勝しましたが、本日はサンダースが勝利するだろうと世論調査の多くが予想しています。長年にわたる消費者運動活動家で元大統領候補のラルフ・ネーダーから話を聞きます。すべての州の予備選がオープン、すなわちその党に政党登録していない有権者も投票できる方式をとっていれば、サンダースが予備選で勝利するだろうとネーダーは主張します。

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    2016/5/10(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「偉大な革命家の一人だった」 ダニエル・ベリガン神父の葬儀に数百人が参列

    ニューヨークの聖フランシスコ・ザビエル教会で6日、伝説的な反戦司祭で詩人、活動家のダニエル・ベリガンの葬儀が行われ、800人以上が教会に詰めかけました。4月30日に94歳で亡くなったベリガン神父は、存命ならば今日5月9日に95回目の誕生日を迎えるはずでした。ダニエル・ベリガンと弟の故フィリップ・ベリガンは1968年、ベトナム戦争に抗議するため、カトリックの反戦活動家7人とともに、メリーランド州ケイトンズビルで徴兵カードを燃やしました。この行動は世界的に報じられました。葬儀に先立って、カトリックワーカー運動の拠点の一つであるイースト・ビレッジの「マリア・ハウス」を出発点とした2時間にわたる行進が行われ、数百人が参加しました。デモクラシー・ナウ!のマイク・バークがこれに参加し、歌手のダー・ウィリアムスやジョン・ディア師、ベリガン神父の姪フリーダ・ベリガン、キャシー・ケリー、ジョン・シューシャルトらに話を聞きました。シューシャルトは1980年、ダニエル・ベリガン神父らとともに、ペンシルベニア州キング・オブ・プルシアのゼネラルエレクトリック社の核ミサイル工場に侵入する行動に参加し、神父らとともに逮捕されました。この行動は、反核運動「プラウシェアズ運動」の皮切りとなりました。

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    2016/5/9(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ベリー農場労働者が労働者酷使を訴え ドリスコルズのボイコットを世界に呼びかけ

    7日、ベリーフルーツの世界最大の卸売業者「ドリスコルズ」のボイコットを呼びかける国際的な抗議行動が行われました。シアトルから北に車で1時間ほど行ったワシントン州バーリントンには、ドリスコルズがベリーを買い付ける農場の一つであるサクマ・ブラザーズ農場(Sakuma Brothers Farms)があります。この農場では、ベリー摘み労働者らが3年間にわたって労働運動を繰り広げてきました。2013年以来の行動としては、ストライキやピケ張り、労働権侵害訴訟などが挙げられます。2014年にワシントン州最高裁判所にまで持ち込まれた訴訟では、有給の休憩を州全体で保証する先例となる判決が判事の全員一致でくだされました。翌年には、メキシコのサン・キンティン・バレーのドリスコルズの農場で大規模な抗議活動が起きました。ドリスコルズの農場労働者はこの時から、国境の両側で労働運動をともに戦っています。デモクラシー・ナウ!のローラ・ゴッテスディーナーが、ワシントン州で抗議活動を行う農場労働者にインタビューし、彼らの多くが住む農場の居住施設も訪れました。ローラはさらに、サクマ・ブラザーズ農場のダニー・ウィーデンCEOにも話を聞きました。

    dailynews date: 
    2016/5/9(Mon)
    記事番号: 
    2

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