デイリーニュース

  • 「オリンピック版スノーデン」: 「ベライズンのスポークス・パーソン」となった2006年の米国代表の内部告発

    2014年のソチ・オリンピック開催まで二日となった本日、メディアが報道しないゲームの裏側を見てみようと思います。元オリンピック選手のサマンサ・レトロシを迎え、ネイション誌に掲載された彼女の記事「オリンピックが『ハンガーゲーム』のようだという理由」(Why the Olympics Are a lot Like 'The Hunger Games') について話を聞きます。2006年イタリアでの冬季五輪リュージュ競技者であるレトロシは、「米国では政府の支援がなく、安全対策も欠如しているため、選手たちは企業スポンサーへの依存を強いられ、危険な状態に追いやられている」と言います。「レトロシの発言は、オリンピック界におけるスノーデン発言のようなものです。これはまさに正当な内部告発の瞬間です。オリンピックに参加している人々は、サマンサのように実情を表に出しません」と政治スポーツ記者デイブ・ザイリンは言います。

    dailynews date: 
    2014/2/5(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 『勝利を我らに』:フォークの象徴的存在で活動家のピート・シーガーを彼自身の言葉と歌で振り返る

    伝説的なフォークシンガーで活動家のピート・シーガーが1月27日、94歳で亡くなりました。現代のアメリカ・フォークミュージック運動を築くのを助けた人物として、シーガーは70年近くの間、音楽的なまた政治的な象徴となってきました。デモクラシー・ナウ!に2回出演したシーガーの映像の抜粋を放送します。そのうち4ヶ月前に収録されたものは、彼の最後のテレビインタビューの1つです。そのインタビューのところどころで、シーガーは『ウィ・シャル・オーバーカム(勝利を我らに)』、『天使のハンマー』、『花はどこへ行った』など彼の名曲のいくつかを歌っています。また彼の「不屈の楽観主義」と呼ばれてきたものについても話してくれています。「小さなことが大きなことにつながることに気付いてください。それが[アルバム]Seeds(『シーズ』)で伝えたかったことです」と、シーガーは語りました。「そして、新約聖書には次のような素晴らしい寓話があります。種まき人が種をまくと、いくつかの種は歩道に落ちて踏まれて成長しない。いくつかの種は岩に落ちて成長しない。しかし、いくつかの種は休閑地に落ちて成長し何千倍にもなる。あなたがした小さな良いことが、夢にも思わなかったようなことを数年後にもたらすかもしれないのです。」

    dailynews date: 
    2014/1/28(Tue)
    記事番号: 
    1
  • カネのための子供たち:米国で最も衝撃的な少年司法スキャンダルの裏側

    ペンシルベニア州の数千人の子供たちを刑務所に送る見返りに、二人の腐敗した判事が、私立の刑務所施設の建築業者と所有者らから260万ドルを受け取っていた衝撃の事件「キッズ・フォー・キャッシュ(カネのための子供たち)」(kids for cash) についての特別番組をお送りします。2人の若者から話を聞きます。チャーリー・バルサべジは、彼の両親がそれとは知らずに盗難スクーターを彼に買い与えたことで少年拘置所に送られました。ヒラリー・トランスは、高校の副校長をからかう「マイ・スペース」(MySpace)ページを創ったことで、こう留されました。彼らは二人とも当時14歳で、同じ判事によって判決を下されました。その判事、マーク・シアバレラは現在獄中で、28年の刑期を務めています。バルサべジとトランスは、ロバート・メイ監督による新ドキュメンタリー映画Kids for Cash(『カネのための子供たち』)の中で取り上げられています。メイ監督からも話を聞きます。また、シアバレラ判事によって数年間投獄された後に自殺した息子エド・ケンザコスキの母親サンディ・フォンゾと、ヒラリーの母親ロレーン・トランスの二人からも話を聞きます。彼らの個々のケースは、「未成年法センター」(Juvenile Law Center)の代表で弁護士のロバート・シュワルツによって、より大きなスキャンダルに位置付けられました。

    dailynews date: 
    2014/2/4(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 10億人が立ち上がる:女性への暴力を終わらせる世界的運動についてイヴ・エンスラーとキンバーレ・クレンシャウが語る

    女性と少女への暴力を阻止する運動が世界的に広がっています。 「正義を求めて10億人が立ち上がる」(One Billion Rising for Justice)は2月14日のバレンタインデー、世界中のジェンダー暴力の被害者たちと、世界中で加害者を守っている刑事免責に対する正義を求めて、世界200か国以上で行われます。「正義を求めて10億人が立ち上がる」とバレンタインデーに行われる運動は、『ヴァギナ・モノローグ』の脚本家イヴ・エンスラーによって立ち上げられ、世界の3人に1人の女性が生涯のうちにレイプされるか暴力をふるわれるという驚くべき統計を強調しています。本日はイヴ・エンスラーとアフリカ系アメリカ人政策フォーラムの共同創設者キンバーレ・クレンシャウに話をききます。「女性はぜい弱さが交差する場にその身を置いています。つまり、ジェンダー暴力へのぜい弱さ、経済的搾取へのぜい弱さ、麻薬戦争へのぜい弱さ──これら全てが一体となって独特な危険性を生み出し、多くの場合、貧しい女性や社会から取り残された女性、有色人種の女性が危険にさらされているのです」とクレンシャウは語ります。

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    2014/2/3(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 2010年石油流出起こした石油パイプラインに抗議、ミシガン州活動家に有罪評決 最高で禁錮2年

    3人の環境活動家が、 ミシガン州のオイルサンドパイプライン建設に対する非暴力の抗議活動に関与したことをめぐり、有罪評決を受けました。彼らは昨年の夏、2010年に破裂して80万ガロンの原油をカラマズー川支流に流したパイプラインの建設作業を中止させるため、エンブリッジ社の建設現場で採掘機に身体を縛りつけました。1月31日、バーバラ・カーター、ヴィッチ・ハムリン、リサ・レッジオの抗議者らは軽犯罪の不法侵入、そして最高懲役2年の重犯罪となる警官に対する公務執行妨害で有罪評決を言い渡されました。ミシガン州のグランドラピッズからオイルサンド反対ミシガン連合のクリストファー・ワムオフが番組に参加しています。昨年6月、ワムオフはエンブリッジ社のパイプライン奥深くでスケートボードをし、出てくることを拒んでパイプラインに抗議しました。

    dailynews date: 
    2014/2/3(Mon)
    記事番号: 
    3
  • NSAが国連気候変動会議をスパイしたとの報告 環境団体に衝撃が走る

    エドワード・スノーデンの内部告発による最近の暴露の中で、米国家安全保障局(NSA)が2009年コペンハーゲンで開催された国連気候変動サミットが始まる前と期間中に、他国政府をスパイしていたことが分かりました。NSAの内部文書によると、NSA分析官と外国パートナーらは「無線傍受活動は、2週間の会議期間中にわが国の交渉担当者にできるだけ多くの情報を渡す上で間違いなく重要だ」と述べ、米国交渉担当者に他国の「準備と目標」をブリーフィングしていました。本日はフレンズ・オブ・ジ・アース(FoE)のエリック・ピカに話をききます。

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    2014/2/3(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 議論:国務省のキーストーンXL石油パイプライン承認近づく 報告書は利益相反で汚されていないか?

    長らく待たれていた国務省の報告書が、キーストーンXL石油パイプラインの中止を求める取り組みに大打撃を及ぼしています。1月31日に発表された影響評価は、パイプラインの北部分が気候変動に大きな影響を与えないだろうと述べています。オバマ大統領は昨年の演説で、このプロジェクトを承認するかどうかは確実に「炭素汚染問題を著しく悪化させないこと」が条件だと語っていました。提案されているパイプラインは8万3000バレルの原油を毎日アルバータのオイルサンドから米メキシコ湾岸にある精製所まで輸送する計画ですが、反対派は環境へ甚大な影響がでると述べています。ホワイトハウスは、まだ決定を下しておらず、連邦政府当局による更なる評価を待つとしています。オバマ政権は、キーストーンXL石油パイプラインを許可すべきなのでしょうか。本日はフレンズ・オブ・ジ・アース(FoE)のエリック・ピカと米国石油協会のシンディー・シルドを迎え、議論します。

    dailynews date: 
    2014/2/3(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ウォーレス・ショーンの芸術的連帯 米国に戻れないグリーンウォルドのために芝居を出前

    高名な脚本家で俳優のウォーレス・”ウォリー”・ショーンはブラジルから帰国したばかり。同国で、自作の戯曲、The Designated Mourner (『指定された哀悼者』)の特別公演をグレン・グリーンウォルドのために行ないました。グリーンウォルドは、国家安全保障局の内部告発者エドワード・スノーデンのストーリーを最初にブレークしたジャーナリストです。この戯曲は、昨年、ニューヨークのパブリックシアターで上演されましたが、グリーンウォルドは米国に戻ると訴追される怖れがあるため、見ることができませんでした。今週も、ジェイムズ・クラッパー国家情報長官がジャーナリストたちもスノーデンの共犯者だったとみなされうると示唆したばかりです。ショーンの戯曲は、3人の登場人物を通して、かつて自由の地だった場所の政治勢力分布が狭小になりつつあることへのく閉所恐怖症を描いています。ショーンには『指定された哀悼者』の他にも、The Fever (『発熱』)、Aunt Dan and Lemon (『ダンおばさんとレモン』)、Grasses of a Thousand Colors (『千色の草』)など数多くの戯曲作品があります。

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    2014/1/31(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「違法な法の執行は終わりだ」 NY市の路上尋問「ストップ&フリスク」改革 人種差別的措置に終止符

    ニューヨーク市の新市長ビル・デブラシオは31日、物議をかもしてきたニューヨーク市警の路上尋問「ストップ&フリスク」プログラムを憲法違反であるとした連邦地方裁判所の裁定に対する控訴を取り下げ、現在係争中の訴訟にけりをつけると発表しました。路上尋問に対しては、2013年8月にシーラ・シャインドリン判事が「警察は間接的な人種的偏見に基づいた行動特徴分析(レイシャル・プロファイリング)の政策に頼っている。警察官たちは「大勢の黒人とラティーノを定期的に路上で尋問しているが、これはもし白人だったら尋問されることはなかった人たちだ」と批判していた。デブラシオ市長が、31日にこのニュースを発表した記者会見には、協力関係にある「憲法上の権利センター」や「アメリカ自由人権協会」の代表も同席しました。「我々は、ニューヨーク市でもっとも対立を煽りやすい問題のひとつを終わらせるために今日ここにいます。アフリカ系アメリカ人とラティーノの若者を標的とした不公正な路上尋問の濫用は、終わりにしましょう」と、デブラシオ市長は述べました。市長とニューヨーク市警の新本部長ブル・ブラットン、路上尋問の被害者ニコラス・パートの談話をお届けします。ゲストは、憲法上の権利センターの法律部門の代表で、ニューヨーク市との訴訟の法廷弁護士でもあるバハー・アズミーです。

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    2014/1/31(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 討論:ウクライナの反政府派は 民主運動か極右勢力か?

    ウクライナの反政府デモは、同国の政情不安を終わらせることを目的とした恩赦法案を拒絶、勾留されている活動家の釈放と引き換えに政府ビルの占拠と路上バリケードを解除することを拒否しています。ウクライナで行われているデモは総称して「ユーロマイダン」(Euromaidan)と呼ばれています。今回のデモは2013年11月後半、ヴィクトル・ヤヌコーヴィッチ大統領が、待望されていた欧州連合との通商協定署名への決断を翻し、代わりにロシアとの連携を強めるとしたことからはじまりました。西側諸国ではウクライナの反政府派は民主的草の根運動と好意的に受け止められていますが、当番組では討論を通して、ロシアのウラジミール・プーチン大統領反対派支持へと急ぐあまり、表面下のより複雑な現実が見過ごされていないかを探ります。2人のゲストをお招きしました。ニューヨーク大学とプリンストン大学名誉教授で、ロシア学と政治学が専門のスティーブン・コーエンと、ウクライナ出身のユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London)の研究員で、先日キエフのデモを現地で目撃したばかりのアントン・シャツォトフです。

    dailynews date: 
    2014/1/30(Thu)
    記事番号: 
    3

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