マスコットを変えよ:NFLレッドスキンズの名称とロゴの変更を迫る圧力高まる

ここ数十年にわたり、全米フットボールリーグ(NFL)のワシントン・レッドスキンズに対して、アメリカン・インディアン社会から人種的な侮蔑に基づくチームの名称を変更するよう要請が続いていました。ここへきて、その圧力が一段と強まっています。11月8日夜、千人近い先住アメリカ人と同調者たちが、レッドスキンズがミネソタ・バイキングズと対戦するミネアポリスのメトロドーム・スタジアム前に集結し抗議の声を挙げました。その日の試合前には、ミネソタ州知事の マーク・デイトンが州議会議員たちに試合観戦をボイコットすることでレッドスキンズのオーナーたちに圧力を与えることを示唆しました。5日にはワシントン DCの議員たちがチーム名称の変更要求を採択しました。今週はまたミネソタ州のアメリカインディアン運動が同州に対し、もし新設のバイキングズ・スタジアムで「レッ ドスキンズ」という単語が使われるようなことになるなら財政援助を拒否するよう求める訴訟を起こしました。こうした大規模な抗議にも関わらず、チームオーナーのダニエル・スナイダーは名称変更を拒んでいます。「レッドスキンという呼称は、ニガーという黒人蔑称と同じものです。『赤いクロンボ野郎』みたいな名前は終わりにしなくてはならない」とアメリカインディアン運動の共同創設者で責任者のクライド・ベルコートは言います。彼はまた「スポーツとメディアにおける人種差別に取り組む全米連合」の幹事でもあります。ネイション誌の政治スポーツ記者でスポーツラジオの番組「エッジ」のホストでもあるデ イブ・ザイリンにも話を聞きます。「レッドスキンズという名前はジムクロー(黒人差別法)時代の名残です。チームの最初のオーナーで大変な人種隔離主義者 だったジョージ・プレストン・マーシャルの遺産でもあります」とザイリンは指摘します。「あのチームはNFLの中で人種差別を廃止した最後のチームでもあ ります。ジョージ・プレストン・マーシャルが死去したのは1969年ですが、彼は遺言書の中で、人種統合政策を推進するいかなる団体にも財団の金はわたっ てはならないと書いたのです」
