5月31日、アフガニスタンで5年間にわたりタリバンの捕虜になっていた28歳の米兵ボウ・バーグダールが釈放された。グアンタナモ基地に拘置されてきたタリバンのメンバー5人との捕虜交換が成立したのだ。ひと昔前のアメリカなら国中が喜びにわきたち、レッドカーペットを敷いてバーグダールを出迎えていたに違いない。メディアは多少の脚色をしてでも、長い拘留に疲れ傷ついたアメリカの若者をヒーローとして描く物語作りに躍起になったはずだ。