黒人歴史月間特集として、今日はクリントン元米大統領が大統領選中に作品を絶賛して有名になった作家のウォルター・モズリイに話を聞きます。モズリイは、ベストセラー推理小説、黒人私立探偵「イージー・ローリンズ」シリーズをはじめ、過去に37作品を発表しています。イージー・ローリンズ・シリーズ最初の作品、1948年が舞台の「ブルー・ドレスの女」は、デンゼル・ワシントンの主演で映画化されました。モズリイは、自身の推理小説を通して数十年にわたる人種差別に立ち向かっていることを評価されています。「イージー・ローリンズを書き始めた頃は、私の父親の世代、ディープサウス(米南部)から世界各地に移り住んだ黒人の男性や女性について書きたいと思っていたんです。ニューヨークに移住し、大きな変化をもたらした人びとの素晴らしいエピソードがいろいろあるんだからこれを作品に含めよう、ってね」とモズリイは語ります。モズリイの最新作「All I Did Was Shoot My Man」は、裕福な企業や武装した暗殺者、それに家族ドラマに満ちた世界を渡る現代の黒人私立探偵「Leonid McGill (レオニード・マックギル)」を追った作品です。