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2012年3月7日(水)

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  • 6日のスーパーチューズデイの予備選で決定的な勝者が生まれなかった共和党の大統領候補指名争いは長期化が避けられない状況となりました。ミット・ロムニーは10州中6州で勝利しましたが、主戦場だったオハイオ州ではリック・サントラムに辛うじて勝った状態です。そのサントラムは3州で、ニュート・ギングリッチは出身地のジョージア州で勝利しました。ロムニーは現時点では獲得代議員数でかなり先行しており、指名に必要な過半数まで1/3ほどに達しています。「昨夜は何も決まらなかった。決め手にはるかに欠けていましたね。実際、サントラムもギングリッチも昨日の結果を受けてまだまだ行けると思ったはずです」とネイション誌の政治記者ジョン・ニコルズは話します。

  • 歯に衣を着せない反戦発言で知られるデニス・クシニッチ下院議員がオハイオ州の選挙区削減に伴う新設選挙区で、同僚のマーシー・カプターに敗北しました。共和党がオハイオ州の連邦下院議員選挙区を再編したせいで、民主党の候補指名予備選でこの2人が対決させられたのです。カプターは、この選挙区の共和党予備選の勝者、前回の大統領選で「ジョー・ザ・プラマー(配管工のジョー)」として有名になったサミュエル・ジョセフ・ワーゼルバッカーと下院の議席を争うことになります。クシニッチはワシントン州に住所を移すかもしれないと言っています。シアトル地区で新たに設けられた下院議席への立候補の届け出は6月までとなっているため、そこでの当選を目指すというのです。「ワシントン州の選挙区でも、他の候補より彼を歓迎する人はものすごく多いと思いますよ」とネイション誌記者のジョン・ニコルズは言います。

  • スーパーチューズデイでは大統領指名候補以外の別の投票も行われました。バーモント州の20以上の町が連邦議会に対し、企業を人格化した連邦最高裁の「シチズンズ・ユナイテット対連邦選挙管理委員会」判決を覆す憲法修正を立案するよう求めたのです。バーモントはハワイ、ニューメキシコに続き、この種の提案をした3番目の州となります。同州選出の独立系の上院議員バーニー・サンダースはすでに関連修正案を提出しており、火曜日に賛成多数を得たこの提案を明確に支持しています。「きっと今日か数日のうちに彼(サンダース議員)がバーモント中の町からのメッセージを連邦議会に届けたというニュースを聞くことになると思います。で、企業のカネが選挙の票を買うことに事実上門戸を開いたこの最高裁判決をどうにかしないといけないと言うはずです」とネイション誌のワシントン担当記者ジョン・ニコルズは言います。

  • ニュージャージー州選出の史上初の黒人連邦議員、ドナルド・ペイン下院議員が6日、結腸がんによる合併症で亡くなりました。77歳でした。連邦黒人議員連盟の議長も務め、下院12期目の途中でした。1988年、ペインは連邦議会での人種の壁を破りたいとの希望を語り、「私は下院議員となり、ニューアーク市の街角で声を掛ける若者たちのロールモデルとして奉仕をしたい…目標を達成しようと努力すれば障害はないのだということを彼らに見せてやりたい。彼らにやる気を起こさせるきっかけになりたいのです」と話していました。その年、彼は共和党の対立候補マイケル・ウェッブに快勝し、自身の夢を実現しました。ペインの死後すぐにオバマ大統領は声明を出し、ペインが「勤労者家族のために戦うことを自身の使命としていた」と追悼しました。ペインの遺した業績を彼の弟であるウィリアム・ペインと、またピープルズ・オルガニゼーション・フォー・プログレス(前進のための大衆組織)のニュージャージー地区議長ラリー・ハムと話し合います。

  • 政治意識の高いハッカー活動家たち「ハクティビスト(hacktivist)」の緩く巨大なネットワークの摘発で、新たな逮捕者が出ました。6日、英国とアイルランドの男性4人がコンピューター犯罪で起訴されました。5人目の男性も前日5日にシカゴで逮捕されています。彼らは「アノニマス」と関係する「ラルズセック」と呼ばれるグループのメンバーで、企業や政党、政府に数々のサイバー攻撃を仕掛けたと認めています。ショッキングなことに、逮捕されたハクティビストたちを密告したのは他ならぬグループのリーダーだった可能性があります。

    ラルズセックを率いるハッカーは「サブー」という名で知られる28歳の男性で、現在ではヘクター・ゼビエール・モンセグールという本名が知られています。モンセグールは昨年夏に逮捕され、FBIの発表によれば、それ以来情報提供者として捜査に協力していようです。当局の発表では、彼は自宅であるニューヨーク市内の低所得者用市営住宅から仲間のハッカーたちにハッキングを指図し、その一方で彼らの犯罪を立件するのに十分な証拠をFBIに提供していたというのです。

    英紙ガーディアンによると、モンセグールは、FBI所有のコンピューターをハッカーに提供して、民間情報会社ストラトフォーから盗んだ500万通のEメールの公開に役立てていた可能性もあります。公開しているのはウィキリークスのサイトです。このことは、FBIがウィキリークスのジュリアン・アサンジとハッカー集団アノニマスの間の内部議論の内容をつかんでいたことを示しています。真の目的はまだ明らかではありませんが、この摘発は最終的にジュリアン・アサンジを立件するためのより大きな戦略の一環なのだと言う者もいます。ストラトフォーからの内部Eメールによって先日、米司法省がすでに極秘でアサンジの起訴状を用意していることも明らかになっています。元アノニマスのサイバー活動家でいまもそのメンバーと接触のあるグレッグ・ハウシュに登場してもらいます。またデジタル・メディアとハッカー、および関連法規に関する研究の第一人者ガブリエラ・コールマン教授にも話を聞きます。

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