デイリーニュース

  • アフガン虐殺:米軍曹がアフガン市民16人を殺害、平和団体が駐留米軍撤退を呼びかける

    本日は、アフガニスタンで起きた子ども9人を含む民間人16人が死亡した駐留米軍軍曹による銃乱射事件に関して、アフガニスタンの平和活動家に話を聞きます。米兵が基地から1マイル以上歩き、3軒の民家に侵入、住民が就寝しているところを襲撃したとされるこの事件後、米軍の早急なアフガニスタン撤退要求が高まっています。村の住民によると、銃撃犯は襲撃後、6歳に満たない女児4人の遺体を含む11体の遺体を集め、燃やしました。米政府とアフガニスタン政府が、2014年終わりに行われる外国部隊の撤退後のアフガニスタンに対する米国の関与の枠組みを決める戦略的連携協定(Strategic Partnership Agreement)の交渉を行っているさなかに事件は発生しました。カブールを拠点としている平和活動家で、ハキムという名で活動をしている「アフガン青年平和ボランティア」のコーディネーターは、「私たちは、政府が外交を通じて紛争を解決し、機能していない今の軍事的な戦略から手を引かなければいけないと本当に感じます」と語ります。

    dailynews date: 
    2012/3/12(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「本の密売人」トニー・ディアスがアリゾナの民族研究本の禁止にキャラバンで挑む

    エル・リブロトラフィカンテの名で親しまれる自称「本の密売人」トニー・ディアスが、問題本を満載した小さなキャラバンを率いてアリゾナ州に向かおうとしています。これらの書籍は最近、トゥーソン市当局が公立学校から閉め出したものです。アリゾナ州が民族学教育を禁じたことを受けて、同市が評判の良かったメキシコ系アメリカ人研究のカリキュラムを一時停止したことに続く措置でした。「アリゾナが我々の歴史を消そうとするのなら、こっちはもっと作ってやることにしました」とディアスは言います。「この非公式なネットワークを始めたところ、たちまち全米に広がる運動になりました……あちこちで読書会が立ち上がり、拒絶された本、没収された本を読んでいます。おかげでラティーノ社会に多大な関心が集まり、いまやまさにラティーノ・ルネッサンスが開花しそうです」

    dailynews date: 
    2012/3/9(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 『心ばえよき者』 すべてを賭して「良心の声に従う」内部告発者たちをエーヤル・プレスが語る

    新刊書Beautiful Souls: Saying No, Breaking Ranks, and Heeding the Voice of Conscience in Dark Times(『心ばえよき者 組織に逆らい異を唱え暗黒の時代に良心の声に従うこと』)は、企業の内部告発者から兵士の不服従にいたるまで、普通の人が権威に従えとか大儀のためにというしきたりに公然とそむくようになった原因は何だったのかを探っています。「この国では内部告発者に関してまったく異なる2つの言説があるように思えます」と著者のエーヤル・プレスは言います。「ハリウッド映画に登場するときはいつも決まって主役級の俳優が演じるヒーローで、賞賛の的です。……でも、現実の世界で内部告発者たちが声を上げているときには、社会の反応はずいぶん違っている」

    dailynews date: 
    2012/3/9(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 中南米諸国が麻薬の非犯罪化・合法化を検討 米国の「麻薬戦争」に暗雲

    米副大統領ジョー・バイデンが麻薬撲滅のための戦いを継続しなくてはならないと訴えてきた中央アメリカの旅が終わりますが、中南米の指導者のあいだでは次第に麻薬の非犯罪化や合法化を求める声が拡大しています。「もはやこの論争にふたをしておくことはできません」と麻薬政策連合の創設者で事務局長のイーサン・ネイデルマンは言います。「ひとたび米国の高官たちがこの議論に加わり、まともに対処せざるを得なくなったら、現在の米国の麻薬戦略を護持することはもうできないと頭の良い人ならわかりますよ」

    dailynews date: 
    2012/3/9(Fri)
    記事番号: 
    1
  • バージニア州とジョージア州でリプロダクティブ・ライツが抑制されたことに対し女性たちが反撃:「女性をもて遊ぶと反撃は増殖する!」

    国際女性デーの8日、草の根レベルの団体シスターソング・リプロダクティブ・ジャスティス・コレクティブ(SisterSong Reproductive Justice Collective)のロレッタ・ロスに、最近のリプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する女性の自己決定権)への立法上の攻撃について話を聞きます。バージニア州では、人工中絶を望む女性たちに超音波検査をすることを義務づける法律が成立し物議をかもしました。一方、ジョージア州とニュー・ハンプシャー州の議会では人工中絶と避妊に対する保険の適用を抑制する法律が採択されました。ジョージア州の議員たちは、胎児が女性の胎内で20 週間を過ぎる頃から痛みを感じるという、これも論争の的となっている理念に基づき、妊娠後20週間を経過した人工中絶を禁止する法案を検討中です。「ジョージア州は19世紀に戻ってしまった」とロスは言います。「共和党の議員たちは女性の声なんて本当は聞きたくないし気にもかけたくない。そして再び自分たちが女性たちに、彼女たちの体についてどうするかを教えるのが当たりまえだと思っているのです」

    dailynews date: 
    2012/3/8(Thu)
    記事番号: 
    2
  • シリアで死亡したジャーナリスト アンソニー・シャディドの未亡人 彼の人生と回想録について語る

    本日はピュリッツァー賞受賞の記者アンソニー・シャディドの未亡人のナダ・バクリと共に、シャディドの中東取材への情熱と死後出版された回想録について話を聞きます。彼の回想録House of Stone: A Memor of Home, Family, and a Lost Middle East (『石の家:家、家族と失われた中東の回顧録』)は、シャディッドがレバノンにある先祖代々の家を再建したことについての記録です。その家はシャディッドの曽祖父によって建てられ、2006年にイスラエルが発射したロケットによって破壊されました。シャディッドは2月にシリアの内戦を取材中ぜんそくの発作で死亡しました。

    dailynews date: 
    2012/3/8(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「ラルズセック」のサイバー活動家たち 前リーダーの捜査協力で逮捕-アサンジ立件への準備か?

    政治意識の高いハッカー活動家たち「ハクティビスト(hacktivist)」の緩く巨大なネットワークの摘発で、新たな逮捕者が出ました。6日、英国とアイルランドの男性4人がコンピューター犯罪で起訴されました。5人目の男性も前日5日にシカゴで逮捕されています。彼らは「アノニマス」と関係する「ラルズセック」と呼ばれるグループのメンバーで、企業や政党、政府に数々のサイバー攻撃を仕掛けたと認めています。ショッキングなことに、逮捕されたハクティビストたちを密告したのは他ならぬグループのリーダーだった可能性があります。

    ラルズセックを率いるハッカーは「サブー」という名で知られる28歳の男性で、現在ではヘクター・ゼビエール・モンセグールという本名が知られています。モンセグールは昨年夏に逮捕され、FBIの発表によれば、それ以来情報提供者として捜査に協力していようです。当局の発表では、彼は自宅であるニューヨーク市内の低所得者用市営住宅から仲間のハッカーたちにハッキングを指図し、その一方で彼らの犯罪を立件するのに十分な証拠をFBIに提供していたというのです。

    dailynews date: 
    2012/3/7(Wed)
    記事番号: 
    5
  • ドナルド・ペイン下院議員(1934-2012):ニュージャージー州選出の米連邦議会史上初の黒人議員を偲ぶ

    ニュージャージー州選出の史上初の黒人連邦議員、ドナルド・ペイン下院議員が6日、結腸がんによる合併症で亡くなりました。77歳でした。連邦黒人議員連盟の議長も務め、下院12期目の途中でした。1988年、ペインは連邦議会での人種の壁を破りたいとの希望を語り、「私は下院議員となり、ニューアーク市の街角で声を掛ける若者たちのロールモデルとして奉仕をしたい…目標を達成しようと努力すれば障害はないのだということを彼らに見せてやりたい。彼らにやる気を起こさせるきっかけになりたいのです」と話していました。その年、彼は共和党の対立候補マイケル・ウェッブに快勝し、自身の夢を実現しました。ペインの死後すぐにオバマ大統領は声明を出し、ペインが「勤労者家族のために戦うことを自身の使命としていた」と追悼しました。ペインの遺した業績を彼の弟であるウィリアム・ペインと、またピープルズ・オルガニゼーション・フォー・プログレス(前進のための大衆組織)のニュージャージー地区議長ラリー・ハムと話し合います。

    dailynews date: 
    2012/3/7(Wed)
    記事番号: 
    4
  • バーモントの有権者 「企業の人格化」撤廃のための草の根運動を支援

    スーパーチューズデイでは大統領指名候補以外の別の投票も行われました。バーモント州の20以上の町が連邦議会に対し、企業を人格化した連邦最高裁の「シチズンズ・ユナイテット対連邦選挙管理委員会」判決を覆す憲法修正を立案するよう求めたのです。バーモントはハワイ、ニューメキシコに続き、この種の提案をした3番目の州となります。同州選出の独立系の上院議員バーニー・サンダースはすでに関連修正案を提出しており、火曜日に賛成多数を得たこの提案を明確に支持しています。「きっと今日か数日のうちに彼(サンダース議員)がバーモント中の町からのメッセージを連邦議会に届けたというニュースを聞くことになると思います。で、企業のカネが選挙の票を買うことに事実上門戸を開いたこの最高裁判決をどうにかしないといけないと言うはずです」とネイション誌のワシントン担当記者ジョン・ニコルズは言います。

    dailynews date: 
    2012/3/7(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 米下院の革新の要クシニッチ議員 オハイオ州の新設選挙区での民主党候補指名争いで敗退

    歯に衣を着せない反戦発言で知られるデニス・クシニッチ下院議員がオハイオ州の選挙区削減に伴う新設選挙区で、同僚のマーシー・カプターに敗北しました。共和党がオハイオ州の連邦下院議員選挙区を再編したせいで、民主党の候補指名予備選でこの2人が対決させられたのです。カプターは、この選挙区の共和党予備選の勝者、前回の大統領選で「ジョー・ザ・プラマー(配管工のジョー)」として有名になったサミュエル・ジョセフ・ワーゼルバッカーと下院の議席を争うことになります。クシニッチはワシントン州に住所を移すかもしれないと言っています。シアトル地区で新たに設けられた下院議席への立候補の届け出は6月までとなっているため、そこでの当選を目指すというのです。「ワシントン州の選挙区でも、他の候補より彼を歓迎する人はものすごく多いと思いますよ」とネイション誌記者のジョン・ニコルズは言います。

    dailynews date: 
    2012/3/7(Wed)
    記事番号: 
    2

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