世界エイズデーが想起させる感染拡大の冷酷な現状 2019年はHIV/エイズで70万人が死亡
2020/12/1(Tue)
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【20/12/01/3】12月1日は「世界エイズデー」(World AIDS Day)です。世界がCOVID-19の効果的なワクチンを待ち望むなか、今も続くエイズのまん延と、新型コロナウイルスがヒト免疫不全ウイルス(HIV)と共に生きる人々の治療にとっていかに脅威になっているかを検証します。作家でジャーナリズム学の教授スティーブン・スラッシャーは、新型コロナウイルスは、エイズが数十年間にわたってしたのと同じように、人種、階級、その他の格差を拡大させている、それに対する効果的な治療は反人種差別的かつ反資本主義的な基礎の上に立つべきだ、と言います。「HIV/エイズによって死亡する人の数はあまりにも多すぎます。2019年は約70万人が死亡しました。問題は単に薬だけではありません。ウイルスに感染することにつながる人々の生活環境なのです」とスラッシャーは言います。
