緊急当局者によると、一部地域では500マイルの範囲に広がったハリケーン・アイリーンの影響で、少なくとも全米8州で22人が死亡したとみられます。ハリケーンは27日にノースカロライナ州に上陸後、沿岸部や低地で洪水を起こしながら熱帯性低気圧に変わり、その後ニューヨーク市を直撃するころに温帯性低気圧になりました。ノースカロライナ州からメイン州にかけて最大400万人が依然として停電に見舞われています。当局は電力の完全復旧には1週間以上かかる可能性があると述べています。一方、ベルモント州では28日夜、熱帯性低気圧・アイリーンによる豪雨で鉄砲水が発生し、住民多数が避難、4万〜5万人が停電に見舞われています。今回のハリケーンは、1927年の大洪水以来で米国最悪の自然災害となりつつあります。バーモント州のピーター・シュムリン知事に番組に参加してもらいました。同州はほぼ全ての市町村が丘と谷に囲まれており、また川へ流れこむ小川が多数存在します。シュムリンは、「今回のハリケーンは(7か月前の知事就任以降で)2度目の大規模な災害だ。今年の春に中心街に洪水を発生させた台風がありました。現在経験していることは、その際にわれわれが経験したのと同じことがらが多い。バーモント州では、このような気候パターンは以前まではありませんでした。