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2013年3月7日(木)

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  • アルゼンチンで進行中の歴史的裁判で、1970年代から80年代にかけて、ラテンアメリカの6国が反体制派を抹殺するために結んでいた協力関係の詳細が、はじめて明らかにされようとしています。「コンドル作戦」(Operation Condor)という名で知られる軍事行動には、アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、パラグアイ、ペルー、ウルグアイの軍事独裁政権が関与していました。これらの国々は、お互いに協力して、左派活動家、労働運動活動家、学生、神父、ジャーナリスト、ゲリラ兵士らとその家族らを「テロリスト」と指定し、それらの人々を追跡、誘拐、殺害しました。そもそもこの計画を打ち出したのはチリの独裁者アウグスト・ピノチェト大統領でしたが、CIAと元米国務長官のヘンリー・キッシンジャーが計画の最初から関わっていたという証拠もあります。The Condor Years: How Pinochet and his Allies Brought Terrorism to Three Continents(『コンドルの時代:ピノチェトとその協力者がいかに3大陸にテロをもたらしたか』)の著者ジョン・ディンギスに話をききます。本書では、さまざまなインタビューと機密解除された諜報報告書を基に、これまで秘密とされてきた事件が再構築されています。

  • 新作映画The Girl(『ザ・ガール』)は、在留資格のない移民の問題と、メキシコと米国の国境における密入国ビジネスを描いています。賞にも輝く女優アビー・コーニッシュが出演する本作では、テキサス州に住む、食い詰めて息子を養護施設に預けている母親が、メキシコ人を米国に密入国させることに関わっていくようになります。しかし彼女の計画は頓挫し、国境超えの途中で母と生き別れになってしまった少女を預かる羽目になります。映画では、その行方のわからない母親を少女とともに探す彼女の旅が描き出されます。監督のデヴィッド・ライカーと、主演のアビー・コーニッシュに話を聞きます。「統計で語られることの多い問題ですが、そこには本物の人間がいて、それぞれの物語があるのを見せたかったのです」とコーニッシュは言います。「彼らは妻子を残して来ました。彼らは全てを故郷に残して、家族の生活を良くするために来た。彼らはあなたや私と同じ人間です。人生を取り巻く状況が違うだけなのです。」The Girlは国際女性の日の3月8日にニューヨークで公開されます。

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