デイリーニュース

  • 戦争犯罪を追求するスペインの先駆的判事 自らの裁判に臨む

    スペインの判事バルタサル・ガルソンはチリの独裁者アウグスト・ピノチェトの逮捕を命じたことや、拘束者拷問を行ったジョージ・W・ブッシュ政権スタッフの起訴を画策したことで有名です。そのガルソンがいまマドリッドで自身の裁判に直面しています。独裁者フランシスコ・フランコの支持者たちによる残虐行為に関する彼の捜査に、右翼団体が異議を唱えたからです。ガルソンは普遍的間管轄権という考え方の下に国境を越えた戦争犯罪や拷問への捜査を行ってきました。「ここでの皮肉はもちろん、彼がまさに、国際的に成功裏に奨励してきたその原則を適用しようとしたことによって、スペインで訴追されようとしているということです」と、ガルソンの裁判を傍聴してきたヒューマン・ライツ・ウォッチのリード・ブローディは言います。

    dailynews date: 
    2012/2/1(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「穏健派」知事から共和党の先頭走者へ ミット・ロムニーの政治姿勢の変化を探る

    共和党指名争いでミット・ロムニーが優勢となっている中、長年にわたってロムニーを取材してきたボストン・フェニックス紙の政治記者デイビッド・バーンスタインとともに彼の経歴や政治活動の記録を精査してみましょう。バーンスタインは、ロムニーが、今回のこの指名争いで共和党投票者から票を得るため、ここ何年もの間に多くの重要な政治問題に関してそのスタンスを変えてきたことを詳述します。「オバマケアと呼ばれる医療保険制度の基本はロムニーが行ったことの丸ごとのパクリです」とロムニーがマサチューセッツ州知事時代に行った医療保険改革を指してバーンスタインは指摘しています。ロムニーのモルモン教信仰については、「前回2008年の選挙では彼は南部州やアイオワ州で本当にキリスト教保守派の支持を得ようと努力したんです。それで自身のモルモン教信仰について有権者に語りかけ、それは彼らの信仰とそう変わらないと説得しようとしていました。ただ、それは功を奏しなかったんですね」とバーンスタインは話します。

    dailynews date: 
    2012/2/1(Wed)
    記事番号: 
    2
  • フロリダでの勝利でロムニーに勢い ギングリッチは長期戦を宣言

    1月31日のフロリダ州の予備選でミット・ロムニーがニュート・ギングリッチを得票率14%ポイントの差で破りました。しかし彼は今のところどの州でも過半数の得票得るに至っていません。一方、ギングリッチは選挙戦を続けることを宣言しています。フロリダ州は今回の共和党予備選で、登録済みの共和党員だけが投票できる最初の州で、独立系や民主党からの乗り換え組は予備選投票から排除されています。「フロリダ予備選の勝利はミット・ロムニーにはまことに重大」と言うのは、ロムニーを長年にわたって取材してきたボストン・フェニックス紙の政治記者デイビッド・バーンスタインです。「ロムニー陣営は、彼が南部の州でそう多くは勝てないと知っており、中西部の保守州のいくつかでも苦戦するとわかっています。なのでフロリダは絶対に落とすことの出来ない一州だったのです。そしてこのフロリダで勝利を得たことで残りの州もここからまさにロムニー支持に流れるだろうと見ているのです」

    dailynews date: 
    2012/2/1(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「私が住む家」:新ドキュメンタリーが米国麻薬戦争の経済的、道徳的失敗を検証

    1月28日、サンダンス映画祭のドキュメンタリー部門でThe House I Live In(『私が住む家』)が最高賞である審査員大賞を受賞しました。同映画は、米国が過去40年間に麻薬関連の逮捕に1兆ドル以上を使ったにもかかわらず、麻薬はより安く、より純度が高く、かつてないほどに手に入れ易くなったことに疑問を呈してします。同映画は、いわゆる“麻薬戦争”の道徳的、実際的失敗だけでなく経済的失敗も検証し、薬物乱用を“戦争”としてではなく、公衆衛生の問題として取り組むよう米国に求めています。我々に必要なのは「麻薬を刑事司法問題でなく、公衆衛生問題として理解する、米国での全く新しい対話です」と、同映画の監督ユージーン・ジャレキは言います。「それは、現体制が“我々は間違っていた”と言わなければならないということです」。同映画の中でも取り上げられていますが、息子が麻薬中毒に陥いる中、ジャレキが成長するのを助けたナニー・ジェターからも話を聞きます。同映画の中から、The New Jim Crow(『新しい黒人差別』)の著者ミシェル・アレクサンダー、カナダ人医師でベストセラー作家ガボール・マテ、「THE WIRE/ザ・ワイヤー」の製作者デビッド・サイモンを取り上げた部分の抜粋を放送します。

    dailynews date: 
    2012/1/31(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 元海兵隊員 フレディマックとJPモルガンチェースに立ち向かい差し押さえられた自宅を再占有 

    フレディマック(連邦住宅金融抵当公庫)は、同公庫がローンを発行した住宅所有者が高金利の住宅ローンから抜け出せなくなった場合に利益を得る投資に数十億ドルを賭けていることで注視されています。2011年6月にフレディマックとJPモルガンチェースにカリフォルニア州リバーサイドの自宅を差し押さえられた後、立ち退かされた米海軍の退役軍人アルトロ・デ・ロス・サントスから話を聞きます。「我々は、我々のケースをもう一度見直すよう銀行の注意を引こうとしていました。彼らが我々を立ち退かせた後で我々のローンを変更したことが信じられませんでした」と、サントスは言います。「私は電話をして彼らに“ローンの変更をしている最中だと思った”と言いました。すると彼らは、“我々にはローン変更部署と差し押さえ部署があって、差し押さえ部署があなたの家を売ることを決めた”と言うのです。そして彼らは私の家を売りました」。デ・ロス・サントスと彼の家族は、2011年12月に占拠運動からの支援を受けて彼らの自宅を再占有しましたが、2012年1月最終週に再び立ち退かされようとしています。

    dailynews date: 
    2012/1/31(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 納税者所有のフレディマック 苦しむ米住宅所有者に対して数十億ドル賭けていたことが発覚

    全米中の住宅所有者が住宅ローンの支払いを滞納しないように奮闘し、最悪の場合は差し押さえに直面する中、最新の調査は、納税者が所有する巨大住宅ローン機関フレディマック(連邦住宅金融抵当公庫)が、負債者が高金利の住宅ローンに行き詰った場合に利益を得る数十億ドルの投資をしたことを明らかにしています。フレディマックは、こうした投資を2010年終わりに劇的に増やし始め、それと同時に、住宅所有者が住宅ローンから抜け出すことをより難しくしていました。何人かの連邦議員と著名な経済学者らは現在、議会と政府に対し、この金銭的利害対立を終わらせるよう求めています。このニュースのたった1週間前に、オバマ大統領は資金調達を求める住宅所有者への「これ以上の差し押さえはない」と約束したばかりでした。ピュリツァー賞を受賞したプロ・パブリカの上席記者で、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)ニュースと共同で調査報告を執筆したジェシー・アイジンガーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/1/31(Tue)
    記事番号: 
    1
  • シリア活動家、潜伏先からのインタビュー:国際的批判にもかかわらず流血の事態が続いている

    シリアの首都ダマスカス郊外では市街で衝突が発生しており、活動家らによるとシリア全土で29日に少なくとも62人が死亡しています。これに先立ち潘基文国連事務総長は、バッシャール・アサド大統領らシリア指導者に対し早急にデモに対する暴力を中止するよう求めるとともに、今週中にもアサドの退陣と権力移譲を求める決議案を提出する考えを示しました。「彼らはただシリアでの流血の惨事を見て、何もせずただ議論をするだけ」とダマスースから出演した弁護士で人権活動家のラザン・ザイツーネは語ります。また在米のサイバー活動家で、ソーシャルメディアプラットフォームを通じてシリアのデモ参加者と連携しているカラム・ナチャーにも話を聞きました。

    dailynews date: 
    2012/1/30(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 国立公園局 、「ワシントンD.C.を占拠せよ」野営地の強制撤去に乗り出す構え ホワイトハウスそばの2公園

    国立公園局は、占拠運動デモ参会者が去年10月から寝泊りをしているホワイトハウス近くのマクファーソン広場とフリーダム・プラザの2か所について、本日から野営禁止を執行すると発表しました。野営をしている占拠運動参加者は立ち退きに抵抗する意志を示しています。「他に寝る場所がない人たちの強制退去を決定した事によって、事実上、ホームレスや貧困を犯罪としている。私たちは彼らを確実に守るためにできる限りのことをやるつもりです」と「ワシントンD.C.を占拠せよ」広報担当でマクファーソン広場から中継に出たジャスティン・ジェイコビー・スミスは話ます。

    dailynews date: 
    2012/1/30(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「オークランドを占拠せよ」 :警官隊が催涙ガスや閃光弾を使用、400人以上逮捕

    警察は「オークランドを占拠せよ」デモの参加者やジャーナリスト400人以上を逮捕しました。これは去年から始まった全国規模の占拠運動の中でも最大規模の大量逮捕です。28日、デモ参加者が空き屋をコミュニティー・センターとして利用しようとした時、目撃者によると、警官は催涙ガス、ビーンバッグ弾、閃光弾を使った模様です。数時間後、警察はデモ参加者が市庁舎に侵入しようとしたと発表。しかし、デモ参加者は市庁舎への扉が少し空いていたのを見つけたと主張しています。地元の独立放送局KPFAのジョン・ハミルトンによって撮影されたオークランドの映像をお届けします。オークランド市議会議員イグナシオ・デ・ラ・フエンテが、占拠運動が「自国民によるテロ」に関与していると非難したことについて、「オークランドを占拠せよ」メンバーのマリア・ルイスから回答を得ています。「政府は、国民よりも放棄された私有地の保護に関心を持っているんです。ソーシャルセンターを設立する事がテロだという考えは、警察国家の語り口をよく表しています」とルイスは語ります。

    dailynews date: 
    2012/1/30(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 映画「ザ・インビジブル・ウォー」:新作映画で明らかになる米軍内の蔓延する強姦、性的暴行

    軍が発表した報告書によると性的暴行被害件数は昨年30%増加し、そのうち18歳から21歳の現役女性兵士が被害者の半数以上を占めていました。本日は、米軍内で横行する兵士の性的暴行に迫り、ユタ州パークシティーで行われたサンダンス映画祭で今年度の観客賞を受賞した新作ドキュメンタリー映画「ザ・インビジブル・ウォー(The Invisible War)」に出演した2人の被害者、トリーナ・マクドナルドとコーリ・チオカに話を聞きます。「被害者の数だけでなく、被害者の取材をし始めてから、彼らの話にショックを受けました。高い理想を掲げていた人たちです。彼らは国のため尽くしたいと軍に入りました。彼らは素晴らしい兵士でした。そして彼らは暴行された時、彼らは名乗り出る勇気を持っていました。たとえ、多くの人が止めたにもかかわらずにです」とアカデミー賞ノミネート経験のあるこの映画の監督、カービー・ディックは語ります。

    dailynews date: 
    2012/1/30(Mon)
    記事番号: 
    1

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