デイリーニュース

  • キング牧師の声をこれまで以上に必要としている米国で 自動車メーカーのダッジがトラックを売るために彼のメッセージを骨抜きに

    今年のスーパーボウルが行われた2月4日は、マーティン・ルーサー・キング牧師が、彼が暗殺される2カ月前の1968年2月4日、エベニーザー・バプティスト教会で行った歴史的な説教「楽隊長の本能」(The Drum Major Instinct)から50周年でした。この説教は、キング牧師が自分自身の葬儀を想像し、有名となった彼の功績を重視することなく「私のことを楽隊長だったと言いたいなら、正義の楽隊長だったと言ってくれ」と締めくくったことで知られています。ドッジのラムトラックスは、キング牧師の説教の一部をスーパーボウル中のCMで同社のトラックを売るために使うことで、この日を記念しました。物議を醸したこのCM広告は、米国の海兵隊、牧場主、カモフラージュ戦闘服を着た兵士を映す映像にかぶせてキング牧師のスピーチの一部を流しましたが、キング師が同じ説教の中で車の広告について警告したことは無視しました。著名な社会学者で公民権活動家のハリー・エドワーズから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/2/6(Tue)
    記事番号: 
    2
  • より美しくひどい歴史:ローザ・パークスとキング牧師の遺産が粉飾され歪曲されていく

    マーティン・ルーサー・キング牧師は、彼が暗殺される2カ月前の1968年2月4日、エベニーザー・バプティスト教会で歴史的な説教「楽隊長の本能」(The Drum Major Instinct)を行いました。50年後の2月4日、彼の説教の一部がスーパーボウルでドッジのラム・トラックの広告の中で使われました。この広告はキング牧師のメッセージを明らかに歪曲しているとして批判が広がりました。しかし、その他の公民権運動の歴史へ修正は、多くの場合もっと巧妙です。米国の公民権運動の遺産がいかに歪曲され、大衆受けするように粉飾されてきたかを示す新刊本の著者に、さらに詳しく話を聞きます。大学教授で歴史学者のジーン・セオハリスの新著のタイトルは、A More Beautiful and Terrible History: The Uses and Misuses of Civil Rights History(『より美しくひどい歴史:公民権運動の歴史の利用と誤用』)です。彼女は受賞歴のある本 (『ローザ・パークス夫人の反抗の人生』)の著者でもあります。

    dailynews date: 
    2018/2/6(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 強制送還が死刑宣告になるとき:米国の移民政策の致命的結果

    ドリーマーズ(子供の時に親に連れられて米国に不法入国した若者)とDACA(ドリーマーズに対する国外退去一時延期措置)をめぐる闘いがワシントンで激化する中、ニューヨーカー誌にWhen Deportation is a Death Sentence(『強制送還が死刑宣告になるとき』)というタイトルの驚くべき記事が掲載されました。この記事では、米国から強制送還あるいは入国を拒否された後に、数知れない男女がいかにして彼らの母国で殺害されているかを検証しています。記事の一部では、メキシコで生まれたローラという名前の女性に焦点を当てています。彼女は成人してからずっとテキサスで暮らしていたにもかかわらず、交通違反の取り締まりを受けた後メキシコに強制送還されました。その時、彼女は米国国境監視員に「私が死体で見つかったら、あなたの良心がとがめるでしょう」と警告しました。強制送還から1週間以内に、彼女は元夫によって殺害されました。受賞歴のあるジャーナリストでニューヨーカー誌の記者であるサラ・スティルマンに話を聞きます。彼女はコロンビア大学ジャーナリズム大学院の「世界移住計画」(Global Migration Project)の代表でもあります。

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    2018/2/6(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 第52回スーパーボウル 人種的公正を求める抗議が最後を飾る 場外で17人が逮捕

    ミネアポリスで4日夜に行われた第52回スーパーボウルでは、フィラデルフィア・イーグルスがニューイングランド・ペイトリオッツを41対33で破り、スポーツ界を驚かせました。イーグルスの同タイトル獲得は初めてです。このゲームは、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)にとっての歴史的なシーズンの最後を飾るものとなりました。NFLでは今シーズン、アフリカ系米国人の選手がゲーム前の国歌斉唱中に膝をつくパフォーマンスをおこない、人種的な不公正と警察の暴力に対する抗議を繰り広げました。一方、ペイトリオッツのワイドレシーバー、ブランディン・クックスがフィールドで脳震とうを起こし、試合を離脱するということも起きています。脳への衝撃に関する新研究と抗議について、ベテラン人権活動家で「Take a Knee Nation」のオルガナイザーのメル・リーブスに話を聞きます。カリフォルニア大学バークレー校の社会学名誉教授のハリー・エドワーズにも話を聞きます。エドワーズには、出版50周年を記念して昨年再版されたThe Revolt of the Black Athlete『黒人アスリートの反乱』を含む多くの著書があります。

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    2018/2/5(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ポール・ライアンが共和党の減税で学校事務員の週給が1.5ドル上がったと宣伝する一方 コーク兄弟は14億ドルを手に入れる

    米下院議長のポール・ライアンは先週末、ある女性の週給が1.5ドル上がったことを挙げ、ミドルクラスの労働者が減税の大きな恩恵を受けていると宣伝しました。ライアンは3日のツイートで、「ペンシルバニア州ランカスターの公立高校のある事務員は、週給が1.5ドル上がったことを知って喜んでいる。(中略)彼女は、コストコの年会費を払ってもまだ余ると述べた」とするAP通信の記事をツィートしました。このツィートは多くの嘲笑や憤りを受け、数時間後に削除されました。マサチューセッツ大学アマースト校の経済学名誉教授で、ニュースクール大学の客員教授でもあるリチャード・ウォルフに詳しく聞きます。ウォルフには多くの著書があり、最近ではCapitalism's Crisis Deepens: Essays on the Global Economic Meltdown(『資本主義の深まる危機:世界経済メルトダウンをめぐる小論集』)を出版しています。

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    2018/2/5(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ノーベル平和賞受賞ICAN代表がトランプの核政策を批判「我々を核戦争へと導く」

    8年前に米国とロシアの間で結ばれた長距離核兵器の保有を制限する条約が5日、目標達成期限を迎えました。オバマ大統領が署名したこの条約は新STARTと呼ばれ、かつて大きな期待が寄せられていましたが、トランプ大統領が火をつけた新たな核軍拡によって隅に追いやられた格好になっています。トランプ大統領が2日明らかにした新たな核戦略には、米国の核兵器をアップグレードするために少なくとも1兆2千億ドルを投じることが盛り込まれ、まったく新しい核兵器を開発することも含まれています。著名な核兵器反対活動家は、米国防総省の計画を「急進的」で「過激」だと非難しています。ノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長に詳しく聞きます。

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    2018/2/5(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「私たちは貧乏だから抑圧される」移民人権活動家がコロラド州の教会から語る

    トランプ大統領が移民コミュニティの取締りを続けているため、強制退去を回避するために全米各地の教会に逃げ込む人たちが増加しています。「トランプ時代のサンクチュアリ」と呼ばれる新たな報告書によると、米国で教会に逃げ込む人の数は1980年代以降で最大になっています。本日の放送の最後は、コロラド州カーボンデールにあるトゥー・リバース・ユニテリアン・ユニバーサリスト教会の牧師館に避難している移民人権運動リーダーのサンドラ・ロペスに話を聞きます。彼女はコロラド州に17年にわたり住んできましたが、現在メキシコへの強制退去に直面しています。彼女は米国で生まれた3人の子ども、アレックス、エドウィン、アリエルの母親です。

    dailynews date: 
    2018/2/2(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「ミスター・ボストン」ダニエル・エルスバーグによるペンタゴン文書の報道機関リークを手伝った影の男

    歴史学者ガー・アルペロビッツは、自分が少数の活動家と共に、内部告発者ダニエル・エルズバーグを手伝って、米国によるベトナム介入の本当の度合いを示す歴史を概述した7000ページにおよぶ機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」をジャーナリストにリークするのに重要な役割を果たしたことを初めて明らかにしました。ダニエル・エルスバーグは、「ラベンダー・ヒル・モブ」とコードネームをつけた人たちが担った秘密の役割はペンタゴン・ペーパーズを公開するにあたりとても重要だったと雑誌『ニューヨーカー』に語っています。アルペロビッツ自身は「ミスター・ボストン」と呼ばれていました。エルスバーグは雑誌『ニューヨーカー』に「ガーは諜報活動の一切を担当していた」と話しています。歴史学者で政治経済学者のガー・アルペロビッツに、この事実を今になって公表した理由を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/2/2(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ヨハン・ハリ 新自由主義がもたらす「ジャンク価値」が 米国でうつ病と不安を引き起こしている

    米国は世界で最もうつ病患者が多い国のひとつです。その原因は新自由主義的な経済政策を採用したからでしょうか?話題となっている新書、Lost Connections: Uncovering the Real Causes of Depression—and the Unexpected Solutions(『失われた繋がり--うつ病の本当の原因と、思いもよらないその解決法の発見』)の著者ヨハン・ハリに話を聞きます。ハリは「ジャンクフードが大量に出回ったことで、数百万の人々が身体的に病気になっている。多くの科学的証拠によれば、精神的にもそれに似たことが起こりつつある。ばかげたジャンク価値が大量に出回ったことで、われわれは精神的に病んでしまい、うつ病や不安の症状が急増しているのだ」と書いています。

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    2018/2/1(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 16年の戦争:オバマとブッシュに続き トランプも一般教書演説でアフガン戦争の「進展」を称える

    1月30日、トランプ大統領は前任2代の大統領につづき、米史上最長となるアフガニスタン戦争を肯定的に語ろうとしました。5年前の2013年、バラク・オバマ大統領は一般教書演説でアフガン戦争は近く終わると予想していました。更にその前の2006年には、ジョージ・W・ブッシュ大統領がやはり一般教書演説で、「新たな民主主義」を作りつつあるアフガニスタンを称賛しました。米国がアフガニスタンで参戦して16年以上が経ちますが、同国は未だに極めて不安定な状態にあります。27日、カブールでは爆弾を大量に積んだ救急車が爆発、100人以上が犠牲となりました。そして29日には自称イスラム国過激派が、首都カブール郊外西にある陸軍士官学校を早朝に襲撃、少なくとも兵士11人が死亡、16人が負傷しています。カブールより調査報道ジャーナリスト、メイ・ジョンに話を聞きます。彼女が調査報道サイト「ジ・インターセプト(The Intercept )」に寄稿した最新記事はLosing Sight: A 4-Year-Old Girl Was the Sole Survivor of a U.S. Drone Strike in Afghanistan.

    dailynews date: 
    2018/2/1(Thu)
    記事番号: 
    2

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