ハマスは本当は何を要求しているのか? イスラエル人ジャーナリストのギデオン・レヴィが語るガザの致命的封鎖の終焉

2014/7/22(Tue)
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イスラエルによるガザ地区への攻撃は3週目にはいり、国際的な仲介による停戦への新たな動きが進行しています。イスラエルのツィッピー・リブニ法相は7月22日、ハマスの条件がイスラエル、米国、エジプトの条件とはかけ離れたものであるため、戦いの即時停戦の「希望はない」と述べました。ハマスの要求の中心は、イスラエルによるガザ地区封鎖の解除と、囚人となっているハマス成員の釈放です。7年間の包囲は、経済、市民活動のインフラ、水の供給をまひさせました。ガザでは、失業率が40%を超え、約80%が人道支援に頼っています。国連は、緊急な対策が取られなければ、ガザは2020年までには住めない場所になるだろうと警告しています。2012年11月の停戦では封鎖が緩和されるはずでしたが、イスラエルは逆にそれを強化しました。ハマスが「ゆっくりとした死」(slow death)と呼ぶ状況に対する闘いを続けることを誓う中、新たな停戦は、米国と他の諸国がイスラエルに方針を転換させるよう圧力をかけるかどうかに大きく左右されます。テルアビブから、イスラエル人ジャーナリストのギデオン・レヴィに話を聞きます。ハアレツ紙の最近の記事の中でレヴィは次にように書きました。「[ハマスの]条件は市民的だが、それを達成しようとする手段は軍事的で、暴力的、犯罪的だ。しかし(苦い)真実は、ガザがイスラエルに対してロケット弾を発射しなければ、誰も気にもかけないということだ。[ハマスの]要求のリストを読んでみて、その中に一つでも不当な要求があるか率直に判断してほしい」。

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