デイリーニュース

  • テキサス州の化学工場が爆発 噴煙に含まれる化学物質が何かを地元住民は知るべきか

    上陸時の勢力が「カテゴリー4」だったハリケーン「ハービー」は、ルイジアナ州からミシシッピ州にかけて勢力を弱め、熱帯低気圧になりました。テキサス州によると、このハリケーンにより少なくとも44人が死亡、10万戸近い家屋が洪水により損壊しました。こうしたなか、ヒューストン北東約25マイルのクロスビーにある化学工場が先月31日、2度にわたる爆発を起こしました。この工場は揮発性の高い有機過酸化物の製造工場で、少なくとも郡保安官代理10人が工場から出た煙を吸って病院に搬送されました。冷却システムの主電源と非常用電源がともに失われたため、当局はすでに工場から半径1.5マイル内の住民を避難させていました。ハリス郡保安官のエド・ゴンザレスは早朝の記者会見で、工場で起きたのは爆発ではなく「破裂」であり、噴煙は破裂に伴うものだと主張しました。しかしブロック・ロング連邦緊急事態管理庁(FEMA)長官は、工場から排出された化学プルームは「非常に危険なもの」と述べています。ヒューストン・クロニクル紙のマット・デンプシー記者に話を聞きます。デンプシーは工場内の貯蔵物について化学企業アルケマ社に質問し、化学産業における規制失敗に関して一連の調査報道「化学崩壊」を発表しています。

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    2017/9/1(Fri)
    記事番号: 
    1
  • バージニア州で白人至上主義者から激しい暴行を受けたディアンドレ・ハリス 逮捕者がまだ2人なのはなぜ?

    バージニア州シャーロッツビルでの白人至上主義者による集会で、若いアフリカ系米国人男性が激しい暴行を受けた事件で、新たな容疑者がジョージア州で逮捕されました。アレックス・マイケル・ラモス(33)は、「右派団結(Unite the Right)」集会中に人種差別反対運動家ディアンドレ・ハリスを襲撃した傷害の容疑をかけられています。今週はじめ、オハイオ警察は18歳の白人至上主義者ダニエル・ボールデンも同暴行事件で訴追しています。警察はハリスに暴行を加えた容疑者の捜査開始と逮捕に手間取ったとして批判されました。写真や動画には、少なくとも6人の白人至上主義者がハリスを殴打し、蹴り、太いメタル製の棒で殴っている様子が映されています。ヒップホップ・アーティストで地元高校の特別支援教育補助教師を務めるハリスは後に、フォトジャーナリストのザック・ロバーツが撮影したビデオの中でこの暴行事件について語りました。また、ロバーツが撮影した写真は犯人の特定にも使用されました。ロバーツと、ハリスの弁護を務める公民権弁護士リー・メリットに話を聞きます。

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    2017/8/31(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ジョージ・モンビオ:気候変動や持続を不可能とする資本主義システムについて黙っているわけにはいかない

    ヒューストンがハリケーン・ハービーの災害処理に追われる中、メディアは今回の記録破りの嵐に人災の要素があることを語ろうとしません。メディアの沈黙を検証します。イギリス人ジャーナリストで作家のジョージ・モンビオは、2016年が観測史上最も暑い年だったにも関わらず、大手テレビネットワークの夜のニュースおよび日曜日のニュース番組での報道は、年間を通して合計僅か50分にとどまったと記しています。「われわれにとって最大の危機であり、我々の生存を左右する問題が人々の頭から消し去られています」とモンビオは書いています。沈黙が最も徹底しているのは、世界の中でも住民が気候変動関連災害の被害を一番うけやすい地域に関する出来事で、最近でいえばニジェールから南アジアまで、世界各地で壊滅的な洪水が起きました。7月にはバングラデシュ、ネパール、インドで1200人以上が洪水により命を落としました。今年のモンスーン・シーズンには、南アジアの広範囲な地域が集中豪雨により浸水し、家屋や学校、病院数万軒が破壊されました。また、西アフリカのニジェールの首都ニアメーでは、数日間、豪雨が続き、数千人に避難命令が出されています。ガーディアン紙のコラムニスト、モンビオに話を聞きます。

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    2017/8/31(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 石油精製所に囲まれたテキサス州ポートアーサー ハリケーン・ハービーの洪水被害につづき 新たな環境汚染危機に直面

    上陸から6日を経たハリケーン・ハービーが、テキサス州とルイジアナ州の一部で引き起こした空前の大惨事はいまも続いています。死者は少なくとも38人に達しましたが、歴史的な洪水が引くとともにその数は更に増加すると当局は見ています。8月31日早朝には、ヒューストン北東30マイルに位置する化学プラントで2度爆発が起り、濃い黒煙がのぼりました。ハリス郡警察当局は、煙を吸った警察官一人が病院に運ばれた他、9人が自主的に病院に向かったと発表しています。現在、ハービーは熱帯低気圧に変わり内陸部に移動しましたが、テキサスの多くの地域はいまも冠水したままか、洪水警戒状態にあります。31日、ヒューストン東100マイルに位置するポートアーサーは完全に水没しました。世界の天気予報を提供する「アキュウエザー(AccuWeather)」は、ハービーの経済的被害総額は、ハリケーン・カトリーナとサンディの被害合計を上回る、1900億ドルを越える可能性があるとしています。4万件の家屋および、車50万台が破壊された可能性があります。赤十字によれば、テキサスでは3万2000人以上が避難所に避難しています。ポートアーサーの環境正義団体「CIDA(Community In-Power and Development Association)」創設者のヒルトン・ケリーに話しを聞きます。

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    2017/8/31(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 赤十字は、ヒューストンを救わない。コミュニティ救援活動を開始したテキサス住民

    ハリケーン「ハービー」で、12年前の8月29日にニューオーリンズを襲ったハリケーン・カトリーナが比較の対象とされています。壊滅的だったカトリーナは、1800人の死者を出し、100万人以上が避難を余儀なくされました。いずれのハリケーンでも政府、および赤十字などの主要救援機関は、大災害への対応が不適切だったとして広く非難を浴びました。しかしその代わりに、地元住民たちが自主的にたちあがり、「コモン・グラウンド・コレクティブ」(Common Ground Collective)のような、救援と再建そして互助活動に取り組む組織を立ち上げました。赤十字の失敗と地元住民による救援の市民活動について、ハリケーン・カトリーナ後のニューオーリンズで「コモン・グラウンド・コレクティブ」の設立を助けた作家でアナキストのスコット・クロウと、AP通信の前ハイチ特派員で、デューク大学「メディアとジャーナリズム・イニシアチブ」所長のジョナサン・カッツに話を聞きます。

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    2017/8/30(Wed)
    記事番号: 
    5
  • 元NASA の科学者ジェームズ・ハンセン:気候変動と強力化するハリケーンとの明らかな関連

    ジェームズ・ハンセン博士は、「気候変動への気づきの父」と呼ばれています。1988年ハンセンは、米国議会での証言で、地球温暖化の危機について初めて警告した人物です。当時、彼はNASA(米国航空宇宙局 )主席気候学者でゴダード宇宙科学研究所ディレクターでした。世界に名だたる気候学者ジェームス・ハンセンに、暴走するハリケーン「ハービー」の登場に気候変動がどのような役割を果たしたかを尋ねます。

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    2017/8/30(Wed)
    記事番号: 
    4
  • ナオミ・クライン:ヒューストンを報道するメディアへメッセージ:今こそ、気候変動について語るべき時

    8月29日、世界気象機関が、ハリケーン「ハービー」による壊滅的被害は気候変動と繋がっている、と発表しました。すでに史上最多の降雨量を記録したこの破壊的な暴風雨は、今後数日にわたって、ルイジアナ州とテキサス州ではさらに降雨をもたらすと予想されています。にもかかわらず、メディアは、この記録破りの嵐を、気候変動と関連してとらえることを避けています。メディアの災害報道を、This Changes Everything: Capitalism vs. the Climate (『これがすべてを変える:資本主義と気候の対決』)はじめ、何冊ものベステセラーをもつ作家、ナオミ・クラインと共に検証します。

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    2017/8/30(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 浸水が進むなかテキサス州で囚人が避難するなか ヒューストンでは氾濫した沼沢地に近接した拘置所に囚人をとめおき

    ハリケーン「ハービー」により、テキサス州では少なくとも5つの刑務所が6,000人近くの収容者を避難させました。が、そんな中で29日、ハリス郡保安官事務所は、ヒューストン中心地域の、増水したバッファロー・バイユーに近接する拘置所の避難はおこなっていないとツイートしました。一方、現地警察当局は、9月1日に「反聖域都市(Anti-Sanctuary)法」[在留許可のない移民を取り締まる連邦法を執行しないなど、地方自治体が寛容な対応を行うことを禁止する州法]が発効するにも関わらず、在留許可のない移民も恐れずに助けを求めるよう促しています。刑事裁判担当通信員のルネ・フェルツに最新情報を尋ねます。

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    2017/8/30(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ヒューストンで石油化学産業が有毒汚染物質を大気中に排出 環境危機が進行中

    ハリケーン「ハービー」がもたらした被害はいまも続き、テキサス州とルイジアナ州では、これまでに少なくとも30人の死亡し17,000人以上の人々が避難所に身を寄せています。米国で史上最多の降雨量が記録される中、数十万人が避難命令を受けました。テキサスでは、ヒューストンが位置するハリス郡の3分の1が、現在、冠水しています。ヒューストンでは、0時から午前5時までの夜間外出禁止令が出ています。エクソンモービル社によると、少なくとも同社の2つの石油精製所が被害を受け、数千ポンドという大量の化学物質が、大気中に放出されました。テキサス州クロスビーの住民は、「ハービー」による損害で化学工場が爆発する危惧があるため、避難中です。シエラクラブの「汚れた燃料を超えて(Beyond Dirty Fuels)」キャンペーンとテキサス環境正義提言サービス(t.e.j.a.s)で活動するブライアン・パラスに話を聞きます。

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    2017/8/30(Wed)
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    1
  • 「ハービー」直前 トランプ政権が新規インフラへの気候変動対応規制を撤廃

    トランプ大統領は2週間前の8月15日、オバマ時代の規制を撤廃する大統領令に署名しましたが、そのことはあまり注目されていません。この規制は、病院など連邦のインフラ建設計画に、増大する洪水など気候変動の影響への科学的予測を考慮することを求めるものでした。批評家たちは、今回の撤廃は、ハリケーンや、「ハービー」「サンディ」「カトリーナ」などの巨大暴風雨によって生じる損害に米国のインフラをさらすことで、より多くの人々の生死に関わることになるだろうと言います。オバマの大統領令は、珍しく保守派と進歩派の双方の団体から称賛された気候変動政策でした。トランプはこの撤廃を、いまや悪評判の定着したトランプタワーのロビーでの記者会見の最中に発表しましたが、トランプによるバージニア州シャーロッツビルでの暴力的な集会の背後にいる白人至上主義抗議者を擁護する発言のせいで、すっかり影が薄くなってしまいました。ネイション誌の政治記者ジョン・ニコラスに話を聞きます。彼の新刊Horsemen of the Trumpocalypse: A Field Guide to the Most Dangerous People in America(『トランプ黙示録の騎士:米国で最も危険な人物たちの観察図鑑』)は8月29日に発売されます。

    dailynews date: 
    2017/8/29(Tue)
    記事番号: 
    5

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