デイリーニュース

  • 国連特別報告者:税制法案は米国を「極端な不平等の世界チャンピオン」にするだろう

    米連邦議会では異論の多い税制改革法案の採決準備が進んでいますが、国連は米国の貧困についての辛らつな報告書を発表し、トランプ政権と共和党によって米国が「極端な不平等の世界チャンピオン」にされつつあることを明らかにしました。極度の貧困と人権に関する国連特別報告者であるフィリップ・アルストンは、カリフォルニア州、アラバマ州、ワシントンDC、プエルトリコへの訪問を含む、全米における2週間の実情調査の任務を遂行した後の調査結果を発表しました。アルストンはまた、共和党の税制改革法案は最も高所得の富裕層に莫大な富を移行させる一方、貧困状態で暮らしている4100万人の米国人の生活をさらに困難にすると警告しています。その他のにもアルストン報告の衝撃的な調査結果には、水と衛生設備を使用する権利について米国は世界36位であるという事実も含まれています。ニューヨーク大学法科大学院の教授でもあるフィリップ・アルストンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/12/19(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 1000人以上が死亡と示す調査を受けプエルトリコがハリケーン「マリア」の死者数の再集計を要請

    ハリケーン「マリア」の死者数について米政府による算定が大幅に実際を下回っているという証拠が次々と見つかる状況に直面し、プエルトリコのリッキー・ロセージョ知事は死者数の数え直しを求めています。米政府による公式死者数は64人となっています。しかし、複数の調査が、およそ1000人以上が死亡したことを明らかにしています。プエルトリコの「調査報道センター」(The Center for Investigative Journalism)は、ハリケーン「マリア」がプエルトリコを直撃したあとの40日間と昨年の同じ期間を比較し、少くとも985人多く死亡していることをつきとめました。ニューヨークタイムズ紙と他の複数の報道機関は12月第3週、死者数が1000人以上になる可能性を示すプエルトリコ政府による統計を掲載しました。今回のハリケーン後の死者数について先頭に立って取材してきた、プエルトリコ「調査報道センター」の共同設立者であるオマヤ・ソーサに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/12/19(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ネット中立性の提唱者はFCC票決後の戦略を模索 「戦いはまったく終わっていない」

    米連邦通信委員会(FCC)は先週、自由なインターネットを擁護する人々による広範な活動や抗議にもかかわらず、2015年に制定された画期的な「ネットの中立性」規則の撤廃を票決しました。規則はインターネットサービスプロバイダー(ISP)にウェブコンテンツの平等な取り扱いを義務付け、支払いに応じてコンテンツの一部をブロックしたり優先したりすることを禁じました。この規制撤廃は米国人の幅広い反対を受け、2000万人を超える人々がFCCにコメントを寄せました。14日の票決は、政府がもはや高速インターネットを電話サービスのような公益事業としては規制しないということも意味しています。ニュースクール大学の社会正義担当統括副学長(senior vice president for social justice)で公共・都市政策教授のマヤ・ワイリーに話を聞きます。

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    2017/12/18(Mon)
    記事番号: 
    4
  • カリ・アクノ:新たな税制案は労働者階級から富裕層への史上最大の富の移動となる

    共和党議員らは、トランプ大統領の税制案の最終的な採決に向けて動いています。この税制案は、トランプとその家族を含む米国の最富裕層に数十億ドルをばらまくものとなります。ニューヨークタイムズ紙によると、この税制案によって最も痛手を受けるのは高齢者や低所得家庭、移民、健康保険の購入者、プエルトリコ島、ニューヨーク州やニュージャージー州、カリフォルニア州の住宅所有者です。米議会予算局は、1300万人の米国人がこの計画の下で健康保険を失うと予測しています。この計画はさらに、児童税額控除を求める際に社会保障番号を提示しなければならないという新たな要件を家族に課すものとなります。これは、在留資格のない親は子どもが米国市民であってもこの控除を受けられなくなることを意味しています。ミシシッピ州ジャクソン市の労働者協同組合のネットワーク「コーポレーション・ジャクソン」の共同創設者で共同代表のカリ・アクノに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/12/18(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「コーカー・リベート」? 自分の個人資産を増やす条項が追加されたら土壇場で反対から賛成に回った上院議員

    共和党の税制改正案に共和党議員として反対していたテネシー州選出のボブ・コーカー上院議員が突然支持に回ったことで、議論の的となっている税制改革案は可決まであと一歩に迫っています。この予想外の動きは、コーカーの個人資産を増やすとみられる異論の多い修正が土壇場で追加された後でした。この条項は不動産など有限会社(LLC)に対する税率を大幅に下げるもので、コーカーは不動産王です。ニューヨークタイムズ紙によると、共和党税制法案の最大の受益者は大企業や大資産家、プライベート・エクイティ(未公開株式)を扱うファンドマネージャー、私立学校、酒販売店、弁護士、税理士、トランプ大統領とその家族です。一方、フロリダ州選出上院議員のマルコ・ルビオは15日、児童税額控除の拡大が受け入れられたことを受け、税制案への支持を発表しました。しかし在留資格のない親の子どもはこの恩恵を受けません。共和党議員は週内にもトランプの税制案の最終的な採決を行おうとしています。『インターナショナル・ビジネス・タイムズ』の調査担当シニアエディターのデイビッド・シロタに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/12/18(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「米国の出方に注目」 ホンジュラス当局が現職エルナンデス大統領の再選を宣言するなかで

    ホンジュラスの選挙管理委員会は17日、11月26日に行われた大統領選で米国が後押しする現職のフアン・オルランド・エルナンデスを勝者として正式に認めると発表しました。選挙管理委員会は政府の管轄下にあります。この発表は、対立候補のサルバドル・ナスララが不正選挙の証拠を示すために米国に飛行機で向かっている最中に行われました。野党は18日に全国規模の抗議行動を呼びかけ、米州機構(OAS)も選挙のやり直しを呼びかけています。受賞歴のある独立ジャーナリストのアラン・ネアンと、反独裁同盟(Alliance Against the Dictatorship)広報担当のロドルフォ・パストールに話を聞きます。カリフォルニア大学サンタクルス校の歴史学教授のダナ・フランクにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/12/18(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 精神科医が「強い懸念」 情動不安定なトランプへの メンタルヘルス診断を促す

    トランプ大統領の精神的な不安定さに関して強い懸念を抱き、メンタルヘルスの専門家の議論をリードする人物のインタビューの続編をお届けします。バンディ・リー医師は、イェール大学医学部で教鞭をとる司法精神医学者で、イェール大学で行われた「警告の義務」(Duty to Warn)会議の主催者です。また、彼女はベストセラーとなったThe Dangerous Case of Donald Trump: 27 Psychiatrists and Mental Health Experts Assess a President(『ドナルド・トランプの危険な症状:27人の精神科医とメンタルヘルス専門家が大統領を評価』)を編集しました。バンディ―・リー医師は、自分はイェール大学や同大学医学部もしくは精神医学科の見解を代表している訳ではないと宣言しています。

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    2017/12/15(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 無法状態、汚職、職権濫用などの疑いが続々 ドナルド・トランプ弾劾への機運が高まる

    トランプ大統領を司法妨害やその他の罪で弾劾するという、6人の民主党議員によって11月に提示された議案についてもう1人の民主党員が14日支持を表明しました。ニューハンプシャー州選出の民主党議員キャロル・シーア=ポーターが、最近この行動に加わりましたが、彼女は2016年にトランプが勝利した地区を代表する12人の下院民主党議員の1人です。この動きは、民主党の献金者トム・ステイヤーが10月に立ち上げた弾劾請願運動への署名運動が350万人の支持を集めていることと並行しています。少なくとも全米で17のコミュニティが、トランプ大統領への弾劾手続きを正式に求めています。「選挙周期の後まで弾劾手続きの下地を作ることを待つことは許されません」と憲法弁護士で「民衆のための言論の自由」(Free Speech for People)の共同設立者兼理事長のジョン・ボニファスは言います「今その下地を作らなくてはならないのです」

    dailynews date: 
    2017/12/15(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 大統領就任式デモでの逮捕者の初公判 医療援助員、傍観者そしてジャーナリストが懲役50年に直面  

    米国内の言論の自由と抗議する権利の未来を左右する裁判の最終弁論が本日ワシントンで行われます。これはトランプ大統領の就任式の際に拘束された200人近い人々の最初の裁判です。1月20日の就任式の後、抗議者、ジャーナリスト、 傍観者たちはワシントンD.C.の北西地区に集まりましたが、その際集会からはずれて周辺の店や車両を破損させた者たちがいました。警察は多くの人々を封鎖した一角に追い込んで一斉に検挙する「ケトリング(包囲)」という手法を使って、その近辺にいた全ての人々を一斉逮捕しました。本日の最終弁論は「J20裁判」と呼ばれるこの日逮捕された人々へ裁判でも最初の裁判で行われるもので、本日中にも陪審員裁判に持ち込まれる可能性があります。本件の被告はジャーナリストでフリーランスの報道写真家のアレクセイ・ウッドを含む6名です。彼らは複数の建造物等損壊罪を含む重罪と軽犯罪に問われていますが、罪状への証拠は不十分です。本日は「J20を弁護する」(Defend J20)の組織メンバーであり、全国法律家ギルドの集団弁護委員会(Mass Defense Committee)の委員長でもあるジュ―ド・オルティスから最新情報を聞きます。彼はこの最初のJ20裁判の間はずっと法廷内に詰めています。

    dailynews date: 
    2017/12/15(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米国からの支援が「不可欠」なサウジアラビアによるイエメン空爆 数百万が飢饉に直面も 食糧供給路を標的に

    イエメンでは、米国の支援を受けサウジアラビア率いる連合軍がフーシ派軍警察キャンプを空爆、少なくとも30人が殺害されましたが、死者のほとんどはキャンプ内の刑務所で拘束されていた者でした。当局者によれば、爆撃現場からはこれまで少なくとも35人の遺体が発見されています。サウジ先導の連合軍は、イエメンのアリ・アブラダ・サレハ元大統領殺害以来、空爆攻撃を強化しました。長期に渡りイエメン政権を担ったサレハ元大統領は死亡する数日前、立場を翻しサウジ先導の連合軍支持に回りました。サレハ元大統領を殺害したのはフーシ派です。米支援を受けるサウジ先導の空爆作戦でイエメンの医療、飲料水、公衆衛生システムは破壊され、広範囲に渡りコレラが流行しています。サウジによる封鎖で貴重な食料品、飲料水、医薬品援助が市民に届かずにいます。国連は800万人以上が「飢饉の一歩手前」にあると警告しています。タイムズ・オブ・ロンドン紙イエメン特派員として2010年から15年までサーナを拠点に活動し、賞にも輝くジャーナリスト、イオナ・クレイグ記者に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/12/14(Thu)
    記事番号: 
    3

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