デイリーニュース

  • エジプトのムバラク前大統領が終身刑、息子と側近の無罪に抗議デモ

    エジプトのムバラク前大統領と元政府幹部に判決が下された後、エジプト全域でデモが勃発しました。2日、エジプトの裁判所は、30年近く続いたムバラク政権を崩壊させたデモで非武装のデモ参加者が殺害されるのを抑止しなかったとして、ムバラク前大統領とハビブ・アドリ元内相に終身刑の判決が下されました。一方で、裁判は、汚職の罪に問われていたムバラク前大統領と息子アラーとガマルに対しての訴追を棄却。また裁判所は、840人のデモ参加者が死亡、6000人以上が負傷した暴動の際の役割をめぐる罪に問われた6人の元警官署長らに無罪判決を言い渡しました。事実上、どの被告に対してもデモ参加者殺害に関して有罪判決は下されませんでした。判決に対し、エジプト国内では各地でデモが発生し、カイロのタハリール広場や他数都市では数万人規模のデモが開かれています。カイロから中継で、ムバラク前大統領の公判を追っていたヒューマン・ライツ・ウォッチ中東・北アフリカ研究員のヘバ・モラエフに話をききます。

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    2012/6/4(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 『インサイド・ジョブ』監督チャールズ・ファーガソン 金融危機の刑事訴追はどこへ?

    米 労働省が発表した5月の全国雇用統計では非農業部門雇用者数の増加が6万9000人にとどまり、失業率は8.2%に上昇しました。アカデミー賞受賞のチャールズ・ファーガソン監督へのインタビューの第2部を放送します。監督はドキュメンタリー『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』で米国の金融危機をひき起こした学者、金融業界、政界のネットワークを初めて検証した人物です。新著 Predator Nation: Corporate Criminals, Political Corruption, and the Hijacking of America(『略奪国家:企業犯罪、政治腐敗、米国の乗っ取り』)で、ファーガソンは新たに公開された裁判記録を基に調査を継続しています。ファーガソンの指摘によれば、クリントン政権のもとで最も重要な金融規制緩和が行われて以来、「オバマ政権では規制改革はほとんどなく刑事訴追はまったくされておらず、金融業界の幹部たちを大量に政権の要職に起用しました。その中には今回の金融危機の大半を招いたことに直接責任のある人物も含まれています」。ファーガソンは、上級規制担当官の給与を増やすと同時に退官後は一定期間のあいだ民間企業のロビイストになることを禁ずる厳格な規制の導入を求めています。

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    2012/6/1(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 憲法修正提案 OCCUPIED シチズンズ・ユナイエッド判決後の企業資金による選挙干渉を禁止

    昨年12月、下院議員テッド・ドイチュ(民主党、フロリダ州選出)と上院議員バーニー・サンダーズ(独立系、バーモント州選出)は共同で、企業による選挙支援支出を無制限に容認した「シチズン・ユナイテッド判決」を覆すための憲法修正案OCCUPIEDを上程しました。オキュパイドはOutlawing Corporate Cash Undermining the Public Interest in our Elections and Democracy(選挙と民主主義において企業資金が公益をおびやかすことを違法化する)の頭文字です。これは企業が政治を思いのままにしている状況への歯止めだとドイチュは言います。「今日の米国の政治システムの問題は特定利益集団の影響力がどんどん拡大し、普通のアメリカ人の利益が片隅に追いやられる一方だということです」とドイチュは言います。「合衆国憲法の起草者は企業に対して憲法上の権利を与えるなんてことは考えてもいませんでした……私たちは企業資金を政治システムから追い出す必要があります。そして民主主義を国民の手に戻さねばならないのです」

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    2012/6/1(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 結婚権の平等の勝利また 控訴裁判所も同性カップルに対する結婚防衛法の差別性を認める

    画期的な判決です。第一連邦巡回控訴裁判所は、マサチューセッツ州など同性婚が合法となった州の同性カップルに対し連邦政府が婚姻の恩恵を拒むことはできないとして、連邦法である結婚防衛法(DOMA)の一部条項を無効と判断しました。この判決は上訴されて連邦最高裁で再び審議されることになると見られます。DOMA撤廃を目指す重要な運動の1つ「フリーダム・トゥ・マリー」(Freedom to Marry)の全国運動部長マーク・ソロモンに話を聞きます。

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    2012/6/1(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 米司法省 フロリダ州にラティーノ系住民や民主党支持者を標的にした有権者排除をやめるよう命令

    司法省は2012年選挙で勝敗のカギを握りそうなフロリダ州に対し、ラティーノ系住民および民主党や独立系候補の支持層を標的にした有権者排除という問題行動をやめるよう命じました。このような施策は投票権法に抵触する恐れがあると司法省は言います。この排除施策が11月の大統領選挙でミット・ロムニーにフロリダ州での勝利をもたらす可能性があると懸念を表明する民主党政治家もいます。「フロリダでいま行われているのは(リック・)スコット知事による大々的な投票妨害です。有権者が投票することをより面倒なことにしようという努力です」と同州選出の民主党下院議員テッド・ドイチュは言います。他に、フロリダその他でラティーノ系有権者の権利を保護する公民権団体連合の一部「ラティーノジャスティス(LatinoJustice)」の主任弁護士ダイアナ・センに話を聞きます。また、フロリダ州フォートローダーデールに住むモーリーン・ルッソにも話を聞きます。彼女は米国市民として過去40年間投票を行ってきたにも関わらず真っ先に有権者排除の対象になりました。「私が民主党の党員登録をしているからだと思います」とルッソは言います。

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    2012/6/1(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ハイチのゴールド・ラッシュから得をするのは誰か?ハイチ政府は米国とカナダの鉱山会社を歓迎している

    鉱山会社がハイチを実地調査をしているとのうわさが出て何年も経ちましたが、カナダと米国の企業が、北ハイチに1,000平方マイル以上の土地で金を採掘する権利を得たことを明らかにしました。ハイチの新しい首相は、ハイチの丘にある約200億ドルにも値する鉱物がハイチを外国からの援助に依存する体制から解放するのに役立ち、2010年に起きた破壊的な地震の被害から再建することができると言っています。しかし、この鉱山は外国の投資家にとってはブームであっても、地元コミュニティーにとっては破壊行為になるのではと多くの人々が懸念しています。Gold Rush in Haiti: Who Will Get Rich?(「ハイチのゴールド・ラッシュ:誰が金持ちになるのか」)という報告記事の主著者であるジェーン・レーガンに話を聞きます。この、ハイチ・グラスルーツ・ウォッチによる報告は、ガーディアン紙とハイチ・リベルテに5月30日にに掲載されました。「すでに環境的に破壊された北部にさらに巨大な鉱山を採掘しようという最悪の状況が起きています。この巨大な鉱山はカナダや米国の会社が運営し、掘り出された金とそこからの上がりはほとんどそのまま米国とカナダに行ってしまうのです」とレーガンは言います。

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    2012/5/31(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 釈放されたバーレンの活動家  米国が支援する弾圧への終結を強く要請

    バーレンから、最近刑務所から釈放された二人の政治囚、ザイナブ・アルクハワジャとナビール・ラジャブに話を聞きます。二人とも米国が支援する君主政権に抗議し、勾留されていました。バーレン人権センター(Bahrain Center for Human Rights)代表のラジャブは、一カ月近く勾留されたあと、保釈金を払って釈放されました。「米国とバーレンの良好な関係は我々の地域の自由とデモクラシーのための闘いに役立つといつも思ってきました。しかし、それがまったくの反対だったことが判明したのです」と彼は言います。「(米国は)ここの独裁者、弾圧政権を支援しています。裕福な地域であるばかりに苦しまなくてはならないのです」。父、アブドゥルハディの拘留に抗議し、4月に投獄されたアルクハワジャは誓っています「我々は抗議し続けなければなりません。5回、6回、あるいは10回逮捕されたって構いません。抵抗は終わりません。民主主義と自由のために私たちはすでに多くの犠牲を払ってきましたから」

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    2012/5/31(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ジョージ・ティラー医師の殺害から3年  リプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する女性の自己決定権)を脅かす新法案と差別犯罪

    3年前の5月31日、中絶処置を提供していた医師のジョージ・ティラーがカンザス州ウィチタの教会で射殺されました。安全な妊娠中絶へのアクセスを制限する新しい法案が作られようとしているなか、産科や婦人科医療施設が依然として暴力の標的にされています。5月の第4週には、ジョージア州の二つの医院とニュー・オリンズの女性団体が放火されました。31日の今日、米下院は胎児の性別に基づいた妊娠中絶を禁止する出生前非差別法案を採決します。ルイジニア州やワシントンD.C.では、妊娠20週を過ぎた中絶を禁止する法案も計画中です。全米妊娠中絶連盟(National Abortion Federation)のビッキー・サポルタと妊娠中絶処置を提供している医師のウィーリー・パーカーに話を聞きます。「ティラー医師を見習って、女性と彼女たちへの治療に彼と同じぐらい献身することを目指しています」とパーカーは言います。産科や婦人科医療施設に対して、最近立て続けにおきている攻撃に触れて、サポルタは「米国内で、妊娠中絶処置への道を制限する法案が、前例のない勢いで続々と成立しています。これは、妊娠中絶に反対する人々が大変巧みに仕掛けた総合的な計略の一部です。この国で妊娠中絶を再び違法にできないのなら、女性が妊娠中絶にアクセスできる道を絶つつもりなのです。」

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    2012/5/31(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ベテラン中東ジャーナリストのチャールズ・グラス シリアの暴力と軍事介入の見通しを語る

    シリアの村ホウラで100人以上が虐殺された事件を受け、米国およびその他11カ国が公式にシリアの外交官を国外退去処分にしました。国連とアラブ連盟の合同特使を務めるコフィ・アナン前国連事務総長は、1年以上に及ぶ内戦の後でシリアはいま「転換点にある」と話しました。受賞歴もあるジャーナリストで、中東問題専門の放送番組も持っている著者、チャールズ・グラスに話を聞きます。彼は4月にはニューヨーク・レビュー・オブ・ブックスにシリアからのリポートを掲載しています。

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    2012/5/30(Wed)
    記事番号: 
    5
  • グレン・グリーンウォルド:オバマの秘密殺害リストは「政府が手にし得る究極の権力」

    ニューヨーク・タイムズ紙は今週、オバマ大統領が自ら「秘密殺害リスト」作成を監督しているという事実を明らかにしました。このリストには米国が無人機による暗殺の標的としている人物たちの名前と写真が掲載さているということです。同紙によると、オバマはイエメンやソマリア、さらに複雑で危険をはらむパキスタンでの攻撃において、殺害対象とされる人物すべてについて自ら承認を与えています。このリストには米国市民や17歳の少女たちまでが含まれています。「この米国大統領は、人を殺せという命令を出す権限を自分が持っていると信じている──それも徹底して秘密裏に、何ら法的手続きをも踏まずに、不透明なまま、いかなる種類の監査も受けることなくです」とSalon.comのブロガーであり憲法専門弁護士であるグレン・グリーンウォルドは言います。「これは文字どおり、政府と大統領が手にし得る究極の権力だと思いますよ。しかもオバマ政権はそれを獲得し積極的に実行しているが、議論が起きることはほとんどありません」

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    2012/5/30(Wed)
    記事番号: 
    4

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