デイリーニュース

  • ネタニヤフが米議会で演説 公正な中東和平に向けたパレスチナ人の希望を打ち砕く

    24日に行われた米上下両院合同議会でのイスラエル首相ベンジャミン・ネタニヤフの演説をみると、イスラエル・パレスチナ間の交渉の今後の成り行きは不確かなままです。ネタニヤフはエルサレムの分割は認めないとし、国際的に認知された1967年時点のイスラエル・パレスチナ境界線では「国家防衛が不可能(indefensible)」だと主張しました。彼はまた、イスラエルは「ヨルダン川沿岸地帯に長期の軍事駐留を維持」しなくてはならないと述べ、ファタハとハマスの最近の和解を非難しました。ネタニヤフのこの演説は、オバマ大統領が1967年境界線に基づくパレスチナ国家の設立と、イスラエルとの相互の合意に基づく領土交換を支持すると呼びかけてから5日後のことです。パレスチナ・ナショナル・イニシアティブ(Palestinian National Initiative)の事務局長ムスタファ・バルグーティに話を聞きます。「ネタニヤフは昨日、二国家共存の解決策に向けての交渉のすべての可能性を閉ざしてしまった」とバルグーティは言います。「事実上、平和的解決のすべての可能性を奪ったと言ってもよい。なぜなら彼はすべての問題で一方的に現状を押し付け、我々にアパルトヘイトのような人種隔離システムの中で奴隷として生きることを求めているからだ」

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    2011/5/25(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 伝説的ボブ・ディランが70歳に:デモクラシー・ナウ!がパシフィカ・ラジオのアーカイブから貴重なインタビューを放送

    ボブ・ディランが70歳を迎える5月24日、彼の人生と音楽についての特別番組を放送します。ディランは1941年5月24日、ロバート・アレン・ジマーマンとしてミネソタ州ダルースに生まれました。ミネソタ州ヒビングで育った彼は、1961年1月にグリニッジ・ビレッジに移りました。それから数年の間にディランは「風に吹かれて」「時代は変る」「ライク・ア・ローリング・ストーン」「戦争の親玉」「廃墟の街」「ミスター・タンブリン・マン」など60年代の最も有名な曲のいくつかを作り、時代の声として多くの人々に認識されるようになりました。ニューヨークのフォークシーンから登場したディランはその後、ロックからカントリー、ブルースまで多くの他のジャンルを追求しました。彼は今でもツアーを続けています。ピュリツァー賞審査員は2008年、「卓越した詩の力の作詞に特徴付けられる、彼のポピュラー音楽とアメリカ文化への多大なる影響」に対して特別賞を授与しました。しかし、ディランは音楽界のスターになる以前は、自分の音楽を聴いてもらおうとしているニューヨークの無数の若いミュージシャンの一人にすぎませんでした。彼の初期のラジオ出演にパシフィカラジオ局WBAIがあります。ディランに何度もインタビューしたWBAIの伝説的なDJで「名付けえぬラジオ」(Radio Unnamable)という番組の司会者ボブ・ファスに話を聞きます。

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    2011/5/24(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 炭坑めぐる闘いは「民主主義の闘い」:ロバート・ケネディ・ジュニアが新作映画を語る

    環境活動家のロバート・ケネディ・ジュニア、そして映画制作者のビル・ヘイニーに、今年のサンダンス映画祭で上映された新作ドキュメンタリー作品「The Last Mountain(最後の山)」の話を聞きました。映画ではアパラチアの炭坑を巡る闘いや、マッセイ・エナジー社の山頂除去のための信じがたい行動の歴史を描いています。「彼らはこうしたことをするために法を破らなければいけません。法を犯さずに市場で生き残ることはできないのです。労働法、保健法、安全法を違反するのです。さらに彼ら自身による記録によると、これまでに環境法令のうちの1つを違反した回数は、6万7千回に上るとのことです」ケネディは、マッセイ・エナジー社という州・連邦レベルで多大な政治的影響力をもつ炭鉱大手に関して、このように述べています。「環境破壊だけではなく、民主主義がくつがえされる危険性があることが問題になっているのです」

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    2011/5/23(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 29人死亡の炭坑爆発事故、マッセイ・エナジー社に責任 州独立調査

    2010年4月に発生し29人の炭坑労働者の命を奪った爆発事故について、ウエストバージニア州政府による独立調査は、マッセイ・エナジー社に責任があると結論づけました。これは、マッセイ社が爆発のリスクを減らすための空調装置と炭坑のほこりの扱いに関する連邦規則を繰り返し違反していたとする、連邦捜査官が今年前半に発表した予備調査とも一致し、炭坑の穴から噴出したガスが原因だとするマッセイ社の主張を退けました。また報告書は、マッセイ社が強い政治的影響力を行使して、「ウエストバージニア州の政治システム」や規制当局を「支配しようとしている」ことについても指摘しています。この調査を監督した米連邦政府炭坑安全当局の元責任者のデヴィット・マクアティアに話を聞きました。

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    2011/5/23(Mon)
    記事番号: 
    1
  • エリザベス女王 アイルランドへの歴史的訪問で英国の「悲しく悔やむべき」過去を後悔

    英国のエリザベス女王は18日、英王室による1世紀ぶりのアイルランド訪問で同国民に向けたあいさつを行い、その中で英国のアイルランドに対する歴史的な関係に問題があったとして遺憾の念を表明しました。アイルランド人である和平調停人デズモンド・トレバーズ退役大佐に感想を聞いてみました。

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    2011/5/20(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 国連ガザ調査団のデズモンド・トレバーズ、ゴールドストーン団長の重要認定事実撤回に異議

    南アフリカの憲法裁判所裁判官で2008-09年のイスラエルによるガザ地区軍事攻撃に関する国連調査団団長リチャード・ゴールドストーンは先月、イスラエルが3週間に及ぶ攻撃で故意にパレスチナ民間人を標的にしていたという重要な事実認定を引っ込めました。イスラエルは米国の支持のもと、このゴールドストーン発言をとらえて国連に同報告書の取り消しを求めました。ゴールドストーンは最初の報告書を共同でまとめた複数の調査団メンバーから批判を浴びています。その1人、アイルランド国防軍の退役大佐で国際的和平維持業務に従事するデズモンド・トレバーズに話を聞きます。

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    2011/5/20(Fri)
    記事番号: 
    2
  • オバマの中東演説はイスラエル・パレスチナ問題での米国の政策変更を意味するのか? デモクラシー・ナウ!座談会

    中東における米国の外交政策と中東の民主化要求運動「アラブの春」に関する重要演説の中で、オバマ大統領はパレスチナ国家は1967年中東戦争以前の境界線に基づいて樹立されるべきだと話しました。大統領になって以来明白にこの立場に立ったのは初めてのことです。イスラエル政府は直ちにこのオバマ提言を拒否、1967年境界では「国家防衛が不可能になる」と切り捨てました。訪米したイスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相は本日ホワイトハウスでオバマと会談します。ここでは作家ノーマン・フィンケルスタイン、パレスチナ人人権弁護士ノウラ・エラカット、平和的二国家共存を支持する親イスラエルのロビー団体「J・ストリート」(J Street)代表ジェレミー・ベン=アミを招いて話し合ってもらいます。

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    2011/5/20(Fri)
    記事番号: 
    1
  • マニング・マラブルによる新しい伝記の波紋 マルコムXの生涯と業績に関する議論が再燃

    執筆に20年をかけたマニング・マラブル博士の新しい伝記、Malcolm X: A Life of Reinvention(『マルコムX:創られた人生』)が完成しました。マラブル博士はこの著書のため、最近、入手可能になった資料を使い、この高名な公民権指導者に新たな光をあてました。けれども、この伝記はいろいろと物議をかもしてきたマルコムXの生涯、およびその政治と業績の解釈に関する議論を再燃させています。マラブル教授の伝記を論じるために3人のゲストによる座談会をお届けします。アミリ・バラカは高名な詩人、戯曲家、音楽史家、ニュージャージー州ニューアーク在の活動家です。ハーブ・ボイドはハーレム在の活動家、教職者、オンライン雑誌「ブラックワールド・トゥデイ」の編集者でもある著述家で、アムステルダム・ニュース紙はじめ複数の出版物に執筆しています。マイケル・エリック・ダイソンはジョージタウン大学の社会学教授でMaking Malcolm: The Myth and Meaning ofMalcolm X(『マルコムXの誕生  マルコムXの神話と意味』)など、多数の著作があります。

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    2011/5/19(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 『マルコムX:創られた人生』 マニング・マラブルによる公民権運動指導者の詳細な伝記

    19日はマルコムXの生誕86年の記念日にあたり、全米でさまざまなイベントが開催されます。2011年に入ってから、Malcolm X: A Life of Reinvention(『マルコムX:創られた人生』)という大きな伝記が新たに出版されました。この本の著者であるコロンビア大学のマニング・マラブル教授は出版の数日前に60歳で亡くなりました。執筆に20年を費やした600ページ近いこの伝記は、マルコムXの暗殺の状況に新しい洞察を提供し、マルコムX自身の手による自伝について疑問を呈し、マルコムXの生涯を再評価するものといわれています。この伝記でマラブル教授と共に仕事したリサーチャーのひとりザヒール・アリに話を聞きます。「ある意味で本書は、一種の偶像破壊で、マルコムを台座から引き下ろし、政治的および宗教的潮流のさなかを生き苦闘したひとりの人間として検証しています」とザヒールは語ります。

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    2011/5/19(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 米司法省はバンカメやJPモルガンやウェルズ・ファーゴなどを抵当権詐欺で訴追するか?

    ハフィントン・ポストが明らかにしたところによると、連邦政府による一連の機密会計監査が、政府支援のローンで購入された住宅の差し押さえ手続きで全米五大住宅金融会社が不正操作を行い、税金を詐取しているとして告発しているということです。会計監査の結論は、同金融会社が住宅差し押さえによる自社の損失を実際より多く計上し、連邦還付金を得るために不備で不完全な書類を提出して政府をだましているというものです。監査は、これらの銀行──バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ、アライ・ファイナンシャル──が連邦政府を詐欺請求から守る虚偽請求取締法に違反しているとしています。すでにこれらの事実は司法省に報告されています。

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    2011/5/18(Wed)
    記事番号: 
    3

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