共和党はドナルド・トランプ大統領の税制改革法案を早々に可決させようと邁進しています。この法案は、税法を徹底的に見直し、トランプ大統領の家族を含め米国の富裕層に何千億ドルもの大盤振る舞いの減税を供与します。上院予算委員会では28日、民主党議員全員が反対投票をしましたが、共和党議員全員が賛成票を投じ、この上院案を可決しました。法案に反対する人々は28日の公聴会で、「法案は廃止 私たちを殺すな」と抗議の声を上げ、公聴会の審議を妨げました。法案は上院本会議に送られ、早くも30日には採決される予定です。上院案は法人税率に大鉈をふるい、富裕な企業所有者たちに更に大きな減税をもたらします。この法案にはまた、「オバマ・ケア」(医療費負担適正化法)の主要条項である、大半の米国国民に健康保険への加入を義務づける条項を撤廃する内容がもりこまれています。専門家たちは、「個人加入義務化」(individual mandate)として知られるこの条項の廃止は、医療保険料金を暴騰させる結果になると批判しています。「デモス」(Demos)と「デモス・アクション」(Demos Action)の代表ヘザー・マギーと話します。