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2012年7月27日(金)

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  • 世界最大の国際エイズ会議が今日、ワシントンDCで閉幕します。米国主催の開催は22年ぶり。というのもオバマ政権が撤廃するまで20年にわたってHIV感染者の米国入国が制限されていたからです。エイズフリー・ワールドの共同創設者で共同代表のスティーブン・ルイスに話を聞きます。彼は2001年から2006年まで国連事務総長アフリカHIV/AIDS問題特命公使を務めました。彼はカナダの国連大使だった人物です。ルイスはエイズとの戦いにはもっと多くの資金が必要なのだと警告します。「私たちは(世界的な公衆衛生のために)テーブルからパン屑や小銭のおこぼれをかき集めているというのに、他の道理に外れた目的のためには国際的に巨額のおカネが使われているのです。そういうことも終わりにしなければならない」とルイスは言います。「世界エイズ結核マラリア対策基金が財政難にあります。資金拠出国の多くが誓約どおりの金額を出さないからです。したがって次回の補助金も切り詰めざるを得なかった。これはそれぞれの国のレベルでは危機的な影響を与えます。薬が手に入らなければ人は死ぬ。じつに厳格な等式なのです」。

  • 研究者たちがHIV/AIDSの治癒の可能性を求める中、ここでは医学界で「ベルリン・ペイシェント(ベルリンの患者)」として知られるティモシー・レイ・ブラウンの驚くべき話に目を向けましょう。彼は世界で初めてHIV感染から治癒した人物だと考えられています。「HIV感染がわかったのは1995年でした。死ぬほど怖かった。というのもあの当時はエイズは死の病気だったからです。それに抗エイズ薬はAZTしかなかった時代でしたから」とブラウンは振り返ります。10年後、彼は白血病も発症していると診断されました。当時ベルリンに住んでいたブラウンはゲロ・ヒュッターというドイツ人医師にかかり、その医師がHIVと白血病の両方を治すための実験的な治療法を考案したのです。この方法が功を奏し、ブラウンはエイズ発見後30年以上の歴史の中で初めて治癒した人物になりました。ブラウンの事例は治療法を探す世界中の研究者を鼓舞しています。「問題は、『治癒』という単語が長い間エイズコミュニティの多くの人々にとって口にしてはいけない四文字言葉であるということです。これまで、結局実際のところはうまく行かなかった希望というのが続いてきましたからね」とエイズ研究者のジェフリー・ローレンス博士は言います。ブラウンはすべての人のためのエイズ治療法を探すための財団を立ち上げたところです。「これは多くのHIV感染者とその家族に希望をもたらすものだと信じています。私にとってもこれはとても重要なことです」とブラウンは話しています。

  • ワシントンDCの国際エイズ会議に出席しているカノン・ギデオン・ビヤムギシャ師に話を聞きます。彼はウガンダの高名な教会指導者で、1992年に自身のHIV感染を公けに告白した最初のアフリカ人宗教指導者ともなりました。以来、彼はエイズ牧師として、この病気にまつわる汚名の払拭を自分の使命として取り組んできました。ビヤムギシャ師が自身の歴史的決断と、ウガンダでいまも続くLGBTQ(性的少数者)差別について語ります。

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