デイリーニュース

  • トランスジェンダー記者ルイス・ウォーレス トランプ時代の報道倫理に言及して解雇

    先週まで、ルイス・ウォーレスは、公共ラジオ番組『マーケットプレイス』でただ一人のトランスジェンダーを公言する記者でした。彼は、ブログ投稿ウェブサイト『メディアム』に、ジャーナリズムの中立性、トランスジェンダー記者として現在の政権を報道することの難しさについて発言しました。”Objectivity is dead, and I’m okay with it”(「客観性は失われたが、僕は満足」)という見出しで、白人優越主義を支持するなど「道義上許されない」立場をとる人々を、客観的に報道できるものだろうかと疑問を投げかけました。また彼は、ジャーナリストは「政治的に正しい」とか「リベラル」と呼ばれるかどうかを気にすべきではないと主張しました。『マーケットプレイス』は、ウォーレスのブログ投稿は倫理規定に違反するとして、彼を停職処分にし、この投稿を取り下げるように勧告しました。彼がそれを再投稿すると、今度は解雇されました。ルイス・ウォーレスを招いて、彼が投稿した内容と理由について聞きます。

    dailynews date: 
    2017/2/3(Fri)
    記事番号: 
    4
  • ジェレミー・スケイヒル&弁護士 市民24人を犠牲にしたトランプのイエメン襲撃の「成功」に疑問

    ドナルド・トランプ大統領に承認された密かな対テロ作戦について疑問が高まっています。米当局によると、成功だったそうです。しかし、米海軍特殊部隊チーム6のメンバーがアラブ首長国連邦からの特別奇襲部隊と合流し、アルカイダメンバーが住んでいるとされるイエメンの村を襲撃した1月29日(日)の作戦で、一般人が死亡したことを国防省は認めました。人権団体によると、最大24人が犠牲になり、その中には新生児や、2011年に米国の無人機攻撃によってイエメンで殺害されたアメリカ生まれの聖職者アンワル・アウラキーの8歳の米国籍の娘、ナワラル・アウラキ―が含まれています。米国側の犠牲は、米海軍特殊部隊チーム6のベテランメンバーのウィリアム・”ライアン”・オーウェンスただ一人です。イエメンについて詳細に報道し続けている『インターセプト』の共同創設者ジェレミー・スケイヒル、憲法上の権利センター(Center For Constitutional Rights)の専従弁護士パーディス・ケブレイ、非営利団体「リプリーブ」のイエメン・プロジェクト調整役でケースワーカーのバラ―・シバンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/2/3(Fri)
    記事番号: 
    2
  • トランプ大統領はフレデリック・ダグラスが存命中と思っている? ダグラスの子孫が説明

    ドナルド・トランプ大統領が黒人歴史月間(Black History Month)の開始にあたり、有名な奴隷制度廃止運動家のフレデリック・ダグラスに言及したのは良いことでした。ただ残念なのは、彼が故人であると認識していなかったらしいことです。1日に行われた黒人歴史月間のイベントでのトランプのコメントは、あたかもダグラスが生きているように聞こえました。ダグラスは1818年ごろに奴隷として生まれ、1895年に亡くなりました。フレデリック・ダグラスの5代目の子孫ケニス・モリス・ジュニアと共に事実関係をはっきりさせていきます。そして、ジェームズ・アール・ジョーンズによる最も有名なダグラスの演説の1つである「黒人にとっての独立記念日の意味」の朗読の一部をお送りします。

    dailynews date: 
    2017/2/3(Fri)
    記事番号: 
    1
  • リジー・ラトナー:「誰も私たちを入国させてくれなかった――ジャレッド・クシュナーの家族と私の家族の話」

    ドナルド・トランプが難民およびムスリムが多数を占める7カ国の国籍を持つ人々の米国入国禁止措置をとったことに対し、弁護士と活動家が異議申し立てをつづけていますが、歴史への検証からこの政策が導く未来を示した新たな記事が発表されました。この記事の中で最も興味深いのは、トランプ政権の上級スタッフの家族に関した話です。”Nobody Wanted to Take Us In: The Story of Jared Kushner’s Family, and Mine")(「誰も私たちを入国させてくれなかった――ジャレッド・クシュナーの家族と私の家族の話」)で、ネイション誌の上級記者リジー・ラトナーは自身の家族と、ドナルド・トランプの娘イヴァンカの夫で同政権で上級アドバイザーを務めるジャレッド・クシュナーの家族の歴史を調べています。ラトナー記者とクシュナーの祖父母はどちらも、ドイツによる占領が進行し、米国も移民受け入れを停止しはじめた時代に、ポーランドから米国へ移民したユダヤ人でした。ラトナー記者に話を聞くとともに、クシュナーの祖母レイ・クシュナーのビデオを放送します。

    dailynews date: 
    2017/2/2(Thu)
    記事番号: 
    5
  • ユダヤ人による犯罪リストを公開したナチの手口を 今度は移民を対象に試みようとするトランプ

    トランプ政権は、「サンクチュアリー・シティ」と呼ばれる地域で、不法滞在の移民が犯した犯罪のリストを毎週公表する計画だと発表しました。「サンクチュアリ・シティ」とは、国外退去処分のスピードを上げようとする連邦移民局への協力を地元当局者および警察が拒否している地域のことです。国土安全保障省が発表することになっている週刊リストの発表は、先週、署名されたトランプの大統領令に含まれていたものたものです。アンドレア・ピッツァーに話を聞きます。ピッツァーの新著はOne Long Night: A Global History of Concentration Camps(『長き一夜――強制収容所の世界史』)というタイトルです。

    dailynews date: 
    2017/2/2(Thu)
    記事番号: 
    4
  • ホロコーストを「ユダヤ人抜き」に? トランプ 国際ホロコースト記念日に「ユダヤ人」という単語を避ける

    有名な白人至上主義者でドナルド・トランプの支持者リチャード・スペンサーは、国際ホロコースト記念日の声明で、600万人のユダヤ人が犠牲になったことに触れなかったトランプを称えました。今回、言及を避けたことでトランプは多くの批判を浴びましたが、トランプ政権は繰り返しこの声明を擁護しています。ティム・ケイン上院議員はこれは「ホロコースト否定」だと一歩踏み込んだ批判をしています。一方、スペンサーはこの声明をホロコーストから「ユダヤ人抜き」をしたと称えています。近日、著書One Long Night: A Global History of Concentration Camps(『長き一夜――強制収容所の世界史』)が刊行されるアンドレア・ピッツァーに話を聞きます。同書は1896年から現在までの、裁判なき市民の大量拘束を検証しています。

    dailynews date: 
    2017/2/2(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 両親に会いに来る子どもたちの入国を阻止する トランプを訴えた弁護士にインタビュー

    米国務省がイラク、イラン、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン国籍のすべて人々の一時渡航および移住ビザを暫定的に取り消したという、新たな情報が明らかになりました。トランプ政権の大統領令に異議を申し立てる集団訴訟の主任弁護士で、「ノースウエスト移民の権利プロジェクト」(Northwest Immigrant Rights Project)のマット・アダムス法務部長に話を聞きます。彼は米国に合法的に居住し、現在、ソマリア、シリア、イエメンの3カ国から子どもを呼び寄せるのを阻まれている3人の親の代理としてシアトルで訴訟を起しました。

    dailynews date: 
    2017/2/2(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「反撃しないなら辞職を」:草の根運動からの圧力で 民主党派議員がトランプとの戦いを激化

    米国連邦議会では混乱の中、上院がエクソンモービルの前CEOのレックス・ティラーソンを56対43票で承認しました。ロイター通信によれば、少なくとも過去50年来、これほどの僅差だったことはなく、反対票の数は群を抜いていました。上院司法委員会(Senate Judiciary Committee)は更に、党路線に沿った投票で共和党派が全員賛成票を投じることでジェフ・セッションズ上院議員を司法長官に承認しました。民主党議員は上院財政委員会(Senate Finance Committee)で、ドナルド・トランプ指名の閣僚候補2人に対する投票をボイコットしました。それは財務長官候補のスティーブン・ムニューチンおよび、保健福祉省長官候補のトム・プライス2人への投票で、同委員会の規則では、民主党派議員が少なくとも1人出席しないと投票はできません。しかし同委員会の共和党派議員はこれに対し、同規則を一時停止とすることで2人の候補者への委員会での承認投票を強行し、上院議会での投票に持ち込みました。民主党議員は、環境・公共事業委員会(Environment and Public Works Committee)でも、スコット・プルーイットの環境保護庁長官承認投票をボイコットしました。ハフィントンポストのワシントン支局長ライアン・グリム記者に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/2/2(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ジェシー・ジャクソン師:セッションズの司法長官承認はキング牧師の遺産にナイフをつき立てるもの

    31日(火)、上院の民主党議員は司法長官に指名されたジェフ・セッションズの承認投票を遅らせることに成功しました。ジェフ・セッションズが過去に行ってきた投票権法への反対や、人種差別的な発言の歴史に対する抗議行動が続いている中での出来事です。30日(月)には、全米黒人地位向上委員会(NAACP)のコーネル・ウィリアムズ・ブルックス議長はじめ約10人のメンバーが、アラバマ州モービルにあるセッションズの事務所で座り込みを行って逮捕されました。ブルックスたちNAACPのメンバーがセッションズの承認に反対して逮捕されたのは、これが2度目です。レインボー/PUSHの創設者で代表のジェシー・ジャクソン師に詳しい話を聞きます。彼は1984年と1988年に民主党の大統領予備選に出馬しました。

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    2017/2/1(Wed)
    記事番号: 
    4
  • バノン大統領?レイシストでイスラム嫌悪の「ブライトバート・ニュース」トップがトランプの大統領府で権力増強

    トランプ大統領は先週、スティーブン・バノン主席戦略官を国家安全保障会議(NSC)の幹部委員会常任メンバーに加える異例の措置を取りました。バノンはホワイトハウスで最も有力な人物のひとりになっています。ニューヨーク・タイムズ紙は31日(火)付けで"President Banon?"(バノン大統領?)という表題の社説を載せ、「スティーブン・バノンほど厚かましく権力基盤の強化に動いた補佐官は、これまで見たことがない。上司のはずの人物の大衆的な人気や、有能さの見かけを、こんなに速く、こんなにひどく傷つけた補佐官も、初めてだ」と書きました。マザージョーンズの上級記者ジョシュ・ハーキンソンに聞きます。ハーキンソンの最新の記事は、"The Dark History of the White House Aides Who Crafted Trump’s 'Muslim Ban.'"(トランプの「ムスリム追放」を仕掛けたホワイトハウス補佐官の暗い歴史)です。

    dailynews date: 
    2017/2/1(Wed)
    記事番号: 
    3

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