デイリーニュース

  • ワシントンポスト紙を買収した大富豪ベゾスのアマゾン・ドット・コムは書籍業界を壊滅させCIAとも協力

    ワシントンポスト紙は8月5日、同紙がアマゾン・ドット・コムの創業者CEOのジェフ・ベゾスに2億5千万ドルで売却されたと発表しました。ベゾスは世界屈指の資産家で、いまや米国屈指の有力紙を掌中に収めることになります。この買収に批判的な意見の中には、ベゾスと米政府との親密な関係を指摘するものがあります。2010年にアマゾンは強い政治的圧力を受けてウィキリークスのウェブサイトのホスティングを中止しました。今年にはいってアマゾンはCIAと6億ドルのクラウド・コンピューティング契約を結びました。独立系の書籍販売業者や版元も、かねてよりアマゾンのビジネスのやり方に不満を募らせています。アマゾンの歴史と新聞業界の未来について討論会をやります。「独占的な新聞、とくに首都ワシントンに独占的地位を持つワシントンポスト紙は、経営的には難しい事業かもしれませんが、政治的な影響力は強大です」とフリープレスの共同創設者ロバート・マッチェズニーは言います。「いまやそれは億万長者の玩具になり、彼らの政治戦略の道具として積極的に利用されます」。メディア批評家のジェフ・コーエンは、ワシントンポスト紙は数十年前ウォーターゲート事件やペンタゴンペーパーに関する報道で名をあげたものの、そのようなジャーナリズムの伝統がベゾスによる買収で台無しになるという懸念は現実から遊離していると指摘します。

    dailynews date: 
    2013/8/7(Wed)
    記事番号: 
    1
  • イラン新大統領 「敵対と攻撃」関係の緩和と制裁の解除を欧米に呼びかける

    イランで4日、任期を務めたマフムード・アフマディネジャド前大統領に代わってハサン・ロウハニが 新大統領に宣誓就任しました。専門家の言う「融和的演説」で、ロウハニは米国との関係改善と国際社会による制裁の解除を呼びかけました。彼が就任する3日前、米下院は石油輸出を中心としたこれまでで最も厳しい対イラン制裁を可決しました。全米イラン系米国人協会(National Iranian American Council)の創設者で代表のトリタ・パルシに話を聞きます。「過去に外交で成功を収め、世界に多少の希望を与えた新大統領の就任の3日前に米議会が制裁を可決することは……米議会に和解の意図が全くなく、むしろ対立の意図があることだけを示唆しています」とパルシは語ります。

    dailynews date: 
    2013/8/5(Mon)
    記事番号: 
    3
  • グリーンウォルド:米大使館へのテロ脅威 NSA国内監視批判をもみ消すために米政府は誇張していないか?

    オバマ政権は、過激派の脅威の恐れがあるとして、北アフリカと中東の19の在外公館を1週間閉鎖することを発表しました。4日、上院情報委員会のサクスビー・チャンブリス副委員長(共和党)は、国家安全保障局(NSA)によって収集された情報に基づいて大使館閉鎖を決定したと発表しました。「もしこのようなプログラムがなかったら、悪党のことを盗聴できなかっただろう」とチャンブリス議員は、英紙ガーディアンのグレン・グリーンウォルドによって暴露された全米市民に広がる監視に関しての加熱する議論に直接言及しました。「世界中の全ての政府と同様、米政府が、テロ攻撃を計画しているという意味で米国に実際の脅威を及ぼしている人びとの会話を盗聴、監視する責務があるということに、疑問を持ったり論争をしかけた人は誰もいません」とグリーンウォルドは話します。グリーンウォルドは、彼が記事にした内部告発者エドワード・スノーデンによる最近の暴露について振れ、「私たちは、米国でずっと以前から続いてきた過度の監視の危険性をめぐる議論で、まさに最も集中して持続した議論のただ中にいます。そこに突然、アルカイダを弱体化させることに成功してきたと2年間にわたって主張してきた政権が、世界中の大使館、領事館を閉鎖するような大規模な脅威があると判断したのです。

    dailynews date: 
    2013/8/5(Mon)
    記事番号: 
    2
  • グリーンウォルド:NSA問題の「異例の議論」巻き起こしたスノーデンはロシアで元気に

    ちょうど2か月前、英紙ガーディアンのグレン・グリーンウォルドは、国家安全保障局(NSA)に数百万件の米市民の電話履歴を提出するようベライゾン・コミュニケーションズに命じる秘密の裁判命令が出ていたことを暴く最初の記事を発表しました。それ以来、ガーディアンは内部告発者エドワード・スノーデンが流出させた文書に基づき、NSAの巨大な監視に関する多くの記事を発表しました。先週、スノーデンはロシア政府から1年間の一時亡命を認められました。本日は、グレン・グリーンウォルドに話を聞きます。「彼と話をしました。彼はとても元気にしています。彼は、ある意味どこの国でもないような空港から出られないという極めて緊迫した状況が解決したということにとても喜んでいました。これで彼は向こう1年間、米政府による迫害から安全な状態、あるいは少なくとも比較的安全な状態でいられます。彼は、私が彼と話す時はいつも、自分の置かれた状況よりも、プライバシーや監視システム、インターネットの自由について彼が米国内外で巻き起こした極めて異例な議論について会話することに関心を持っています」とグリーンウォルドは語ります。チリの経済学者マンフレッド・マックスニーフにも、スノーデンについて話を聞きました。

    dailynews date: 
    2013/8/5(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「我々はゆっくりと死につつある」 ファーストフード労働者が生活賃金と団結権を求めてスト

    ファーストフード・小売り業界の労働者による生活賃金と団結権を求める全米ストは国内7都市に広がりました。8月1日にはミルウォーキーで数百人の労働者たちが職場を放棄し、シカゴ、セントルイス、カンザスシティ、デトロイト、ミシガン州フリント、ニューヨーク市の戦列に加わりました。「これ以上、失なうものなんかありません。すでに私たちは毎日の生活でゆっくり死につつあります」と、ゲストのテランス・ワイズは言います。彼はバーガー・キングとピザ・ハットの両方で働いており、Stand Up Kansas City(立ち上がれカンザスシティ)キャンペーンのメンバーです。「だったら、声をあげ、立ち上がり、私たちの窮状を国中に知らしめてやりましょう。これは本当に助けを求める叫びです」。ネイション誌で労働問題を担当し、salon.comにも寄稿するジョシュ・エイデルソンとも話します。彼の最新記事はFast Food Strikes Intensify in Seven Cities(ファーストフード業界スト、7都市で激化)です。

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    2013/8/2(Fri)
    記事番号: 
    2
  • NSAの監視プログラムに超党派で挑むコンヤーズ、マッシー両議員 国家情報長官の辞任を要求

    ワシントンでは政府の国内監視への超党派議員による反対が強まっています。7月下旬、下院はあと一歩のところで、国家安全保障局(NSA)が愛国者法を使って捜査対象でもない個人の電話記録を収集することをやめさせる措置を可決するところでした。この法案は217対205の僅差で否決されました。この修正法案の主要な推進者である2人の議員に話を聞きます。ミシガン州選出の民主党議員ジョン・コンヤーズとケンタッキー州選出の共和党議員トーマス・マッシーです。「最近の連邦議会は党派意識の強すぎが目立ちますが、そんな中でさえも議員たちの中には『もう沢山だ。愛国者法の逸脱だ』とはっきり言う人たちが出てきた」とコンヤーズ議員は言います。マッシー議員は、8月1日にロシアへの一時亡命を認められたNSAの内部告発者エドワード・スノーデンに賞賛を惜しみません。「彼の告発が人類のたどる歴史の進路を変えてくれたのです。彼が暴露したのは米国に対する奉仕です。それがなければ私たちは、この問題についてこうして議論することさえできなかったでしょう」。

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    2013/8/2(Fri)
    記事番号: 
    1
  • NSA 通話記録の一斉収集を認める それがテロ計画阻止に重要な役割を果したのは1件のみ

    7月31日の上院公聴会の証言で、米国家安全保障局(NSA)ジョン・イングリス副長官は、米愛国者法215項の下で行った数百万人の米市民の通話記録の大量収集がテロ計画阻止に重要な役割を果たしたのは、これまでの公式発表の数十件ではなく、1件のみであることを認めました。同公聴会を前に、オバマ政権は激しく検閲された監視活動関連文書3通を公開しましたが、ホワイトハウスは無差別情報収集の法的根拠や、通話記録収集についての命令の根拠となる、米外国諜報活動監視法廷(U.S. Foreign Intelligence Surveillance Court)が下した原型の判決について機密解除することは拒否しました。一方、同日ラスベガスで行われたハッカーとサイバーセキュリティ専門家が集うブラック・ハット会議(Black Hat conference)で、NSA長官を務めるキース・アレクサンダー将軍は、政府による監視に反対する人たちによってよりスピーチを繰返し中断されました。英ガーディアン紙の国家安全保障関連担当記者スペンサー・アッカーマンと、80年代にNSAの存在を暴露する一端を担って以来、30年に渡りNSAについて取材をつづけてきた調査報道記者ジェームズ・バムフォードに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/8/1(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ロシアがスノーデンの1年間亡命受け入れ 一方NSAによるネット使用状況即時追跡プログラムが明るみに

    米国家安全保障局(NSA)の内部告発を行ったエドワード・スノーデンは、ロシアより1年間の一時的政治亡命を認められました。報道によればスノーデンは既に、1ヶ月以上足止めされていたモスクワ空港を後にした模様です。7月31日、英ガーディアン紙はスノーデンが漏らした文書に基づき、新たに別のNSAの秘密プログラムの詳細を明らかにしました。XKeyscoreという名のそのプログラムでは、アナリストは事前の許可を取ることなく、数百万人という個人のメール、オンライン・チャット、 ブラウジング履歴を含む巨大なデータベースを検索することが許されており、NSAアナリストは「典型的ユーザーがインターネットですることの、ほとんど全て」に即時アクセスすることができます。最新のこの展開について、ガーディアン紙の国家安全保障関連担当記者スペンサー・アッカーマンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/8/1(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 残る生涯を刑務所で? マニングへの刑期言い渡しは米国への実害がないことを考慮に入れるのか?

    「敵対勢力へのほう助」という最大の罪状での無罪を得たものの、米陸軍上等兵ブラッドリー・マニングは他に有罪となった20の罪状で最高で136年の禁固刑を受ける可能性があります。刑期を決める審問は今日から始まって1週間続くと見られています。この裁判を初日から取材している独立系ジャーナリストのアレクサ・オブライエンに、話を聞きます。オブライエンは裁判の進行記録を最初に公表した記者で、メリーランド州フォート・ミードの法廷の外から参加します。マニングの公判では裁判長のデニース・リンド大佐が、漏洩された情報が合衆国になんら損害を与えるものではないことを示す証拠を挙げたいとする弁護団の申し入れを却下しました。マニングの弁護団の狙いは、マニングが「米国の安全保障を危うくし、米国の敵をほう助した」とする検察側の主張と矛盾する「損害評価」報告書を提示することでした。「この裁判が審問してきたのは可能性としての損害です。実際の損害はどう見ても実在しないのです」とオブライエンは言います。「こうして刑期言い渡しの段階となって、マニングが136年の禁固刑に直面している今、彼の漏洩からはなんの実害も生じていないことを話し始めてもいいんじゃないですか」

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    2013/7/31(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 独占放送: 「ブラッドリー・マニングは殉教者になった」──ウィキリークスのジュリアン・アサンジ 有罪判決を語る

    米陸軍の内部告発者ブラッドリー・マニングへの刑期を決める審問公判は本日から始まります。昨日30日の判決では最も重大な罪状だった「敵対勢力へのほう助」罪に関しては無罪となりましたが、その他の20の罪状では有罪でした。マニングはウィキリークスに数十万点の政府文書を漏洩したことで、諜報活動取締法に違反したとしてスパイ行為で有罪となったのです。「敵対勢力へのほう助」罪を免れたことで自動的な終身刑はなくなりましたが、残る罪状を合わせれば最高で136年の禁固刑になる可能性もあります。ウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジがこの判決後初めてアメリカのテレビ放送でインタビューに応え、この「見せ物的」裁判のことや国家安全保障局(NSA)内部告発者エドワード・スノーデンの苦境、今回の判決がウィキリークスに及ぼす影響について話します。「ブラッドリー・マニングは今や殉教者になった」とアサンジは言います。「彼は好き好んで殉教者になったわけではないのです。最初から敢えて殉教者になろうとして行動する活動家なんていません。しかしこの若者たちは──ブラッドリー・マニングの件ではおそらく、そしてエドワード・スノーデンの件では明確に──自分たちの自由を犠牲にし、自らの命を賭けたのです。私たち全ての市民のためにです。だから彼らはヒーローなんです」。

    dailynews date: 
    2013/7/31(Wed)
    記事番号: 
    1

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