デイリーニュース

  • 内部告発の元CIA職員キリアコウ被告に禁固刑 彼が告発した拷問実行者たちはお咎めなし

    数日前に禁固30カ月の判決を受けたばかりの元CIA職員ジョン・キリアコウに話を聞きます。米政府の拷問プログラムに関連して禁固に処せられる初のCIA職員です。司法取引で、キリアコウは秘密諜報員の1人の身元をフリーランス記者に明かし諜報員身元保護法に違反したという1件でのみ、有罪を認めました。記者はその情報を記事にしませんでした。支援者たちは、キリアコウがCIA職員として初めてブッシュ政権が水責めの拷問を行使したことを公に認め、その手法の詳細を明かしたために、不当な攻撃を受けているとしています。ワシントンDCからキリアコウが、担当弁護士ジョスリン・ラダックとともに話します。ラダックは政府の説明責任プロジェクト(Government Accountability Project)の「国家安全保障と人権」部のディレクターです。「これは機密漏洩事件ではありません。拷問に関する事件です。拷問に関して内部告発したために刑務所にはいることになったのだと思います」とキリアコウは言います。「[CIAに入る時]宣誓しましたが合衆国憲法に対する宣誓でした……そして私にとっては、拷問は憲法違反なのです」

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    2013/1/30(Wed)
    記事番号: 
    2
  • エジプトは崩壊寸前? シャリフ・アブゥル・クドゥースが反抗の街ポートサイドからリポート

    大規模な抗議運動が続くエジプトでは、政府が国家非常事態の宣言を余儀なくされ、国防大臣は「国家崩壊」の危機だと警告しました。デモクラシー・ナウ!特派員シャリフ・アブゥル・クドゥースがポートサイド市から報告します。同市では数千人の市民が夜間外出禁止令に抵抗して、街頭を埋めています。「(エジプト大統領のモハメド)モルシはムバラクが長年やってきたと同じことをしようとしています。自身の政治的問題を解決するために街頭に警察部隊を動員することです。現在、エジプトは統治不能です」とクドゥースは言います。

    dailynews date: 
    2013/1/30(Wed)
    記事番号: 
    1
  • シアトルの教員の蜂起:高校教師たち 全国共通テストのボイコットで懲戒処分の恐れ

    ワシントン州シアトルにあるガーフィールド高校の教員は2013年1月始め、広範に使われている全国共通テストが無駄であり、自分たちの仕事の成果の不当な評価に使われるとして、全会一致で実施停止を決議しました。彼らは現在、ボイコットを続ければ、10日間の無給停職処分に処すという警告を受けています。シアトルから2人のゲストに話を聞きます。一人は、MAP共通テストの実施を拒否した、高校の歴史教師でガーフィールド高校の組合代表のジェシー・ハゴピアン、そしてもう一人は、元高校教師で現在はワシントン大学の准教授でUnequal By Design: High-Stakes Testing and the Standardization of Inequality(『意図的な不公平:いちかばちかのテストと不平等の標準化』)の著者でもあるウェイン・オーです。

    dailynews date: 
    2013/1/29(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ザ・ゲートキーパーズ:新作映画でシンベトの元長官らがイスラエルをナチスドイツになぞらえて占領を非難

    占領下のヨルダン川西岸地区では、イスラエル軍による、武器を持たないパレスチナ人らの殺害が続いています。番組では、アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた衝撃的な記録映画The Gatekeepers(『ザ・ゲートキーパーズ』)について見ていきます。同映画では、イスラエル国内の保安機関であるシンベト(イスラエル総保安局)の長官経験者6人[現役長官を含む全員]が初めて、共同 で証言を行っています。6人は、占領地におけるパレスチナ人の武装勢力および民間人に対するイスラエルの戦術を詳述し、そこには暗殺や拷問、情報提供者のスカウト、第一次・第二次インティファーダ(抵抗運動)で行われた大規模抗議運動の弾圧などが含まれています。と同時に、自分たちの任務として援護してきた占領行動を批判し、歴代のイスラエル政府は和平を拒否することによって自国の将来を危うくしていると警告します。「我々は、数百万人の人々の生活を耐え難いものにし、長期に渡る苦痛にさらしています。私は我慢できません」と、映画の中でカルミ・ ギロンは言います。「(我々は)第二次世界大戦中のドイツ人に匹敵する残虐な占領軍になってしまったのです」と、アブラハム・シャ ロームは付け加えます。ドロール・モレ監督から話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/1/29(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 『ランニング・フロム・クレイジー』:マリエル・ヘミングウェイ、新作ドキュメンタリーで一族の自殺と精神疾患に取り組む

    新作ドキュメンタリーRunning from Crazy(『ランニング・フロム・クレイジー』)は、偉大な作家アーネスト・ヘミングウェイの孫娘で女優のマリエル・ヘミングウェイの生涯を描いています。本作品は、マリエルの家族における精神疾患の歴史と親族7人の自殺を取り上げたものです。監督はアカデミー賞を2度受賞したバーバラ・コップルです。1977年にアカデミー賞を受賞したHarlan County U.S.A.(『米国ハーラン郡』)はドキュメンタリーの名作とされています。マリエル・ヘミングウェイとバーバラ・コップルがユタ州で開催されているサンダンス映画祭から番組に参加します。

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    2013/1/28(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 米国による国外での密かな戦争を描くドキュメンタリー『ダーティー・ウォーズ』 サンダンス映画祭撮影賞を受賞

    ドキュメンタリー映画 Dirty Wars: The World is a Battlefield(『ダーティー・ウォーズ:世界は戦場』)は、オバマ政権による武装無人機と米統合特殊作戦軍などの秘密部隊の使用拡大を中心に、米国の拡大する秘密戦争に隠された真実を探るため、アフガニスタン、ソマリア、イエメンへ向かった調査ジャーナリストのジェレミー・スケイヒルを追った作品です。本作品の監督のリチャード・ロウリーは26日、「洗練されたレンズ使用と電子カラーパレットを用い、観察的な映画の芸術性をいっそう高めた」として、サンダンス映画祭撮影賞を受賞しました。受賞に際し、ロウリーは「 3年近く前、私とジェレミーがアフガニスタン郊外のガルデーズを訪問した際、訪ねた一家にとって我々は、米国人がドアを蹴破り、彼らの家族の半分を殺害して以来初めての米国人だったのです。彼らは我々を招き入れてくれ、人生の最もつらい経験を話してくれました。彼らの経験を米国で伝えるために出来る限りのことをすると約束したからです」と話しています。

    dailynews date: 
    2013/1/28(Mon)
    記事番号: 
    2
  • オスカー・グラントの人生最後の日を描いた『フルーツベイル』 サンダンス映画祭で最優秀賞を受賞

    映画Fruitvale(『フルーツベイル』)は、2009年の1月1日にオークランドで高速鉄道警官に射殺された、ベイエリア在住の22歳のオスカー・グラントについて描かれています。本作品は26日、ユタ州で開催されているサンダンス映画祭で審査員グランプリと観客賞を受賞。本編で初監督を務めたライアン・クーグラーはサンダンス映画授賞式に出席し、賞を受賞しました。

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    2013/1/28(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 『ダヤニ・クリスタルとは何者か?』:アリゾナ砂漠で死んだ移民労働者の道を辿るガエル・ガルシア・ベルナル

    メキシコの映画スター、ガエル・ガルシア・ベルナル主演の新作映画が、2010年にアリゾナ州の砂漠で死亡したホンジュラスからの出稼ぎ労働者の物語を検証しています。この作品Who Is Dayani Cristal?(『ダヤニ・クリスタルとは何者か?』)はアリゾナの国境警察が「死の回廊」と呼ばれるソノラン砂漠で腐敗した出稼ぎ労働者の死体を発見するところから始まります。身分証明書はなかったのですが1つはっきりした印がありました。「Dayani Cristal(ダヤニ・クリスタル)」という入れ墨があったのです。映画はこの人物の身元の謎を、そして彼の死とダヤニ・クリスタルとは誰であるのか、あるいは何であるのかを解き明かしていきます。監督のマーク・シルバーに話を聞きます。

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    2013/1/25(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 『フルーツベイル』:サンダンスの話題作 新人監督がBART警察の発砲で死亡した若者を描く

    いまから4年前の元日に、カリフォルニア州オークランドで22歳のアフリカ系アメリカ人オスカー・グラントがベイエリア高速鉄道(BART)警察官に射殺されました。彼の最期の日を描いた新作ドラマ映画Fruitvale(『フルーツベイル』)【訳注:事件現場の駅名】は今年のサンダンス映画祭で最も話題になっている作品の1つです。この映画が監督デビューの26歳のライアン・クーグラーを迎えて話を聞きます。クーグラーはサンフランシスコの少年拘置所でソーシャルワーカーをしています。

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    2013/1/25(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 『ザ・スクエア』:ジハーン・ヌージャイムの新作が描くムバラク失脚後いまも続くエジプト革命

    エジプト革命から2周年、新作ドキュメンタリー映画がホスニ・ムバラク失脚後のエジプトでいまもなお続く抗議運動を描いています。The Square(『タハリール広場』)はある活動家たちのグループを追っています。彼らは命の危険を冒してムバラク追放の蜂起に加わったが故に今度は暫定軍事政権の下でさらなる脅威に直面しています。この映画のエジプト系アメリカ人監督ジハーン・ヌージャイムにここユタ州パークシティのサンダンス映画祭で話を聞きます。ヌージャイムのこれまでの作品にはアルジャジーラを扱った有名なドキュメンタリー『コントロール・ルーム』もあります。

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    2013/1/25(Fri)
    記事番号: 
    2

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