デイリーニュース

  • シリアに国際介入? ジョシュア・ランディスとカラム・ナシャーが討論

    シリアの民衆蜂起は死者が推計5000人を遥かに超え、アラブの春の衝突の中でもこれまでで最も血塗られたものと見られています。死者が増えるにつれ、アサド政権と戦う反体制派武装勢力から、国際社会への調停やあるいは直接の軍事介入をも求める声が募っています。シリアへの国際介入の利点と陥穽とを2人のゲストに討論してもらいます。「反体制派を助けることに反対はしていません。目下の問題は、誰が武装すべきなのかわからないことです」と、オクラホマ大学中東研究センター理事長でシリアの政治に関する日刊ニュースレター「シリア・コメント」の編集者ジョシュア・ランディスは言います。もう1人はサイバー・アクティビストで、ソーシャル・メディア経由でシリア反体制派とともに活動するプリンストン大学博士課程のカラム・ナシャー。「現地では人道上の惨事が進行しています」とナシャーは言います。「(世界は)シリアの人々を守る道義上の責任があるのです」

    dailynews date: 
    2012/2/22(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ギリシャ紛糾 BBCのポール・メイソンが緊縮財政と格差に対する「新世界革命」を語る

    ユーロ圏財相会合が、更なる大幅な財政削減を条件にギリシャへの1700億ドルの追加支援を決めたことで、ギリシャでは大規模な抗議運動への備えが始まっています。この緊急援助はギリシャの公務員の新たな賃金カットと人員削減を強いるため、複数の組合と左翼団体が反対しています。BBCの報道番組「ニュースナイト」の経済デスクで、新著Why It’s Kicking Off Everywhere: The New Global Revolutions(『至る所で始まる理由:新世界革命』)を上梓したポール・メイソンに登場してもらいます。彼はギリシャから戻ったばかり。「見出しをにぎわすのはもちろん暴動です」とメイソンは言います。「一方であまり見出しにならないのは現実に人々に何が起きているか、ということです……この2年ほど、私たちの世界は、1960年代以来もう見ることはないだろうと思われた様相で紛糾しています。…この新たな世界不安の根底にあるのは……みんな、危機のさなかに金持ちがもっと金持ちになるのを見るのにムカついているということです」

    dailynews date: 
    2012/2/22(Wed)
    記事番号: 
    1
  • シリアへの軍事介入要求が高まる一方、ヴィジャイ・プラシャドはリビアへのNATO攻撃の再検証を要請

    リビアは、ムアマル・カダフィ大佐の40年にわたる支配を打倒した民衆蜂起開始から1年を迎えました。しかし、リビアがカダフィ政権から解放された新時代を祝う一方、同国の根強い分裂によってそれも長続きしないのではないかという懸念が高まっています。リビアは今も地域と派閥によって深刻に分裂した状態です。同国中には500以上の武装集団が存在し、結果的にカダフィ政権のときと同じような人権侵害が今も続いています。トリニティ大学の教授ヴィジャイ・プラシャドに話を聞きます。「カダフィの残虐行為、民衆蜂起の結果だけでなく、北大西洋条約機構(NATO)の介入の本質を大きくふまえた上でリビアで何が起こったかを評価する必要があります。そうした評価はまだ行われていません」とプラシャドは言います。「そうした評価をすることは、介入の潤滑剤として人権を使うことに疑問を投げかけることになるでしょう。起きたことを検証評価しないでいたのでは、世界中の人が抱いている、リビアでの教訓が生かされていない別の介入が起きることへの懸念はなくなりません。」

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    2012/2/21(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 大学構内でのスパイ行為:NY市警が米北東部全域のイスラム教徒の学生を監視していたことが発覚

    AP通信社は、ニューヨーク市警(NYPD)が、エール大学とペンシルバニア大学を含む米北東部全域の大学のイスラム教徒の学生を監視していたことを暴露しました。一例として、NYPDは覆面捜査官をニューヨーク州北部での急流下りの旅へ送り込み、同捜査官は学生らの名前を記録し、彼らが何回お祈りをしたかを警察の機密情報ファイルに書き留めました。この旅行に参加した学生の一人、ジャワド・ラスルから話を聞きます。彼は、監視下にあった学生の中で、現在自分の体験を公に話してくれる唯一の学生です。「(今回の件は、)地元のテロリズムを見つけるというNYPDの試みを損なわせるものです。なぜなら、今回のようなやり方は、NYPDや他の法執行機関へのさらなる憎悪を生み出すものであり、若者が政府に対して築いていたかもしれない信頼を台無しにするからです」とラスルは言います。今回のイスラム教徒へのスパイ行為に対する、州政府による捜査を求めているアメリカ=イスラム関係会議(Council on American-Islamic Relations)コネチカット支部の本部長モンギ・ダオアディからも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/2/21(Tue)
    記事番号: 
    2

    http://www.democracynow.org/(〜記事のアドレス)

  • 66日間のハンガーストライキ後、パレスチナ人の囚人カダー・アドナンがイスラエル刑務所から釈放へ

    イスラエルの法務省は、66日間ハンガーストライキを続けていたパレスチナ人の囚人カダー・アドナンの身柄拘束を解くと発表しました。彼は罪状も裁判もないままイスラエルで勾留されています。この取り決めで、アドナンは4月17日に釈放される予定です。医師団は以前、アドナンは今すぐにでも死亡する危険性が高いと述べていました。彼の事件について、彼の妹マアリ・ムーサ、ヒューマン・ライツ・ウォッチの調査員ビル・バン・エスベルド、1981年にハンガーストライキの66日目に亡くなったアイルランド共和軍活動家ボビー・サンズの友人であるダニー・モリソンの3人から話を聞きます。「(アドナンは)私たちに、公正な取引を得られるか、この刑務所から出られるまで自分はハンガーストライキを続けるつもりだと話しました」と、アドナンに最近面会したムーサは言います。「その一方で、彼は意気揚々としていました」。バン・エスベルドは、イスラエルはヨルダン川西岸地区のパレスチナ人をイスラエル国内に勾留することによって国際法を侵害していると非難しました。「占領地であるヨルダン川西岸の人々を刑務所や病院、今回の場合はイスラエル国内に勾留することは、イスラエルが、ジュネーブ条約で定められた義務を果たしていないことになります」。

    dailynews date: 
    2012/2/21(Tue)
    記事番号: 
    1

    http://www.democracynow.org/(〜記事のアドレス)

  • 黒人歴史月間特集:ジャズ界の大御所ランディ・ウェストン、人生と「アフリカン・リズム」を語る

    黒人歴史月間特集として、今日は伝説のピアニスト兼作曲家のランディー・ウェストン特集を1時間お送りします。ウェストンは、60年間にわたって、膨大なアフリカのリズムの遺産を取り入れた草分け的ジャズミュージシャンであり続けました。代表作には「リトル・ナイルス」、「ブルー・モーゼス」、「ハイ・フライ」など、そして1960年発売の「ウフル・アフリカ」はアフリカの独立運動とジャズ音楽へのアフリカ伝統音楽の影響を称える画期的な作品でした。ラングストン・ヒューズが書いた自由の詩から始まったこのレコードは、後にマックス・ローチやリナ・ホーンのアルバムとともに、アパルトヘイト(人種隔離)政策をとる南アフリカ政府によって発売禁止となりました。1961年、ランディ・ウェストンは、ニーナ・シモンと共に代表団の一員として初めてアフリカの地を踏みました。この旅はウェストンの人生を変え、1967年に彼はアフリカへ移住。2001年には、全米芸術基金が授与する最も栄誉あるジャズ音楽賞「ジャズ・マスター」を受賞しました。

    dailynews date: 
    2012/2/20(Mon)
    記事番号: 
    1
  • フロリダ州議会 全米的な推進気運を尻目に刑務所民営化法案を否決

    フロリダ州上院議会が州内の少なくとも27カ所の刑務所を民営化するという法案を否決しました。可決していれば全米最大の企業運営型刑務所が登場するところでした。議会は否決しましたが、共和党のリック・スコット知事はなおも知事権限で刑務所を民営化することができます。米司法省によると、民営刑務所に収監される受刑者の増加は17%と、全刑務所の囚人数の伸び率4%を上回っています。営利目的の刑務所運営事業者の最大手コレクションズ・コーポレーション・オブ・アメリカはこのほど48州に書簡を送り、州刑務所の買い上げを提案しました。20年間に及ぶ管理契約と、収容能力の90%という稼働率を保障することが条件です。刑務所民営化に関して2人のゲストと話し合います。フロリダ州の共和党上院議員マイク・ファサノは、南フロリダの州刑務所を民間会社に譲り渡す法案に対し反対運動を率いました。もう1人のマイク・ブリックナーはオハイオ州の米国自由人権協会(ACLU)の広報担当で、同協会の報告書"Prisons for Profit: A Look at Prison Privatization"(『営利目的の刑務所 刑務所民営化の調査』)の共同執筆者です。

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    2012/2/17(Fri)
    記事番号: 
    3
  • アンソニー・シャディド(1968-2012) ピュリッツァー受賞の比類なき中東特派員 シリアで死亡

    ピュリッツァー賞受賞のニューヨークタイムズ海外特派員アンソニー・シャディドが亡くなりました。43歳でした。シリア国内の衝突を取材中の14日、喘息の発作に見舞われたのが原因のようです。シャディドはレバノン系のアメリカ人でアラビア語を流暢に話し、他のジャーナリストたちには見ることのできなかった中東社会の様々な様相生を捉えてきました。米国によるイラク占領を取材していた際の、他に類のない取材で2004年と2010年の2回、国際報道でのピュリッツァー賞を受賞しました。シャディドはこの10年、数回にわたってデモクラシー・ナウ!にもゲストとして出演し、リビア、チュニジア、イラク、レバノンに関してリポートしてくれました。最後になってしまった2011年4月のインタビューからの抜粋を放送します。これは彼がリビアでムアンマル・カダフィ指導者の軍に6日間拘束された後、アメリカに戻ってきた直後に行われたインタビューです。

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    2012/2/17(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「当事者の女性たちはどこに?」 女性証人閉め出しで避妊保険規則公聴会の議員たちが退席

    連邦議会で劇的な光景がありました。民主党の議員数人が公聴会の最中に退席したのです。この公聴会は、オバマ政権が医療保険サービスの規制で、健康上の配慮や避妊のための避妊薬の無料提供を、カトリック系の病院や大学が加入する保険にも適用することを義務付けたことに関するものでした。公聴会の議長が、この義務づけに賛成する女性の証言を阻止したことに反発して、議員たちが行動に出たというわけです。公聴会を途中退席したワシントンDC選出の下院議員エレノア・ホームズ・ノートンと、証言を妨げられたジョージタウン大学の法学生サンドラ・フルックに聞きます。ジョージタウン大学はカトリック系大学で、そこの医療保険は避妊医療をカバーしていません。

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    2012/2/17(Fri)
    記事番号: 
    1
  • すし詰め状態の刑務所の火災で死者が続出 クーデター後のホンデュラスの死者数はさらに増加の一途をたどる

    2月の第3週、ホンデュラスでは、定員以上を収容した刑務所の火災で350人以上の囚人が死亡しました。過去百年に起きた最悪の刑務所火災となりました。死亡した囚人のほとんどは、判決を受けるどころか、起訴もされていません。ホンデュラスは司法汚職や頻繁な麻薬の密売が蔓延し、批評家によると世界で最も高い殺人率はホセ・マヌエル・セラヤを失脚させた2009年のクーデター以来、悪化しているそうです。カリフォルニア大学サンタ・クルス校の歴史学の教授で、ネーション誌のホンデュラス特派員のダナ・フランクに話を聞きます。「これは自然災害ではありません」とフランクは言います。「今回の火災の前に2003年と2004年に刑務所で二つの火災がありました。ずいぶん前にこの刑務所自体を一掃しておかなければならなかったのです」

    dailynews date: 
    2012/2/16(Thu)
    記事番号: 
    3

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