自由への道: 奴隷制反対抵抗運動「地下鉄道」の隠された歴史
2015/3/11(Wed)
記事番号:
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1965年の投票権を獲得するための歴史的な行進から50周年を記念して、アラバマ州セルマに何万もの人々が結集しました。本日は150年前に遡りアフリカ系アメリカ人の自由を求める闘いのもうひとつの歴史を見てみましょう。1830年から1860年の間に、「地下鉄道」(アンダーグラウンド・レイルロード)という名で知られていた奴隷制反対抵抗運動のネットワークのお陰で、約3000人の逃亡奴隷が自由になることが出来ました。ゲストは、ピュリッツァー賞受賞歴ある歴史家で、コロンビア大学の教授エリック・フォーナーです。出版されたばかりの新著Gateway to Freedom: The Hidden History of the Underground Railroad(『自由への道:「地下鉄道」の隠された歴史』)は、新たに発見された詳細な資料に基づいています。その資料とは米国反奴隷制協会(American Anti-Slavery Society)新聞の編集者で、奴隷制廃止論者たちのリーダーのひとりだった、シドニー・ハワード・ゲイがひそかに保持していた「逃亡者の記録」で、200を超える脱出の詳細が記録されています。フォーナーは、それらの記録のいくつかを本書で紹介し、逃亡した奴隷の身元や、彼らがどこから来て、所有者が誰であったか、どのように逃亡し、北部に到達するまでに誰に助けられたかなどを明らかにしています。
